梅の実拾い

2012-06-19 19:58:46 | タナカ君的日常
  東武東上線でやって来る友人と越生駅で落ち合い、越生梅林の農家の梅畑で梅の実を拾わせてもらって来ました。 最初は去年梅の実を拾わせてくれた農家の敷地に車を入れて、作業小屋や母屋など誰か居ないかと探しまわったけれど留守でした。 もしかすると今夜には襲来する台風で梅の実が落ちてしまう前に収穫しようと畑に出てしまっているのかもしれません。 

 更に車を進めて、農産物直売所近くまで来た時に道路脇の畑で仕事している小母さんが居たので声を掛けた。「黄色くなった梅の実を手に入れたいんですけど・・・」と、 そしたらその小母さん「うちも梅やっているよ、あそこの蔵の見える家だから、 行ってみな、若い者がいるはずだから」 そう教えてくれた家を尋ねると、玄関のガラス戸は開くし室内に電気も点いているのに、誰も返事をしてくれない。 そうこうしている内に畑にいた小母さんが戻って来た。 そして「じゃ畑に行って見るかね?」と歩く後に付いて、すぐ近くの梅畑に行きました。そこには若奥さんが脚立に登って収穫中。 そして木の周辺には黄色くなったのや、虫が入って傷んだ実や、まだ濃い緑色の梅の実が散らばっていました。 そんな実を「拾わせてくれますか?」と頼む僕達、  落ちた実は「拾わなければ腐ってダメになるだけなんだから、あんた達みたいな人が拾ってジャムでもなんでも使ってくれれば梅の実だって幸せさ!」 そんな表現で86歳だと云う小母さんは心良く拾わせてくれました。 そして最後に「お金なんか要らないよ」とも言ってくれた様だけど、 友人はただで梅の実をもらっちゃ悪いからと大きい硬貨1枚をお礼に受け取って貰ったそうです。

 ちなみに小母さん 「今年、梅の実は違いだ(不作だ)」と言ってました。 我が家の近く、妻が援農ボランティアに行っている農家でも「梅の実の着きが悪い」そう言ってたと聞いたっけ。 柿などの果物には当たり年なんてあるけれど、梅の実にもそれがあるんですね。
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