・・・朝日新聞の論説記事に「少し考える それが難しい」と云う表題の署名記事があった。
内容を紹介すると
第二次世界大戦のとき、ナチス占領下の対独協力政権のフランスの地方官僚の元高官がユダヤ人迫害の罪で戦後50年経ったフランスの裁判所で禁固20年の刑を言い渡されたことを、文章の最初に紹介されていた、
今の日本で、財務省の理財局長が、国民から見ると、ウソをついているとみられる政権に忠実な官僚が、色々と隠されていた事実が表に出され、どんどん追い込まれていく姿、
また、元首相秘書官が首相のウソの言動に合わせて、ウソをつき、又そのウソが、段々とばれていくが、それでも、間違いを反省せずに、ずるずるとウソに嘘を重ねていく姿は、自分の遣り方は間違っていると云うことは、少し考えればわかるが、今となっては、元には戻れない・・・。
しかし、先のフランスの官僚の様に、時間がたったら、事のウソが明白になった、同じように、今の権力者は何時までも今と同じではなく、かっての上司を、おもんばかるばかりに、後の社会で、先の日本の高官が裁かれるのでないかと、・・・などと、読者に思わされる新聞の論説でした。
そして、その話の続きとして、同じく今、話題の日大の悪質タックルの学生が、上に紹介した大人の官僚の態度とは反対に、上からの指示に、深く考えず、間違った行為を行った、…、しかし、すぐに冷静に考え、学生の場合は、被害者に謝罪して、出直そうとした。
上にあげた、官僚と、学生の身の処し方の違いは、何なのだろう。
これからの人生が長い学生の方が、大人で、家族持ちの官僚より、出直しは簡単であるが、その理由は、年の違いだけではない。
思い出してみれば、こういう問題に対応する時に、過去のメリットを捨て、人生を元に戻してでも、大変な人生を選び、出直す大人の官僚も過去にいた。
ついつい、こういう事例を考えると、人生を振り返って、自分はどうだったのかと、色々と考えてしまう。