・・・先日の朝日新聞の大学教授の論評に目を引かれたので紹介する。
結論は「安倍首相の意向を忖度することが、安倍政権の統治の基本ルールになっているから、忖度が日本の社会でやまず、そして不祥事は続くから悪がはびこる、従って、元となる安倍首相はやめるべき」と云うものです。
まず、目を引いたのは、論評の中で、対比の引用として、ナチスの元官僚アイヒマンは大虐殺の責任者として、戦後に、裁判で死刑判決を受けているが、裁判の中で、彼は極めて有能な官僚で有ったために、彼はヒットラーを忖度して、虐殺を実行したようなのである。 まさに、安倍首相を忖度して、不正を実行した佐川財務局長の今回の事件とよく似ていると述べられていた。
リーダーの周辺に忖度が起こる時、リーダーは、もはや国家と社会、個人にとって危険な存在である。そうしたリーダーは一見強力に見えるが、忖度がもたらす混乱を収拾できないので、忖度する個人の小さな悪(例えば昇進や経済的な利得など)を国家や社会に蔓延させる。
こんな社会を改善するためには忖度の根源のリーダーが辞めるしか、解決策はないと結んでいる。