五校記念館として公開されている本校舎
熊大のシンボルとなっている「 赤 門 」
明治22年のものとは思えないほどしっかりとしている
角ばった校舎にアーチが優しい正面玄関
本校舎横にある化学教室のコーナーストーン
大小の石を組み合わせたリズミカルなコーナーストーン
暖をとるためと実験のために備え付けられた煙突
化学教室の軒に付けられた飾り補強
機械実験工場の全景
連続したアーチ窓がリズミカルな機械工場の側面
排気のためなのか越屋根がついている機械工場
竣工 / 正門・本校・化学教室 1889年 ( 明治22年 )
機械実験工場 1909年 ( 明治42年 )
設計者 / 文部省三等技師 山口半六 ・ 四等技師 久米正道
■ 国指定重要文化財 ・ 登録有形文化財
風土を読み取り快適で長く愛される建物を造る。
得意な煉瓦とアーチのバランスのいい建物を多く作り出した
天才・山口半六によって手がけられた建物群は大学内にある。
山口は松江に生まれ若くして上京した彼の優秀さが買われてパリに留学し、
建築学を学んで帰国する。
そんな山口に官民双方の仕事が任されるものの病に伏すが、
それでも各地に名建築を残して行った。
現在の熊本大学内に残るのが正門、本校舎、化学教室と後年に独立した機械実験工場、
旧工学部図書分室などである。
本校舎と化学教室の煉瓦の壁面と数条の蛇腹と煉瓦を引き立たせる白いコーナーストーン、
屋根に突き出た煙突がアクセントをつけている化学教室。
大胆な連続アーチと越屋根が魅力の機械実験工場と、山口の遺産は豊富である。
熊本大学へのアクセス
熊本大学へは、熊本交通センターより産交バス武蔵丘、大津、吹田団地方面行きにて
熊本大学前バス停下車。車は国道3号線淨行寺交差点より県道337号線に入り、約5分。
駐車は、校内入り口の守衛に許可を得て指定された駐車場所に駐車した。
見学は現大学であるため、なるべくならば日曜日をお薦めしたい。