「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県宮古島 ・ 平良綾道 ( ピサラアヤンツ )  【 住屋御嶽 】

2013-01-15 00:04:51 | 沖縄の王墓、按司墓、拝所

























祠 ( 御嶽 ) の手前にある拝所







祠 ( 御嶽 ) の手前にある拝所



















市役所の手前のムイ ( 森 ) がウタキ ( 御嶽 ) になる




平良は ( ピサラ ) と称し、人の住むにふさわしい地。
綾道 ( アヤンツ ) は 「 美しい道 」 の意味で、それぞれ宮古コトバである。
平良五箇 ( ピサラグカ ) は、旧藩時代の間切りで、
西里、下里、荷川取、東仲宗根、西仲宗根の五村のことである。
この平良五箇の歴史を探して綾道を歩いたので、
これから少しずつ紹介して行きたいと思っている。


最初に紹介するのが住屋御嶽 ( すみやーうたき ) で、宮古島市役所に隣接して西側に所在する。
東側の祠はここから約15m南東方にある
「ニィーマヌトゥクルザー」から移したと言われている自然石が置かれている。
獅子の神が祀られている。

 本来の祠については、 『 宮古史伝 』 によると、
祭神は 「 男神・根入リヤ下リあううむ真玉と唄ふ 」 と記されている。
その由来については、「 根間の里に母親に早く死なれて継母に育てられた七歳になる男の子がいた。
ある日、煮赤豆を欲しがった童は、この子を亡き者にしたいと思っていた継母に言われて
住屋アブ ( 洞 ) の端に生い茂っているビユウガッサ ( 食わず芋 ) の葉を摘みに行き、
足を踏み外して底もしれむアブの中へ真っ逆さまに落ちてしまった。
童ははびこる蔓にひっかかり七日七夜泣き通したが、
その父も心根の悪い人で童の泣き叫ぶ声をうるさく思い、
蔓を断ち切って自分の子を奈落の底に落とし込んだ。
童は、洞を通り抜けて、地下の根入りヤの国あろうの国へ入った。
根入りヤの神は童から事の次第を聞き、
地下の国で七疋の赤牛と馴れ親しむ童をみて正しい心の持ち主であることを知り、現世に返してやった。
現世に戻った子供は住屋山に入り、根入リヤ下リあろう踏む真主と崇め祀った。」と記されている。

 また 「 この神は、父が足を吊っている蔓を切り自分を洞の中へ落としたことをいたく悲しみ、
すべての男を呪うようになったので、男が拝礼してはならぬという言い伝えがある 」 とも記されている。
現在、根間の里御嶽として、また学問の神様として参拝されているが、
祭祀行事の供え物は男子には与えないとも伝えられていると言われる。
主な祭祀行事として、旧6月に 「 ユーダミ 」 、旧12月に 「 冬至 」 が行なわれている。

所在地 : 宮古島市平良 西里



熊本県天草市 「 施無畏 ( せむい ) 橋 」

2013-01-15 00:02:51 | 熊本の石橋































所在地 / 熊本県天草市本渡町本渡溝端
架橋  /  明治15年 ( 1882年 )
石工  /  大塚光治・錦戸才松・三山織平
長さ   /   22.00m   幅   /  3.15m
拱矢  /   3.8m   径間  /  13.9m 
単一アーチ


施無畏橋は、染岳登山口にある無畏庵 ( 通称 ・ 橋かけ庵 ) の参道にある石橋で、
現在の橋は再建されたものである。
明治4年に最初の橋が架けられたが、その後崩れ落ちたため明治15年に新に造られた。

古くから染岳観音の参拝者に親しまれた橋で、
資料には建設世話人に鶴田剛八、松本宅平、福田蔵次郎、吉田権吉の名がある。



長崎県平戸市 ・ 映画 「 あなたへ 」 で散骨する薄香の海

2013-01-15 00:00:48 |  滝 ・ 名所 ・ 神社仏閣



大浦吾郎が船頭をする漁船「そよかぜ」が係留されている薄香漁港。
ここから妻・洋子の散骨する。













薄香漁港にある釣具屋




2012年8月25日公開の映画「あなたへ」。

「遺骨を故郷(平戸)の海に撒いてほしい」と亡き妻・洋子から、
富山で刑務所に指導技官として勤務する夫・倉島英二 ( 高倉 健 ) のもとに1通の絵手紙が届く。

英二は洋子が生前には語らなかったその真意を知るため、
手づくりのキャンピングカーに乗り彼女の故郷・平戸まで1200キロの旅に出る。
その道中でさまざまな人々と出会い、彼らと交流し、悩みや思いに触れていくうちに、
妻との何気ない日常の記憶が蘇ってくる。