安全保障関連法案に思う

2015-09-20 10:23:21 | タナカ君的偏見
 2015年の一大政治イベント、安全保障関連法案の制定。 こいつは僕の理解では、集団的自衛権なるものを認め、おおっぴらに自衛隊が海外での軍事行動を行えるようにするものだ。 この法整備を巡っての自民・公明与党と民主党・共産党の争いが繰り広げられていたが、 なんだか良く判らん有象無象の複数野党を法案賛成にひきづり込んで参議院でも与党側の多数の力で寄り切ってしまった。 この法整備で「国民生活の安定に資する」状態が生み出されたと言えるのか? 

 そんなこんなの騒ぎの中、 それぞれの主張は


 反対側の主張は

1. 憲法違反。
2. 戦争に巻き込まれる。

 賛成側の主張は

1. 集団安全保障体制での軍事行動を行える様にしておくことが、
  日本国民の安全な生活に役立つ。

 と言った所だが、この騒ぎに対する田中君的考えを書いておくことにする。

漠然とした不安 :

 第2次世界大戦へのめり込んで行く過程で「軍部に押し切られた」みたいな話を聞くが、 今回の安倍政権に依る海外派兵へのお墨付きを与える法案を通過させてしまったのだが、 近い将来から今の時代を振り返った時に「あの時にハッキリと反対しなかった優柔不断な国民の一人となる」のかな?

ハッキリとした不安 :

 集団安全保障を考えた場合、その集団の相棒はアメリカが想定されるのだが、 信頼に足る相棒なのか? 「アラブの春」そんな明るい世の中を想起させるスローガンがもてはやされた後に生じた、現在のシリア難民問題なども元を正せば・・・ アメリカや欧米諸国が自分たちの価値観や石油資源等に対いする思惑でイラクのフセイン大統領やリビアのカダフィ大佐を追い詰め殺害し、シリアのアサド政権を潰そうと躍起になっている軍事行動が引き金になっている。

 また現在のアメリカは無線誘導に依る無人機を使った攻撃を世界の各地で行っているが、 爆撃を受けた国々の人からは「彼等は弾の届かない遠隔地の椅子に座ってぬくぬくとしながら自分たちを攻撃をしている」、 「軍事装備的には強力だが卑怯者国家」と見られている。

 そんなアメリカと軍事行動を伴にすることは 「日本も嫌な国」となるのでは無いだろうか。 それよりか、アメリカが日本を本気で同盟国として他国からの攻撃から守る意志を持っているのか? 単にアメリカの軍事行動に必要な経済的な応援や自衛隊の力を今迄以上に利用したいだけでは無いのか?

武力攻撃 :

 軍事攻撃に対して身を守る場合、 その戦場を自国内とするよりも相手国の領域で行う方がこちら側の被害は少ない。 その戦いに於いては「専守防衛」だけでは囲碁の対局でも本物の戦争でも勝利に結びつかない。 それを推し進めて考えて行くと、 さらには先制攻撃なんて選択肢だって想定される。

 今現在の憲法九条での戦争放棄の規定、 それを自民党・安倍政権に適当な解釈を行う事を許しちまった。 それは「今後の禍根になるんだろうな・・・」 そう想いつつも、 毎日毎日囲碁の対局にうつつを抜かして老後を過ごす僕なのだ。
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