最近新聞で、ロシアのウクライナへの侵攻をきっかけに、ウクライナの首都である「キエフ」というロシア語読みを、ウクライナ語読みの「キーフ」に変えると日本政府は決めたらしい。
この話を聞いて、その理屈は、なるほどとは思ったが、何か頭の中に、素直な気持ちが湧いてこない部分があった。
改めて、色々、考えて見るに、日本政府が言うように、「外国の地名は言語の綴りや現地の呼称によるものとする」という国の方針によれば、「キーフ」の呼称の方が良いように思う。
しかし、日本の言語政策は、今までは、当用漢字一つとっても、膨大な調査を経て、その結果を踏まえて、国内での頻度が高いものを採用しているように思った。
今回の「キーフ」の下でいえば、圧倒的に、日本国民には「キエフ」の方が使用頻度おおく、認知度は浸透している。
しかし、今度の場合は政治がかなり強く関与して、国民のウクライナへの同情心に便上して簡単に「キエフ」を「キーフ」に変更することを、決めたようなところがある。
どうもその点に私は引っかかるようだ。
因みに「チェルノブイリ」は「チェルノービリ」になるらしい。