Voyager1号の今

2012-06-16 08:05:46 | タナカ君的日常
 NASAが1977年11月に打ち上げた Voyager1号は土星>天王星>海王星>冥王星>を越え、太陽系の涯を越え星間宇宙の中を我々の属する銀河系の中心部に向かって突き進みつつある、 そんなニュースをBBCの記事で見た。

 「どうやって太陽系の枠を越えたと判断したか?」 ですが、宇宙線の数など3種の計測データの変化から、太陽系の領域を飛び出したと判断したのだそうな。 そんな計測装置やデータを送信する装置は電気エネルギーで動作してますが、その電源は核燃料のプルトニュウムを利用したもの。  打ち上げてから35年を経過した今、蒸気タービンの様な機械的な回転軸をもった発電機システムなんかだったらとっくの昔に故障して使えなくなっているだろうけれど、 こんな探査機に積まれた電源システムは宇宙空間の絶対零度に近い低温環境と放射性物質が出す崩壊熱による高い温度、 その温度差を利用した可動部の無い発電機だから発射以来35年間、メンテナンス無しで動作を続けている。 そんな電源や計測システムの信頼性の高さには素直に感心しますね。

 そのプルトニュウムをエネルギー源とした電源システムもこれから10数年で寿命が尽きる予定とか。 その後の探査機は「地球からの沈黙の大使としてどこかの星を目指すことに・・・」と書かれていた。 「浪漫だなー!」 と思いつつも、 プルトニュームを積んだ探査機の残骸に飛び込まれた星の生物達は歓迎してくれるかな? と思ってみたり。 その星の大気中で燃え尽きて放射能も拡散するから大丈夫だろうと思ってみたり。
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