出版不況という言葉は便利です。いえ,構造不況業種なんて言葉も便利です。なぜなら「革命」を伴う痛みを味合わずに,世の中のせいにだけして生きていけるからです。
さて,出版不況について書きますが,講談社は「あの手この手」で実に展開が速いです。経営として評価しますし,作品も評価します。
そもそも,優れた作品を生み出すのはマンガ家だけではありません。編集者が居て印刷所が居て,そして本屋さんもいないと「売れない」のです。ネット書店になっても取次も版元も損をしません。ただし,中小書店がガタ減りなのは周知の事実で,これらのマンガを実店舗で購入できるのも,結局は東京という環境だからとも思います。中小書店,それも個人経営の書店なんて本当に消えましたね...。
「アルキメデスの大戦」「ザ・ファブル」とも実写化するということですが,久々に「観たい」ですね。ただし,いまの映画館は全部シネコンになってしまって,21世紀初頭まで残っていた「何回でも見ることができた」なんて夢のような話です。
映画は娯楽として考えると非常に安価です。2時間チョットの非日常を1200円ぐらいで味わえる。ルアーなんて1200円で買ったものの「使えない」なんてことはザラ。まあ,釣りと映画を比較するのはオカシナ話ですが,映画自体はよいということです。
幸い,「ザ・ファブル」は鑑賞券を入手できました。6/21が初回だそうですが,仕事が終わったあとに画面を見るのはキツイので,おそらくその翌週辺りに行ってこようかと思います。
つくづく,出版不況,釣り業界不況という「魔法の逃げ言葉」で甘やかすことなく,切磋琢磨したいものです。