棒ノ嶺ハイキング

2010-09-10 17:35:06 | 国内旅行と山歩き
      白谷沢コース、ゴルジュはるか手前の登山道にて

 最近お出かけ前には「何かが見当たらない」と一騒ぎしてから出掛ける事が多くなったが、 今朝は家の鍵がズボンのポケットに見当たらないと一騒ぎしました。 鍵は見つからないけれど、東飯能駅前08:00集合時間に間に合わなくなるから、家を出発しました。 妻は午後には渋谷で友達と会う約束があるとかで、僕が山から5時前に帰宅したとしても、鍵が無ければ家に入れない状態での出発です。 しかし途中のコンビニで行動食のおにぎり等を買うときに腰に付けたポシェットから財布を取り出そうとした時に家の鍵も出てきました。 直ぐに妻に電話します「鍵は見つかったから、ユックリ帰って来て良いよ!」とね。

 ところで昨日Sさんから「明日、山に行かないか?」と電話貰った時には”暑かったら嫌だな・・・ との気持ちを半分を飲み込んで”「行きましょう」と返事をして、 今日の山歩きとなったのだけれど、 秩父付近の雲の多い空模様も手伝って、思いの外、涼しくて快調なハイキングが出来ました。 コースは何度も歩いた事のある有間ダムから沢沿いに歩く白谷沢コース。 有間ダムの水位は随分と低くなっていましたけれど、台風の置き土産か? 沢を流れる水量は何時もと同じ、 中腹の林道を横切って登る所にある休憩用の東屋の山側にある水場もタップリの量の水が出ていました。

 山頂で、僕はと言えば、500mlのペットボトルとおにぎり2個の自分の食料しか持って居ませんけれど、いつも8kg以上の荷物を背負って来るSさん持参の、保冷剤で冷えたブドウや、コンロを使って絹ごし豆腐を入れたマーボ豆腐をご馳走になり、ノンビリたっぷりの昼食を頂きました。


  山頂のピクニックテーブルでマーボ豆腐料理中


  標高 969m 棒ノ嶺山頂にて、後方には武甲山など 



 08:00 東飯能駅にて集合・出発、 08:50 有間ダム白沢登山口、 10:15 林道東屋、 10:55ゴンジリ峠、
 11:15-12:20 棒ノ嶺山頂にてノンビリした昼食とたっぷりのおしゃべり。 13:15 林道東屋、 14:00 登山口。
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中高年の単独登山者

2010-09-09 20:53:44 | タナカ君的日常
 8月の24・25で湯俣温泉に行った時のこと、 僕等がテントを張った場所から直線で3・4km上流では60歳を少し過ぎた単独行の女性登山者が10日以上も救出を待っていたらしい。 幸い三俣蓮華の小屋から湯俣に下るルートをたまたま歩いた数人のパーティーに遭遇し、救援を頼む事が出来て、ヘリコプターで救出されたとの事だった。 とにかく軽装で8月13日に入山して道に迷ってから10日近くも過ぎてしまったにも係わらず、比較的に健康な状態で救出された珍しいケースだったものだから、新聞各紙の長野版には2日続けて、その顛末が記事になっていました。

 それから僕達が高瀬ダム堰堤に戻ってタクシー待ちをしていた時の事、 デイパックを背負った年配の男性が堰堤上を歩いて近づいて来た。 その方はとてもそんな年齢には見えない、健康そのものの顔付きをした72歳の方だった。 上高地から入山して、横尾、槍ヶ岳肩の小屋、双六小屋、三俣蓮華小屋、水晶小屋、烏帽子小屋と辿って、今日は烏帽子小屋から下山して来たそうだ。 本当はアルパインツアー主催の同じルートを歩くコースに申し込みをして有ったのだが、 申込者が規定人数集まらなくて催行がキャンセルされたのだそうだ。 でもそのルートを歩く事への思い断ちがたく「小さな荷物で小屋泊まりなら歩ける」だろうと独りで出かけて来たらしい。 眠る場所と食事は全てを山小屋に依存、軽いデイパック一つを背負い、天候にも恵まれたとは言え72歳の単独で裏銀座の縦走路を踏破して来たのだから大したものと言うしかない。

 そんな元気なオジサンと話していて・・・ 

 一番最初に思った事 ; ヘー72歳?! 元気ですね。 俺も75迄は元気に歩きたいんだよな。
 次に思った事     ; 水晶にまで飯を食わせてくれる小屋が有るの? 百名山だからかな?
 三番目に思った事  ; 楽しかったとは思いますけれど 「何かあったら単独行は危険だよな」

 最初の救助を待ち続けたオバサンといい、元気に予定コースを歩き切ったオジサンといい、一緒に出掛ける仲間が身近に居ないのかな? かく言う僕も、今のところ山歩きや旅行を共にしてくれる仲間が居ますけれど... 5年後、10年後はどうなるのか? ずーっと続いてきた山の会も新人が加わる訳じゃないから、尻つぼみになるのは目に見えている。 そしたら独り歩きするのかな? まあ独り歩きでも「認知症老人の徘徊行動」にならない事を願いましょうか。

 そして今日は山仲間から 「雨が降って涼しくて、良く眠れたね! 明日”棒ノ嶺”でもどうかな?」と電話が掛かってきた。 そんな訳で明日はハイキングです。
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防虫工事

2010-09-08 14:43:52 | タナカ君的日常
 朝から久しぶりの雨、 暑い盛りのはずの午後2時だけれど室温は26.5℃、本当に助かります。雨を降らせているのは本州上を横断中の台風です「台風9号 大明神」とでも書いたお札を神棚に供えたい気分になりますが、家には神棚はおろか、仏壇もありませんから心のなかでそう思うだけです。

 話し変わって、今迄我が家の夏の夜は涼しさを得るために窓を開けて、網戸にして風を入れていたのですが、 単に「網戸を取り付けてみました」と言う、形だけの建て付けの悪い網戸で、 「プーン」と羽音を立てて飛んでくる蚊が素通り出来そうな大きな隙間のある状態だったものですから、 眠る前には蚊取り線香を焚き、 枕元には虫刺されの痒み止め「ムヒ」を常備しておかないとなりませんでした。

 ところで、網戸と窓ガラスがセットになった、キチンとした建具が取り付けられた簗場の山荘では、屋外作業の時には虫除けスプレーを使っても寄ってくる程に沢山生息する蚊が家の中には全く侵入して来ない。 同様に我が家でも隙間を塞げれば蚊の侵入は防げるはずなのですが・・・ 常日頃なにかと中古で購入して住み続けているボロ屋にうんざりしている妻の言い分は 「この家はダメよ! 構造からして」 と貶しモードの言い様です。 そんな言葉に「じゃー、新しい家を買えば!」と言ってやりたいのだけれど 「貴方はここに住んでてよ」と出て行かれそうな予感無きにしもあらずですから、 ぐっと我慢してDIYのお店で防虫グッズを買ってきました。 そして、 昨日から今日の午前中に掛けて南側と北側の、”網戸と窓ガラスの間に出来ている大きな隙間” を「すき間モヘアシール」なる接着テープ付きのすき間ふさぎ材を取り付ける工事を施し、  ”壁と網戸の間に出来た斜め不等間隔の隙間” にはL型アルミ材を壁側に接着して、網戸の側部のコの字型の凹みに喰い込ませる形の、すき間を塞ぎ工事をやってみました。 昨夜の感触は「GOOD!!」です。 本当に良ければ、風呂場、手洗い、僕の部屋と全ての箇所に拡大適用してみるつもりです。
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例会風景

2010-09-07 10:17:27 | タナカ君的日常
 昨夜は新宿で山の会の例会がありました。 写真はその風景です。 「なんだ、赤ちょうちんで飲んでいるみたいだな」ですって? 当たらずとも遠からずです。 この時間になる前には女性も2人いましたが、自分たちの飲み食いした分と言って、それぞれが700円程置いて、さっさとまともな食事のお店に行くために帰って行きました。 

 この夜の話題は、徳本峠から霞沢岳への計画、 尾瀬のバスツアーのガイドとして、7-8月に掛けて20回以上も仕事して来た話し、 夏の青春18切符で旅した話し、西国33ヶ所巡りに行った話し、 10月からのタバコの値上げ、 それに対応する「値上げ前の大量購入は美学に反するか?」なんて話題。

 男どもからの平均徴収額は1600円、 沢山飲んだ人からは2千円、遠慮勝ちな人は1500円を下回る金額を徴収してお開きとなりました。
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取り扱い説明書を作成

2010-09-06 09:32:51 | タナカ君的日常
 簗場の山荘で世話になったショージ君の奥さん、専用のパソコンを入手してメールを始めたら、写真を送ってみたくなったらしい。 携帯電話で大きなサイズで撮影してパソコンに取り込む方法を採れば「別にデジカメを新たに購入する必要はないでしょう」と話はしておいたけれど・・・

 考えてみたら家には僕が一番最初に購入した200万画素、メモリカード容量8Mbなんて、今時電気店の店頭には絶対に並んでいないスペックのカメラが放置してあるのを思い出した。 それを送ってあげたら喜ばれるか?迷惑がられるか?どっちか判らないけれど取り敢えず、送る準備を進めています。 昨日から動作確認をしたり、取り扱い説明書などの付属資料を探し始めて見たけれども、どうも紛失してしまったらしい。 そこで電源の入れ方、メモリカードの抜き差し等、本当に基本部分の扱いを記した資料を作って遊んでいます。 

 簗場ではテーブル作りや樹の伐採、そして家では取り扱い説明書もどきの作成。 結局そんな暇つぶしの種を探して、その日暮らしをしているのが僕の日常ですね。
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久しぶりの熱帯夜

2010-09-05 14:29:58 | タナカ君的日常
 明け方になっても25℃を下回らない熱帯夜、 今朝の我が家の室温は28.5℃でした。 涼しすぎて、敷き布団と毛布を掛けて眠る簗場の山荘での生活を1ヶ月も続けてきた身にはかなりこたえました。 とにかく暑くて寝付けない、 最初は横たわる居間の木の床を緩く絞った雑巾で拭いて、少し湿らせて気化熱で床の温度を下げて、その上に直に横たわったのだけれど、暑くて眠れない。 冷蔵庫から保冷剤の冷えたのを取り出してタオルでくるんでおでこに当てたり、頚動脈あたりを冷やしてみたけれど効果なし。 最終的には着ている下着のお腹部分だけを除いて水で濡らして、やっと眠れる気分になりました。 先月の内に先に家に戻っていた妻からは「まだとんでもない暑さだから、まだそっちに居た方が良い」と言われ、 山荘の持ち主ショージ君の奥さんからも「なんで帰るの? まだ東京は暑いでしょう?」と言われていたのに戻って来て苦しんでいる。 考えて見れば馬鹿ですね。 

 そして自宅に戻って何をしたかと言えば、留守の間に届けられていた10通に充たない郵便物を点検し、お得意様キャンペーンの招待状を送ってきた電気店を訪ねたり、今月に点検時期の来る車の予約を入れれば「ティッシュボックス5箱進呈」のハガキにつられてカーディーラーを訪れて、写真のティッシュを貰って来たり、 我が家のメインPCのブラウザに登録してあるお気に入り巡回してみたり。 何も帰って来て絶対に処理しなくちゃならない用件が有る訳じゃ無いんですよ。 でも、身体に少しは世の中の暑さを覚えさせておとかないと困る事もあるだろうし、 「もう少し居たら!」と言って貰える内に帰ってくる良さもあるでしょうしね。

 そうそう、今朝は我が家の体重計で確認しました。 体重は出発前より1.5kg減の59kg、 内臓脂肪レベルは「標準」、体脂肪率「やや多い」となってました。
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蜘蛛の巣街道

2010-09-04 19:13:12 | 国内旅行と山歩き
 午後4時半過ぎに簗場から一ヶ月振りの帰宅。 車の中の荷物を降ろし、 車を駐車場に入れて「ヤレヤレ」とつぶやきながら家に入る。 妻が「テーブルにビール出して置きました、 それから冷奴のお豆腐は八重ちゃんが送って来てくれた物ですから」と教えてくれた。

 八重ちゃんは僕等夫婦のかっての山仲間であり、8月2日の長岡花火大会の時に30何年振りかに急に訪ねて行ったお豆腐屋「わむ」の女主人でもあります。 あの時は東京から花火見物に来ていたカズエさんには「仕事の忙しい時間にお店に来たりしたら迷惑が掛かるんだから・・・」と注意されたりしたのだけれど、 カズエさんからは、後日「チョット言い過ぎちゃったかな?」みたいな電が掛かって来たり。 2・3日前、我が家に豆腐、寄せ豆腐、厚揚げ、油揚げ、ガンモドキ等々「わむさんの手掛ける商品一式」が届けられたと妻がメールで知らせて来た。 今日それに添えられた手紙を読むと「忙しすぎてて、ゴメン」みたいな言葉が綴られていた。 僕が勝手に懐かしがって相手の都合もよく判らないまま訪ねて、誰彼と無く、気を使わせてしまった様ですね。 ウッスラとゆでた枝豆のような香りのする冷奴おいしく頂きました。

 さて、話題をTopに載せた写真の蜘蛛の巣に切り替えます。 家に戻るルートは白馬から県道31号線(オリンピック道路)で長野へ抜けて、上信越道・関越道経由にしたのです。 その県道31号線沿いの旧・美麻村、小川村一帯の道路は「蜘蛛の巣街道」と呼びたいほどに道沿いの電柱の電線を埋め尽くす蜘蛛の巣が張られていました。 丁度、僕が通過した時間が朝の7時半頃だったので、逆光状態で蜘蛛の巣が白く光、目立って見えたと言う事もあるかもしれません。 蜘蛛の巣の背景が杉木立の山であったりすると一際良く見えて面白い眺めでした。
 「へえーっ!」と思ったのは、 蜘蛛が巣を張るのは電柱の一番上の水平に3本張られたメインの給電線では無く、 その下の垂直方向に何本も張り巡らさた電話線や雑多な電線を利用して、主として水平方向に飛び交うであろう虫達が効率良く引っかかる様に巣の向きが造られているのです。 漁船が網を仕掛けるときに海面と並行して水平に網を張るのでは無く、垂直方向に網を入れるのとまったく同じ発想ですね。  蜘蛛みたいな奴だって「獲物を捕まえる時の効率」を考えているのか・・・」と妙に感心しちゃいました。
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2010簗場生活25 掃除と戸締り

2010-09-03 22:07:53 | 国内旅行と山歩き
 今日は1ヶ月近く居候をさせて貰った簗場の山荘とお別れする日です。 溜まってしまった自分の洗濯物を洗い、屋外に張ったロープに吊るす作業を手始めに。 使った食器を洗って食器棚に戻し、 台所や洗面所で使ったタオルを洗って干し、プラスチックゴミは「洗って分別する」と聞いていたから、その様に、冷蔵庫の中身は全て処分あるいは持ち帰りの準備、部屋には掃除機を掛け、食材ゴミのバケツの中身は木が茂った林床にスコップで穴を掘って埋めて処理し、僕のウンチで汚れた便器を掃除して・・・ こんな作業は午前中で軽く片付くと思ったのに昼過ぎても終わらない。

 いささかウンザリもして来たし、腹が減って動く気がしなくなってきた。 そこで車に乗って食い物を求めてコンビニまで出かけ、 ついでに葛温泉・高瀬館までお湯に入りに行ってきた。 今日の男性浴室の入浴客は僕一人、もう一台川崎ナンバーの車で女性が到着していたけれど、彼女の方も「温泉独り占め!!」と楽しんでいるのだろうか? 葛温泉からの帰り道、烏帽子あたりから下山して来たかと思われる高齢男性が一人、歩いて下山していたので車に乗せてあげた。 普通、高瀬ダムの堰堤からタクシー呼んで乗るのに、 船窪から降りて来たと言うその男性「タクシーに乗る金がない訳じゃないけれど、しゃくだから歩いていた」なんて事話してくれました。

 温泉から戻って作業の残りを済ませてから、更にもう一仕事。 衛星放送のパラボラアンテナは山荘不在時には倉庫に格納して、滞在時だけ屋外に設置するようにしてあるのだが、その設置位置再現性が悪くて、其の都度方角や仰角を微調整しないとまともに映らない。 その不具合を解消する小細工を付け加えて来ました。
 そして、全部の戸締り、玄関の鍵を掛けて「さようなら!!」
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2010簗場生活-24 黄色は進め?

2010-09-02 17:42:32 | 国内旅行と山歩き
 信号機のある交差点でウインカーを出して右折すべく待機して居るときの事、 直進車が次々にやって来て車が途切れない。 こんな時に信号が黄色になって1・2台通過すれば直進車は停止するのが普通だと思うのだけれど・・・ 大町から白馬に向かう途中にある「白馬道の駅」近くの交差点では2度も赤信号になったにもかかわらず突っ込んで来る直進車がいて、「こん畜生!」と思ったものだ。 一度など信号が黄色になったから車をソロソロと右折するべくハンドル操作していると、交差点の向こう50mも先の直進車が警笛を断続的にバカバカ鳴らしながらスピードを緩める事無く突っ込んできた。 その時は変則的なタイミングの信号で、こっちから見る信号は黄色になっても相手から見る信号は未だ青であったりするのかな? と諦めて停止していたのだけれど、同じ交差点でまたも、こっちから見た信号が赤になったのに直進車が突っ込んで来るのです。 その時には右のドアミラーで相手から見える筈の信号機の色を確認しました。 「赤」です、変則タイミングの信号機ではありませんでした。 今度あの交差点で右折待ちをするときには手で握れる大きめの石を用意して、 ドアの窓は開放しておいて、突っ込んで来る車のフロントガラス目掛けて用意した石を「ヒョイ」と投げてやろうかなんて不穏な事を考えたりしちゃいます。

 山荘での遊び半分の仕事も片付けモードに入りました。 一昨日切り落とした胡桃の大きな枝の葉は鉈で払い、 鉈の一振りで切れる細枝は鉈で、 それより太目の枝は電動丸鋸で適当なサイズの薪に切りそろえて積んで置きました。 そうそう胡桃の実も20個以上採れました、 こいつを家への土産にしましょう。 昨年駒打ちしたキノコの原木を立てかける柵を林の中に設置してそれらしく並べる作業も終りました。 僕は新たな作業はもう止めです。 朝やって来たショージ君がケヤキの厚板でテーブル作りに熱中していた午後も、部屋の中でTVで「OK牧場の決闘」を見てました。 彼の作業振りに興味が無い訳じゃありません、 何しろ天板に脚を嵌めこむ穴の加工作業だったのですが、 僕には電動ルーターを使わせたのに自分は3cm幅ほどの鑿をハンマーでコツコツと叩いて、穴を掘り出しているのですから・・・ その様子は何か願を掛けた修行僧の様でもありました。 俺には真似出来ないな。
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2010簗場生活-23 遠見尾根散歩

2010-09-01 18:15:14 | 国内旅行と山歩き
 9月1日 天気 くもり 
 気温 21℃
 山 見えません。

こんな掲示板が出された五竜のゴンドラに乗って地蔵の頭まで散歩して来ました。

 昨日の天気図によれば、台風は九州の南にいるわ、東北地方を横切る低気圧の前線は日本海に延びているわ、本州南方洋上の高気圧の張り出しも弱っているし、暦は9月に入ったわで、安定した夏空なんか望めないと想ってはいたのですが、 夜中のオシッコに起きた時にはギラギラ光る星空が広がっていたので「天気が良ければ、山岳展望の散歩に出かけてみよう」と思いながら、再び寝床に入ったものでした。 

 そして今朝、思った様な好天ではありません。 アルプスの主稜線は雲に隠れています。 でも車に乗って白馬方向に走り出しました。  山が見えないのは確実だし。 そんな中で「山を歩いても仕方ないだろう?」と心の中で呟く声も聞こえます。 でも後立山の主稜線は歩いたことは有るものの、遠見尾根には一度も足を運んだことが無かったものですから、途中のコンビにでおにぎり等の食料を仕入れてから、ゴンドラに乗り込みました。 ゴンドラに乗れば標高1500mの涼しい世界に運んで呉れます。 ゴンドラ山麓駅までは八方尾根の様に入り組んだ狭い道を走る必要も無く、 広ーい駐車場は駐車料金も無料。 更にゴンドラの下り線乗車口には冷やしたオシボリがサービスで置いてあるのにはビックリしました。 こんなですから一般観光客の受け入れの面では白馬・八方尾根を上回るかもしれません。 60台とおぼしき3段腹の小母さんは日陰のベンチに座り込み、整備された植物園の遊歩道を見渡しながら「こんな急な坂道、歩けないわよネ!」と仲間とオシャベリしている。 そんなクラブ・ツーリズムのバスツアーで入り込んだ団体さんも居ましたよ。 



 ゴンドラ山頂駅から地蔵の頭にかけて、高山植物園として整備されています。 もう9月に入ってしまいましたから、花の盛りは過ぎて咲き残った花々は少なくなっていましたが、日当たりの悪い岩陰のコマクサの株は花を残していましたし、リンドウやアキノキリンソウは盛り、クロマメの木はまだ完熟しない大粒の実をつけ、 チングルマは綿毛を風にそよがせていました。

 やはり地蔵の頭はガスで、まったく展望が利かない。 小遠見あたりまで歩くつもりで出てきたけれど、歩く気も失せてベンチにひっくり返って、30分ほども時を過ごしました。 上空には数羽のツバメが飛び交っています。 それを眺めて、「飛び回るのに随分忙しなく羽ばたいているな」なんてどうでもよいこと考えて見たり、 あんなにツバメが高く飛んでいるのだから、ガスっていても雨は降らないだろうと想ってみたりしてましが、予想に反して雨粒が頬を打った気がしたので下り始めました。



 しかし天気はさして崩れることもなく、ロープウエイ駅まで戻ってレストランのベンチで休憩している時には隣の八方尾根の兎平、 黒菱、八方池辺りの小屋も眺められ、 唐松岳から白岳への稜線へ突き上げる雪渓が残る沢筋も少し見え始めてきたりしてました。
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