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https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-200802X958
在宅ワークが出来たからといって「一極集中是正」というのは性急すぎるのではないか
そもそも,コロナ感染対応・他の医療・ライフラインにしても,地方と都市では「違いすぎる」のだ。
僕の最寄り路線は,朝は数分,昼間でも5分に1本は電車が来る。歯医者,内科,理美容院は異常なくらいに多い。気に入らなければすぐに替えることが出来る。
しかし,8/1に訪れた木下駅。駅前にスーパーはおろかコンビニなし。タクシーもない。
たとえば,東京の機能の一部を木下駅周辺に移動させたとすると,猛烈にライフライン整備にお金がかかる。
インターネットで「どこでもつながる」のは都市部の話。印西市である木下駅には無料WiFiはなかったし,そもそもインターネットはWiFiだろうが有線だろうが,整備に相当の手間がかかる。
そして医療が不十分な地方に,たとえば東京の一部・50万人が移動したらどうなるだろう。
医療崩壊前に,スーパー・コンビニ・電車,さまざまなライフラインが課題になる。
在宅勤務が出来たから「一極集中是正」とは,まるでホリエモンの「スマホでなんでも出来る」論理と同じだ。
自分は便利な場所に住んでいる。だから地方の暮らしが想像できない。ホリエモンも菅さんも同じなのだ。
生活とはことさらに多様性に富む。印西市である木下駅にスーパーはなかったが,手前の新木駅・湖北駅は我孫子市で,同じ「市」というくくりでもこんなに住環境が違うのかと思ったほどである。
利根川沿いJR成田線は1時間に2本の単線。これを複線にするというのだろうか
地方に住むというのは,とくに大都市圏に慣れた身にとってそんなに簡単な話ではない。
なお,茨城県の取手駅が茨城県で最高の乗降客数を誇っているのが,茨城都民の多さを物語っている一面であることも付記する。