原発構内作業員の待遇

2011-05-01 08:36:52 | 地震の周辺
 福島原発事故に伴う発電所構内での対応作業は東電の協力企業、更にその下に位置する下請け企業からの作業員が担って居る。 そんな作業員は原発から10kmほど離れた場所にある東電のスポーツ施設の建物をあてがわれ、津波被害の避難所生活をしている方々と同じ様な状態で過ごしている。 そこにはベッドは無く、床の上に毛布や寝袋を使った雑魚寝で睡眠をとり、 インスタント食品中心の食事を摂る。 そんな風景が放映されたのは随分と前のことだったと記憶する。

 ところが今でも原発構内の作業に従事する人々は2千人以上も居ることや、床上にごろ寝状態の宿泊環境であると、今朝のNHKの7時のニュースで伝えていた。  このTVが伝える作業員さん達の雑魚寝情報がどこまで正しいか僕には判らないのだけれど、 もしもそれが今も本当に続いているとしたら、 作業員の体調不良、それに伴う不注意が原因となって原発構内作業で大きな事故を発生させるのではないか? と心配になります。

 東電の協力企業への対応は昔から、TVで報じられている様な劣悪な作業環境も問題にしない体質であったのだろうけれど、 原発構内で種々な作業を担って下さる人々の住環境を快適にしてあげて下さいな。 食事も暖かく栄養もある適切な物を提供する体制を整えてあげて下さいな。 それが、故障した原発を静かに眠らせる大きな力になるのではないですか?

 東電の社長や副社長等が手分けして福島県の原発災害被災者の避難場所を訪れて頭を下げている風景も報じられているのだが、 そんなのは補償金を値切る方向への働き掛けに過ぎないでしょう。  東電のトップの方達は嫌々と苦虫噛み潰した顔で避難している人々に頭を下げる事よりも、 原発事故の拡大阻止に役立つ事を第一優先とするように指示し実行して欲しいと思う。

 もっとも下請け作業員の待遇改善なんて、そこら辺の対応は社長よりもっとずっと下のレベルの職員が判断して実行しても良い筈だけれど、東電さんは、協力会社の作業員の環境改善なんて「上から下まで、俺は知らん!」の体質に染まり切っているのかな... 
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