「来よったで!」 「えらいこっちゃ!」
警戒警報発令中!な豊橋の王様方。
へへ~んという顔でスタスタと立ち去るフリーの1羽とは違い、彼らは自由に動けません。大切なタマゴを抱えているからです。
エンペラーペンギンのオスは、極寒の南極でタマゴを足の上にのせてあたためつつ、暖をとるために大集団で渦巻きハドリングをします。つまり、じりじりと動き回っています。
動きはじりじりでも、時間が長いので、かなりの移動距離になるでしょう。
生息環境がもう少しマイルドなキングはその必要がないので、抱卵中はジッとしている、ようですが、そう見えて案外移動することができます。向きを変えることくらい、何でもありません。
ですが、このシーンでは、たとえエンペラーでも逃れられない敵が!
これです。
「たまごどろぼ~!!」
最大の武器であるクチバシを封じられた王様、ハラの皮にグッと力を入れ、タマゴを渡すまいと必死。
ですが、2人組タマゴドロボ~は、まんまとタマゴを手に入れて立ち去るのでした。
検卵か、孵卵器に収容するためです。特に後者の場合、あらかじめ「ペンギン肌」にあたためておいたニセタマゴとすり替えることになっています。