台風が過ぎ去ったあと,台風一過での釣行である。予報では猛暑とのことである。もっとも,僕にとって真夏は大好きな季節。僕は暑さは気にならないが,冷たい麦茶と帽子・サングラス,そして首巻きタオルで真夏の完全武装はしている。マジで帽子を忘れたときには30分で頭痛がしたことがある。偏光グラスは,僕の瞳には真冬も必携レベルだが...。
さて,過去に,8月に台風が過ぎ去ったあとに爆釣したことはある。とはいっても,それは大昔1993年水不足のとき。そのときとは比較にもならない2014年度梅雨シーズン雨量の多さは,さすがに「もう雨,いいよ」といいたくなるものである。
前日の仕事は些細なトラブルがあったが,なんとか22時には就寝できた。猛暑というのでしっかり寝て体力温存することがまずは重要である。
朝5時からスタートしたけれど。ここは鰐川。
ウロウロ回って,減水・増水・変化なしなど,水郷ならではの風景の多様性を楽しむ...いや,まったく釣れずに時間だけが過ぎていく。さすがに出家とはいかないから,セコ水路でも行ってみよう。実はアサイチ利根川に気まぐれで入ったが,先行者に挨拶したときに「こういうときはここ釣れませんよ」ですぐに移動しているのである。
移動先はやはりセコかった。たしかに水面をボイルする姿も見えるが,それはクモをついばむギルの群れだったり,小バスの群れである。そうはいっても出家は厳しい。まずはD-ZONE・FRYシングルウィローでバジング...
10UPが釣れました。
とりあえず出家回避。しかしこれ以上サイズが上る見込みなし。アタリは無限(やたらとついばむ...)にあるが,このサイズのバスかギルばかり。アメナマは相変わらず僕の竿に無反応である。
そこで趣向を変えてドライブクローラー4.5インチ・チャートのダウンショット。久々にオフセットでのダウンショットをやってみたかったし,ドライブクローラーではこのチャートが一番実績があるからだ。でもその実績は昨年の秋田でしたけどね。
すぐに釣れたが10UP。
もういい。このポイントでいくらやってもこのサイズ。やはり自分はワイヤーベイトというかハードルアーで少しでもマシなのを探すのが「道」。幸い雲が出てきてTOPに出そうな雰囲気だし,得意の「回転釣法」で1000本キャスト決定だ。
まずは「タマネギポイント」へ。しかしタマネギ付近にベイトの群れは確認できるがバスからの反応はない。そこで,少し離れてゴロタ石の入っているポイントへ移動。バズも,伝統の「ゲーリー・ジャンボバズ」。もう15年は使っているバズである。いくらでも実績がありすぎて忘れていたが,バスベイトも使い分けが重要である。オズマにとっての最高傑作はスタンレーバズ・チタンワイヤーなのだが...。
ほどなくして岸際でバイト チョット小さいけどバスなのは間違いない。さきほどスピナベで攻めて反応がなかったのに,いやさ先行者もいたのにやはり反応がある。さすがのゲーリーだ。
さらに諦めずに投げ続けると「ジュボ」とルアーが消えた。そして...
いい色のバスが釣れた。
20UPだが嬉しい1匹。2014年はバズの魅力再発見,という感じかな。
さらに投げ続ける。自慢ではないが「こうと決めたらやりぬく」ど根性,ワームでは確信をもてないので厳しいが,ことハードルアーになればそれは別。ハードルアーのパワーで釣るのだ。そう,僕の拙い釣力で足りない部分はすべてルアーパワー。いやタックルもだけどね。そしてへこたれない足腰も重要。
きわどいアシ際から「ジュバン」と出た。記念撮影フィッシュ。
今度は38cmであるが嬉しい1本。朝8時30分の出来事である。できればこのままバズベイト大会と行きたいが,とりあえずこれである程度満足なのでいろいろポイントを見ておこう。
新利根川。釣れそうなんだけど。
オカッパリでは厳しいポイントのようである。雰囲気はいいのだが,オカッパリでは手も足も出ないようだ。まあ,僕が知らないピンポイントは無数にあるだろうが...。
他に,フロッグ水路で一瞬バスをかけたが痛恨のバラシ....。毎回ここにくるとフロッグで反応を得ているが,僕のようなにわかフロッガー()ではなかなかキャッチに至らない。でも,この水路の「他の水路と異なる決定的な事実」に確信をもてたのも事実。それはここには書けないが,水路戦略上,もっとも重要なキーワードが明らかになった。
水郷はこの「とてつもない広さ」が魅力。事前に情報収集しても裏切られる。台風がくるといってこなかったり,その逆に大荒れだったり,そんなとてつもないところが,やはり僕にとって通うに値するポイント。要は「魚探し」が楽しいのが水郷なのだ。
お昼前には洗車をしてスッキリして,昼寝してさらにスッキリ。しかし利根川は増水でちょっと怖い感じ。足滑らせそうで怖い。そこで,一気に嘉襟之川へ移動。
しかし,嘉襟之川は大減水。岸際にまったく水がないという状況。だが,それゆえに「どこが深いか」一発で見渡せる状況。具体的には...
ここは水深1mはある。
護岸の「一見おいしくない」ポイントであるが,今日の減水状況ならこうしたエリアも無駄ではなかろう。ルアーも,得意のエセハイピッチャー(サスクワッチ)1/2oz・タンデム改造で攻めよう。水面を,底を,中層を。
そうしていると,まさに上の写真のゴミの陰の下からバスがモンドリング
嬉しいレギュラーでリミット達成。
やっときた5本目。やはりスピナベである。そしてトレーラーワームの重要性がたしかにある。
田辺プロは「スカートカラーの使い分け」で対応するといっておられるが,僕は積極的に使いたいのがトレーラワーム。それもエコギアのクリスタルトレーラー。ちなみにトレーラーフックはバズでもスピナベでも使いません。根がかりしたりするが嫌なので...。とにかくワイヤーベイトならではの根がかり回避性能を優先するために,フックは増やさないのがオズマ流です。
よし,これであと1本釣れる気もしてきた。日没までまだ時間もあるゾオ。
だが移動先はまたしても減水でまったく魚影は見えなかった。しかし,あきらめずに縦横無尽に投げていると,岸際からスピナベに「ガツーン」とくる強烈なアタックが見えた。最高にスリリング。そして楽しい
ブリブリに太っていた健康体。
文句なしで6本目。
嘉襟之川でのキーワードがまたひとつ明らかになった。2013年度までは減水すると手も足もでなかったが,このポイントならではの引き出し方が見えた気がする。まあ,相変わらずの結果論ですがね。
18時になったので納竿。さすがに炎天下で頑張ったのでちょっとくたびれてきた。帰りの渋滞も若干心配だ。とりあえずへびんさんに自慢メールはしておこう(笑)。
結局,今回も渋滞ゼロ。2013年度までは夕方まで釣っているといつも大渋滞(外環全線渋滞など...)に巻き込まれていたが,2014年度はまったくないといっていいほどに激変。高くなった高速代もガソリン代金も,やはり渋滞がなければ苦にならない。疲れが俄然違うからね。
ちなみに,午前中と夕方しか釣れなかった。ここは反省点。つまり昼間に釣る技術がない。ワームで粘る根性を持ちえていない。それに値するポイントをある程度把握していても,すぐにクランクなどを投げたくなる。
でも,もうちょっと釣果を伸ばすためには,何かしらヒントがあるはず。それはもう掴んでいる。あとは次回実行あるのみだ。