横綱・日馬富士の土俵入り
千秋楽を待たずに今場所の優勝を決めた日馬富士。
横綱になって初めて臨んだ先場所は9勝6敗と評価を下げたが、
その汚名を晴らすかのように勝ち続けての優勝である。
いろんなプレッシャーもあったと思うが、
それに負けることなくよく頑張ったと思っている。
そんな彼の鋭い立会いとスピードは角界一である。
大関時代もそうだったが、勝つ時は連勝するが、
負ける時は連敗をする強さと弱さを合わせ持った力士だった。
スパッと切れるが、その反面刃の脆さも目立った。
だけどこれを機に、取りこぼしのない相撲が確立されることを願っている。
日馬富士の本名、ダワーニャム ・ ビャンバドルジ。
彼の故郷モンゴル ・ ゴビアルタイは横綱での優勝に賑わっているだろうな。
日馬富士の土俵入りの型は雲龍型で、
四股のあとに、下の構えで左腕を曲げて脇腹に当て、
右腕だけを横に広げる型で、左手は 「 守り 」 を示し、
右手は 「 攻め 」 を示している。