迫力を感じる造りと色合いである
深い谷の下にあるポンプ施設
坂の途中にある配水池への入り口となる門
上の段だけを見ると倉庫のようにしか見えない
側面から見るとなかりの奥行きがある
重厚な柱が建物を引き立たせる
大小に関わらず全ての窓や扉の縁石で囲っている
ポンプ施設の前庭の奥にある石造の建物
所在地 / 鹿児島市坂元町滝の神
竣工 / 昭和11年9月30日 ( 1936年 )
■ 近代土木遺産
滝之神配水池の配水池ポンプ室は昭和11年 ( 1936年 ) 9月30日に設置されたものである。
坪数は約30坪 ( 90㎡ ) で、発電機は英国製三相式交流発電機 ( 150KW ) であった。
外観は凝灰岩をきれいに布積みして積み上げているが、扉については最近の物に付け替えたようである。
この建物自体がマジックのような仕組みになっていて、谷の上から見ると階段状に見えるが、
実際に降りて正面から見ると単独の平屋に見え、側面から見ると奥行きのある工場のように見える。
その場所々によって与える印象がこうも違う建造物も珍しいものである。
現在有形文化財などの指定を受けていないが、後世に残したい近代遺産として登録を願うばかりである。
滝之神配水池へのアクセス
滝之神配水池へは鹿児島市内の磯街道から国道10号線を東に向かい、
稲荷町を過ぎて浄水場ローターリーを出てから県道16号線沿いにある
ラーメンの 「 和田屋 」 の前辺りから左に降りて行く脇道がある。
そこから250mほど降りて行った場所が滝之神配水池になるが門が閉まっていることもある。
駐車は配水池入り口の門の手前の広くなった場所に駐車した。