大嵐山・湯ノ倉山登山

2011-10-17 23:00:53 | 国内旅行と山歩き
  福島県 湯の花温泉の東側に聳える大嵐山(おおあれやま)1635mを沢沿いのコースから登り、下山時には派生する尾根にある1343m峰の湯ノ倉山を経由するコースを降りた。

 ところで今回の山行を計画したF君の話では湯の花温泉で以前に宿泊し、食事や宿の雰囲気がいたく気に入った「本家・亀屋」さんに泊まるのが目的で、大嵐山に登るのは刺身のツマのような扱いだったらしいのだが、 残念ながらその亀屋さんの予約は取れなくて、別の民宿「山楽」さんを予約したのだそうな。

 そんな旅先での宿の夜と言えば大貧民のカードゲームに熱中するのが恒例の仲間達なのだけれど、 温泉に入り夕食を済ませて部屋に戻った昨夜は、ペルーの旅から戻ったばかりのSさんの話を一頻り聞く内に未明出発組には眠気が襲って来たらしい。 それでSさんがペルー土産に持参した人数分の色違いのアルパカの毛で編んだ手袋をじゃんけんゲーム感覚で取り合ったのを最後に 「今夜はもう、大貧民やらないで寝ましょう!」となったのです。

 そして今朝、いよいよ”刺身のツマ?の大嵐山”への登山です。 7時からの朝食後、標高710mほどの地点にある登山口の駐車場に車を停めて歩き始めました。 最初は植林地の中の林道もどきの道を進み、しばらくすると沢沿いの道になります。 水の流れが無くなってからも真っ直ぐに沢を詰めるような道なのだが、砕石状のゴロゴロ石で歩き憎く感じるルートでした。 そんな沢筋を詰め終わる標高1300m近辺に湯ノ倉山への分岐が現れた。 この山の登山標識は要所に見やすい案内表示が取り付けられています。 なので大雨の後で普段水流の無い沢筋にも水が出ている様な悪条件で無い限り少々歩きにくい所があるものの、登山に特に問題のある山ではないでしょう。

 湯ノ倉山への分岐を過ぎてから、更に樹林帯の中に付けられた山腹の道を進むとやっと尾根筋に出ました。 途中で下山してくる2人組に出会ったのですが、その人達と僕達以外には登山者の居ない静かな山でした。 ウイークデイだからなのか? 福島原発事故の後遺症か? 昨日の小野岳と云い紅葉シーズンなのに静かな山域です。



 そして「刺身のツマ」そんな呼び方をした僕達に文句も言わず、



大嵐山はなに喰わぬ顔して中腹以上を黄や赤の色模様で飾り立て、


道には紅葉の真っ赤な落ち葉でVIP用の絨毯を敷いて待っていてくれました。



 それから、写真の様に根元から幹が2m以上も空中を横になったその先でやっと天を目指して立ち上がっているおどけた大木も出てきたり、

 

 更に山頂では曇りがちの空ながら、ほぼ360度の眺望が得られたり、なかなか趣向を凝らした出し物で僕達を迎えてくれた大嵐山に感謝です。



 下山ルートで立ち寄った湯ノ倉山のピークから見た大嵐山(背後の最右端が山頂)。

湯ノ倉山のピークからの下山路は結構急な斜面となのだが、ルートはジグザグを切ったり、ホールド出来る樹も多く特に不安は無く下れる道でした。

[コースタイム]
07:37 登山口出発。
10:50~11:40 山頂にて大休止。
13:22 湯ノ倉山 山頂。
14:45 登山口帰着。
(登山中のペースはほぼ30分に1回5分ほどの休憩を入れています。)

下山後は宿泊客入浴券を手にして、公共湯「弘法の湯」に立ち寄り汗を流し、帰路に着いた。

 帰り道は那須塩原ICから東北道を利用、走行中に出ていた渋滞情報では「朝霞料金所から川越方向4km 2時間の渋滞」とあったので、 福島に向かう時に利用した東京外環道を経由して関越の所沢まで走るのは渋滞の中に突入する危険があると判断して、 久喜IC近くに出来た圏央道の盲腸線「白岡菖蒲」ICで高速を降り、埼玉県道12号を走って「桶川・北本」ICに至り、そこから再度 圏央道を入間まで利用して帰宅した。 
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