・・・所用があって、新しく近所に開通した国道を車で走ってきた。
その国道は名古屋南インターから高針インターまでの12.7kmの距離を結ぶ、名古屋第二環状道路と言われる道路で、建設費は総額約2000億円で、建設単価は約157億円/kmと、とてつもない高価なものになっている。
新しい道路を走っていて、目についたのは半地下を走っている高速道路の屋根の上に延々と5kmの長きに一万枚の太陽光発電パネルが設置されている風景でした。
この設備を見ただけで、日本の道路建設の無駄遣いの一端を見ました。
太陽光発電と書くと、全て許されるようなイメージがありますが、本当のところは、これを道路建設の一つの環境対策への、売り物にするだけで、そのことにより全体の建設費は一割は高くなっていることと思います。
費用対効果を考えるととても許される投資ではないと思います。
そのほかにも、高くしている設備都市は、過剰なまでの防音壁、付属道路、標識類などなどがあります。
私が知っている限りの外国の高速道路は日本の国道ほどの金のかかった道を見たことがありません、おそらく私の経験から考えると仕様を原価低減の見地から見直すと現状の建設費から、1/2~1/3の金額で国道は作れると思う。
国道の建設費が高くなる理由は一つは工事入札の談合に見られるような公共工事を食い物にしている人たちがいることもあります。
しかし、実は他の理由に、もっと高くしている原因があります。
道路建設を高くしているのは、日本の官庁から入札の時業者に示される工事仕様がとてつもなく金のかかる仕様になっていることです。
この原因は道路に新車の車のオプションに相当するような色々な不要不急の設備が工事仕様に多く盛り込まれていることです。
天下り官吏のいる業界や、族議員によって、こういう金のかかる設備が法律で、自動的に仕様になっていくのです。
先ほどの名古屋第二環状道路の太陽光発電システムも単なるPRで、ほとんど、投資金額に対して元の取れない設備となります、且つ、今後もこの種の道路を作るときは太陽光発電が標準仕様として必ずつけることが仕様になって、永遠に無駄遣いが続いていくと思われる。