「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

鹿児島県鹿児島市 ・  近代土木遺産 【 滝之神配水池 】

2013-01-23 00:08:17 | 近代化産業遺産・土木遺産



迫力を感じる造りと色合いである








深い谷の下にあるポンプ施設







坂の途中にある配水池への入り口となる門







上の段だけを見ると倉庫のようにしか見えない







側面から見るとなかりの奥行きがある







重厚な柱が建物を引き立たせる






大小に関わらず全ての窓や扉の縁石で囲っている






ポンプ施設の前庭の奥にある石造の建物





所在地   /  鹿児島市坂元町滝の神
竣工    /  昭和11年9月30日 ( 1936年 )
■  近代土木遺産


滝之神配水池の配水池ポンプ室は昭和11年 ( 1936年 ) 9月30日に設置されたものである。
坪数は約30坪 ( 90㎡ ) で、発電機は英国製三相式交流発電機 ( 150KW ) であった。
外観は凝灰岩をきれいに布積みして積み上げているが、扉については最近の物に付け替えたようである。
この建物自体がマジックのような仕組みになっていて、谷の上から見ると階段状に見えるが、
実際に降りて正面から見ると単独の平屋に見え、側面から見ると奥行きのある工場のように見える。
その場所々によって与える印象がこうも違う建造物も珍しいものである。
現在有形文化財などの指定を受けていないが、後世に残したい近代遺産として登録を願うばかりである。


滝之神配水池へのアクセス
滝之神配水池へは鹿児島市内の磯街道から国道10号線を東に向かい、
稲荷町を過ぎて浄水場ローターリーを出てから県道16号線沿いにある
ラーメンの 「 和田屋 」 の前辺りから左に降りて行く脇道がある。
そこから250mほど降りて行った場所が滝之神配水池になるが門が閉まっていることもある。
駐車は配水池入り口の門の手前の広くなった場所に駐車した。



沖縄県伊良部島   『 渡口の浜 』

2013-01-23 00:06:39 | 沖縄



伊良部島 「 渡口の浜 」















アダンの実










伊良部島の渡口の浜は下地島との境になる仲地に流れ込む入り江にある浜で、
浜の入り口に乗瀬御嶽がある。
天気が良ければもっといい色をした海だと思う。




沖縄県伊良部島   「 乗瀬御嶽 」

2013-01-23 00:01:58 | 沖縄の王墓、按司墓、拝所


























乗瀬御嶽は伊良部町渡口の浜にある。

その昔、伊良部島のある百姓の娘は玉のように美しいので、
人々は玉メガと呼んでいた。
娘が15歳の時、潮水を汲みに乗瀬の浜に出かけたまま戻って来なかった。
それから3ヵ月経って娘が乗瀬の丘に立っていた。
両親は感極まって、我が子に抱きつこうとすると、
玉ミガは袖を千切り、 「 私は島の守護神となりました 」 と言って、山の中に姿を消した。
両親は千切れた袖を形見としてこの地に埋めた。
それから村人はここを 「 乗瀬御嶽 」 として祀った。

乗瀬御嶽は船守りの神として崇拝されている。
この御嶽でカムスという行事が毎年旧暦11月に行なわれる。
その由来は首里王府へ年貢を納めて帰る途中、暴風に遭って漂流中に中国船に助けられ、
全員無事に帰郷した。
これは乗瀬御嶽の神の加護であると、感謝の願解きをしたことによるという。
その船乗りの子孫の女性はコーキ母と称し、四日間の夜ごもり祈願を行なう。


所在地 : 伊良部町渡口の浜近く