原発再稼働 反対です。

2012-06-09 10:37:33 | タナカ君的偏見
 野田総理大臣は「日本の国は原子力発電所を停止させたままでは社会が成り立たない」そんな表現で原子力発電所の再稼働に向けて舵を切ろうとしている。 「安全性の確認も出来た」とも発言している。

”雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲ” 持たなくなった人々が大多数となった日本の社会。 そんな人々は夏にはクーラーの電源を入れ、冬には空調機の電源を入れる。 そんな社会をそのまま維持しようとしたら停電無しで火力発電や水力発電だけで乗り切るのは火力発電所など故障を考えた場合、その操業が結構綱渡り的なものとなるのは判ります。

 クーラーが使えないと暑さに弱いお年寄りが死ぬ?
 病院で人工透析中の患者が死ぬ?
 手術中の患者さんが死んでしまう?
 工場の操業に不可欠なコンピュータデータが壊れる?
 鉄道などの交通機関が動かなくなる?

 そして電気が無いとこの様に困ったことが生じることも判ります、でも停電したって良いじゃないですか。 それが原因で死に至る人も出てくるでしょうけど、割りきりましょう。

 福島の原発事故では立地が太平洋側で空中に飛び出した放射性物質の大半は海の方向に流れたが、運悪く北西に向く風が吹いた内陸の地域が強く汚染されたようだ。 それでも大変な騒ぎになってしまっている。

 今話題となっている福井県の大飯原発あたりで事故が発生したら、関西圏の水瓶の琵琶湖が汚染される危険性は高い。それによる関西圏の人々の生活への悪影響は計り知れない。 なのに福島で起こったような全電源喪失に対する対策として自家発電設備を積んだトラックの配備を済ませてあるとか、専門家に依るストレステストの実施で安全性の確認もとれた。 だから「再稼働しても問題ないと判断」したと総理は言う。

 大体、専門家なる人々が出すお墨付きや意見が、いかに出鱈目でいい加減なものか、以前から道路やダムを作る時の環境アセスメントでそれは問題視されて来たし、 福島原発事故で、原発安全性神話が崩れ、そのいい加減さを思い知ったず。 なのに、 相変わらず専門家のお墨付きで安全性に確信を持ったからと、原発再稼働の旗振り役をはじめた野田総理、総理大臣なんてヤクザな商売ですね。 原発立地の町長さんも「総理が安全だとハッキリおっしゃって下さったから再稼働に賛成する」とTVカメラの前で喋り出す、 これもまたヤクザ。

 ところで原発に対する「ストレステスト」って何さ? 枕詞には「IAEAで決められた」なんて表現も付け加えられて、如何にも「世界的に通用する安全審査にパスしました」と匂わせているけれど...
 
 不完全な技術でロケットを飛ばす近くの国・北朝鮮、その不安を煽って首都や沖縄で迎撃態勢まで取ったのはついこの間、 なのに、そんなロケットみたいな物が原発施設を直撃する事は、これまたお決まりの想定外なんですか? こんな天から降って来るものに対する心配は「杞憂」かも知れないけれど、 原発が破壊された時の被害は火力発電所が破壊された時の被害の程度をはるかに越える。 そんな事を考えたら、やはり国家の安全保障のためには「原発は使わないで廃止」、 多量に貯めこまれている使用済み核燃料も原子炉建家内部のチャチな水槽から、スーパーカミオカンデの設置されている飛騨山中の地下深い鉱山内部にでも埋めて水爆攻撃にも耐える様にする。 そんな方針を出して実行させるのが総理大臣らしい仕事じゃないかな。

 「形造られた物は全て壊れる」この普遍の原理は悠久の宇宙を構成する星々、人間の様な生命体、千年を越える年輪を刻む樹木、そんな万物に及ぶ。 まして人間の創りだした装置なんて幾らメンテナンスしたっていつかは故障する。 ちょいとした気狂いが攻撃する可能性だってある。 戦争行為について取り決めた条約で原発施設への攻撃は禁止されているですって? 戦争になったら皆が気狂いになりますから、そんな取決めが有っても、間違って攻撃されるでしょ。 現にアフガニスタンの地では誤爆が頻発しています。

 そんなこんなで、とにかく原子力発電所は廃止しましょうよ。 原子力発電所の設備が勿体ないなら蒸気を発生させる原子力湯沸かし器部分をガス湯沸し器にでも交換して、タービン発電機はそのまま流用する形で発電所として残しましょう。 燃料を積んだタンカー等の接岸出来る港が近くに無いなら、公共事業として港を新たに造りましょう。 そんなための税金なら追加で払いますよ。 放射能の除染費用や汚染地域からの立ち退き補償なんて馬鹿げた後ろ向きな事に莫大な金を使うよりよっぽどマシですから。

 「化石燃料は近々枯渇してエネルギーが不足する?」 そうかもしれません、そしたら昔の生活に戻れば良いじゃないですか。 ただそれだけです。
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