

手前 ( 白 ) の歩行者専用と緑の車両専用の橋

新しい橋が出来た後もしばらく解体されずにいた

橋が三つ並んで見える

手前が道路部分のコンクリート製の橋脚

アーチを要した煉瓦造りの橋脚

河原にゴロンと横に倒された 「 親柱 」
形式 : 鋼トラス橋
橋長 : 135.0m
完成 : 昭和4年 ( 1929 )
昭和橋は、解体される前は何度となく渡った橋である。
その後、しばらく通行禁止になり、橋部と橋脚を残していたが、
この前通った時は跡形も無くなっていた。
今まであったものが無くなると、その記憶までも薄らいでしまうような気がする。
動画で橋を渡る前まで何気に撮ったものがあるが、
今さらではあるが、橋を渡り終えるまで撮ておくべきだったと後悔している。
杷木地域行政センター ( 旧:杷木町の役場 ) 近くの筑後川に架かる昭和橋。
その名前の通り昭和4年に架設された橋である。
架設から80年近く経っているが現役の橋として活躍していた橋である。
緑に塗装された橋は レトロ感漂い、いい雰囲気を醸し出していた。
この橋の下流には筑後川温泉があり、近代的なホテルが並んでいる。
夏には屋形船が出て鵜飼などが行われる。
また、橋の周囲には杷木商店街は落ち着いた味のある町並みを残している。
こういう温泉地や古い商店街には近代的な橋より
時代を感じる橋が良く似合うのだろうが、橋の老朽化や車の大型化、
さらに交通量の増加などを考慮しての架け替えとなったものであろう。
昭和橋の上流部には白い歩道橋が架かっているが、
もともとは昭和橋の下流部に歩道が取り付けられていたようである。
今回の昭和橋の撤去を踏まえて、老朽化した気になる建築物や構造物は、
「 その姿があるうちに撮っておかなければならない 」 ということを改めて感じた。