探してまとめたらまだこれだけあった。アマゾンで買った格安品は捨ててある。
釣り人のなかには,ミネベアリングのことをバカにしているのか「格安のミネベアで十分じゃね」という意見が多く有る。
だが,僕は自身の失敗体験から「格安品にいいものはない」と言っておこう。
格安品の定義だが,だいたい10個・1000円。まともなものが1個1000円程度。つまり10倍の価格差がある。
その価格差は,たとえ製造元が日本精工でありミネベアであっても「精度の差」である。ベアリングが真球なのか,それとも凸凹なのか,実に単純な話である。
ダイワSS-SVでさんざん試した。このリムーバーを使って。リムーバーの軸は2本目だけど。
SS-SVを初めて買ったとき「フィネス的に使える」というが,最初は設定間違いでうまく行かなかった。
しっかり説明書を読み,ヘッジホッグスタジオの「AIR-BFS」にしたら,格段の性能向上があった。まさに求める「ベイトフィネス」の正解を得たのである。
ところが,アマゾンなどで格安品があるとも聞き,試しに買ってみたら,これがもうとんでもない。
とにかく飛ばないのである。異音はしないが,明らかにベアリングの性能・精度が低い。スプールが「シューッ」とは回らないのだ。10個買って正解は一つもなかった。
懲りずに,ハンドルノブのベアリングを格安品で入れ替えてみた。SS-SVは,後でわかったがよい意味でブッシュだった。これをベアリングに変えるのである。
スプール軸とは異なり,さすがに「人力」がダイレクトに入るから,まあ合格である。しかし,砂塵舞うメトロリバーでは,実はブッシュこそが正解だった。正直,STEEZもブッシュにしたいくらい砂が怖い。
それにしても,いったいいつから「ベアリングチューン」がこんなに流行したのだろう。自分の中では2016年からだが,それ以前はやはりベイトフィネスが一般的になってきてからだろうか。
くれぐれも格安品に手を出さないことが懸命である。もしくは,あらかじめ「外れる」ことを覚悟で購入するぐらいでないと,辛いだけである。