灯りと滝の競演・佐賀県小城市 「 清水の滝 」
佐賀県小城市にある 「 清水の滝 」 は、全国名水百選の清水川の上流にあり、
別名 「 珠簾 ( たますだれ ) の滝 」 とも呼ばれます。
幅13mの清流が落差75mの崖を垂直に落ちてくるさまは豪快でありながら、美しさを感じさせます。
滝の傍らにある碑は、肥前国主6代鍋島宗教 ( むねのり ) 公が大病を患った時、
病気平癒を祈願して滝にうたれ凍死した藩士倉永清雄をたたえたもの。
この碑は天明7 ( 1787 ) 年に建立されたものですが、
そのころから滝みそぎが広まったそうです。
古くから、観世音菩薩信仰で有名な滝で、
滝壺の降り口にある清水観音宝地院 ( ほうちいん ) は滝うけ行の霊場になっています。
全国名水百選にも選ばれた清流にさらされた鯉を使った鯉のあらいや鯉こくなど、
清水の鯉料理は小城の名物として有名である。
紅葉の時季は竹筒に明りが灯され、灯りと滝のコラボレーションが愉しめる。