「映画監督の宮崎駿さん(78)が(1月)27日、東京都東村山市の国立ハンセン病資料館で、『佐川修さんとハンセン病資料館』と題して講演」されました。「佐川さんは資料館と隣接するハンセン病療養所多摩全生園の入所者自治会長を務め、園の近くに暮らす宮崎さんとも親交が深かった」方だそうです。「宮崎さんは代表作の一つ《もののけ姫》にハンセン病患者を登場させたいきさつを振り返り、昨年1月に亡くなった佐川さんをしのぶ絵を資料館に贈」られたとのことです。講演で「宮崎さんは時折声をつまらせながら」、「ハンセン病の人が生きた証しが山のようにあった。打ちのめされ、おろそかに生きてはいけないと思った」など、話されたそうです。「宮崎さんが贈った絵の題は《プロミンの光》。戦後に特効薬プロミンが導入され、不治の病とされたハンセン病が治療可能となった経緯を佐川さんから聞き、スタジオジブリ美術監督の吉田昇さんが作画」されたそうです。「両手の中の薬から希望の光が輝き、遠くのふるさとまで届く様子が描」かれているそうです。<ジブリ>が又新たな物語を紡ぎだしています。
(下:2019年1月28日朝日新聞-編集委員-北川隆一「ハンセン病の人が生きた証し 打ちのめされた 宮崎監督資料館で講演」より)
(下:2019年1月28日朝日新聞-編集委員-北川隆一「ハンセン病の人が生きた証し 打ちのめされた 宮崎監督資料館で講演」より)