「広島市の広島平和記念資料館(原爆資料館)で今月16日から、常設展示をウクライナ語で解説する音声ガイドの運用が始」まったそうです。
「翻訳を担当したのは、福岡で暮らす12人のウクライナ人留学生たち」だったそうです。
作業を担った12人の留学生は「被爆地の写真、被爆者が残した日記や当時の惨状を描いた『原爆の絵』···。作業を通して目にしたヒロシマの実相は、どこか故郷の今と重なった」そうです。「ロシアのウクライナ侵攻から間もなく2年。祖国が核の脅威にさらされる中、平和を願う気持ちがさらに強まった」そうで、「素朴なタッチなのに戦争の悲惨さを突きつける絵は、母国で子どもたちが描く作品に似ていた。悲しく、苦しい作業だった(カテリナ・マニコフスカヤさん 21)」「一方、マリヤ・コルネヴァさん(20)は翻訳作業を通して、母国の未来に希望を抱いた」そうです。「何もかもが破壊されても広島・長崎の街は復興した。故郷だってきっと立ち直れるはずー。『ウクライナ人に、日本のように諦めないことの大切さを知って欲しい』」と話されいます。
「前ロシア大統領は先月、ウクライナがロシア領内のミサイル発射装置壊滅を狙った場合は核兵器使用の理由になりうると警告した」そうです。〜こうした脅しは世界核戦争の口火になりかねません。
「『ヒロシマ、ナガサキを最後の被爆地に』。留学生たちの思いは、翻訳を聞く人々に必ず伝わるはずだ」と新聞では結ばれています。〜ウクライナや
ガザでの惨状に対しても、世界各地で戦争反対の声が挙げられています。
(下:2024年2月9日 西日本新聞―長田健吾「戦渦の故郷 重なるヒロシマ 留学生12人、被爆資料をウクライナ語翻訳 写真に涙 未来には希望」より)