国債残高をチャラにするハイパーインフレですか?

2015-06-06 17:41:59 | タナカ君的偏見
 日本の国債発行残高は年々増え続け、800兆円を越える額になっていると言う。 国家予算の16年分にも相当すると言う巨額の債務。 僕の心の中にも「政府はインフレで返済を容易にする事を画策するんじゃねーだろうな?!」の想いが無いではなかった。 だって貧乏だった僕の家にも「戦時国債」なんて紙切れが仏壇の引き出しに一枚だけ入って居たことを覚えています。 インフレが亢進した第二次大戦後、 壱円だったか拾円だったかの額面の国債なんて、 毎日の子供の小遣い程度の価値しか無くなってしまったから仏壇の引き出しに放置しちゃったんでしょうね。

 さて6月1日に放映されたBSフジ・プライムニュースでは、
『株高・円安の危機好機 金融緩和の行き着く先
   アベノミクス参謀登場』

 そんなタイトルで議論が進められていました。

 そして、WEB上の番組紹介には以下の様な文章がありました。

******* 番組紹介 ******
 アベノミクスの第一の矢“量的金融緩和”がもたらした円安・株高傾向は
どこまで続くのか。実体経済への影響は。日銀がとるべき出口戦略とは
。そして、日本の景気の先行きをどうみるべきか。“アベノミクス”の参謀と、インフレへの警鐘を鳴らすエコノミストらが徹底議論する。

ゲスト
本田悦朗 内閣官房参与
藤巻健史 維新の党参議院議員
中空麻奈 BNPパリバ証券投資調査本部長
*************


 その番組にゲスト出演した藤巻健史参議院議員(維新の党)がTV番組の中で言い放った「日本の巨額な国債残高、心配する事有りません!」、「経済をスーパーインフレ状態にして返済すれば済むことです」、「大半の国債は老人世代の日本国民が所有しているのだから、その返済が出来なくなっても日本は国家破綻する訳じゃありませんし」・・・云々の発言を聞いて「ギョ!!」としましたよ。

 なんだか藤巻氏はモルガン・スタンレーあたりの証券トレーダーとして活躍した経験があるそうで、 維新の党の比例代表で参議院議員になった御仁らしい。 トレーダーとしてなら巨額の日本の国債残高をその様な目で見つめ、国家破綻しないと判断して投資を行い、それで利益を出す。 それについて文句を言うつもりは無いけれど、 国の政治に関与する立場になって「年寄りの蓄えがチャラになるだけで済む」と公言するのは頂けない。 大阪の橋下氏が立ち上げた「維新の党」については、当初期待の気持ちで眺めていたのだが・・・ こんな意見を持つ人物を党の候補者に仕立てあげて当選させる維新の党にはペケ印つけるしかありません。 
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