明日11日は介護の日。各地の認知症や介護についての取り組みが話題になっています。
その一つ、「徘徊」という言葉が問題になっています。
「痴呆」という言葉が「認知症」に代わって10年が過ぎました。症状に対する医学的・社会的理解が深まったからでした。
では「徘徊」は?
徘徊は「意味もなく歩き回る問題行動」と見られがちですが、「認知症の人が歩くのには帰宅や買い物などその人なりの目的や理由がある」ことが分かり、「本人の立場からみた言葉」が求められているようです。
「一人歩き」「外出」「お出かけ」「お散歩」などが候補に挙がってます。
他方で、徘徊防止ということでベッドにくくりつけたり、施設の玄関にカギを掛けたりする対処も問題になっています。
大牟田で「徘徊SOSネットワーク模擬訓練」をされている大谷るみ子さんは「徘徊という言葉が適切とは思わない。ただ、生活の中の意味ある行動だと伝わるぴったりした言葉が、今は見つからない」と話されています。(下:2014年11月7日朝日新聞・森本美紀、立松真文「『徘徊』言い換えませんか」一部より)
*そういえば山登りの人たちは「ちょっとトイレに行きます」というところを「お花摘みに行ってきます」と言われます。
「<虹を探しに>行かれてます。」「<アリスになって><お結びころりん>になって迷い子になってあります。」「<思い出ぶらぶら>してあります」なんて(私の場合)言ってほしいのですが、ダメでしょうか?