Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

イヴのクリスマスパン

2021-12-26 | 料理
ヒーターの温水の流れが安定しない。水音が気になる。夜中以外は最低の温度は保たれているが不安定なのだ。年初にでも早めに隣のアパートを終わらせてしまわないと駄目だろう。足元が冷えることがあるのは温まり過ぎるということもないことを示している。

クリスマスのベルリナーフィルハーモニカーのデジタルコンサートホールでファミリーコンサートが無料で開放されていた。登録さえすれば観れるようになっている。9月の前日のベルリンのフェストシュピーレで演奏された後半の「火の鳥」をかいつまんで子供を連れた家族に聞かせて解説している。

楽団の後ろにお絵描きのモニターをおいて、最後までに書き終えるようにしていて、モデレーターが進行して、指揮者のペトレンコにマイクを譲る。その前で音楽に合わせて火の鳥が踊る。

なによりも子供に語りかける表情がいい。平素はその笑みがと書かれるところなのだが、まさに子供に語り掛ける表情なのだ。あれなら子供との距離も近い。大人の様に違和感を持つ子供はいないだろう。

内容もメモは取ってきているのだが、いつもの考え方を子供やそして慣れていない親にも同時に説明するようになっていて、誰が観ても面白いだろう。明らかに前任者のラトルよりも子供向きで、おかしな緊張感などもないのがとても良い。

水曜日の購入したクリスマスパンを金曜日に切った。直ぐに切っていたら半分は冷凍しないと持たないといわれたが、手を付けなかったのだ、新鮮なままだった。新しいパン屋は原料に金をかけているのが特徴で、これも材料はなかなかいいものを使っていた。はちみつか何かでべとべとした感じもここのパン屋のマイスターのやり方で他とも共通している。

真ん中から切って、徐々に短くなって来たのだが、中のしっとり感もあって、月曜日ぐらいまでは全く問題がなさそうである。それ程密でなく、それでもパサパサ感皆無なのは、材料のお陰である。新年三日まで休みなので次回は来来週の火曜日以降になる。一週間はパンを買わない。

劇場で取って来た冊子でミュンヘンの来夏のオペルンフェストシュピーレ公式プログラムを見ている。先ず、売り出し初日は二年続けて行われない。コロナ禍では人がたむろするなどはありえない。但し、どれが一番よく売れたかは分からない。ペンデルツキのオペラは話題性は高いが、高価な席まで飛ぶように売れるということはありえない。パブリックヴューイングのある「利口な女狐」は結構売れるのではないか。女流指揮者が上手に振れるとは思わないのだが、バリコスキーの演出であり、ある程度は売れる。「ピ―タグライムス」も英国指揮者ヘルハイム演出で遜色がない。再演の「バラの騎士」も集客も見込めて、「無口の女」もでバリコスキー祭りにもなっている。

指揮者や歌手などは上手くばらされていて、昨シーズンまでのペトレンコやカウフマン頼りの時と比較すると、平均化された雰囲気が強くて、興行的には大分やりやすくなっているのではないかと思う。



参照:
南独のもの北独のこと 2011-11-25 | 料理
待降節最後の週末 2020-12-19 | 暦
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胡桃入りパンの満足感

2021-12-09 | 料理
オミクロンの小さな渦が巻いている。どれほど広がっているかは分からないが、一月には大半は変わるとされている。その毒性は弱いとされているが、どの情報も確定したものではないとされていて、注意するしかないらしい。

最悪のシナリオは、接種の出来ていない子供の入院が増えて、従来に二回の接種もエスケープする場合である。前者は既に南アフリカで分かっていて、後者も重篤化は避けられているようだが、入院しないだけの数字は上がっていないようだ。そのような場合は予定されている復活祭前の3月中にコロナ収束宣言をする日程は覚束なくなってくる。

金曜日のバーデンバーデンでのロンドンフィルの公演が中止になった。スタムパ支配人は中止しないことを是としていたので、恐らく旅行自体が難しくなったのだろう。しかし早めに決断して貰えば土曜日に続いての日曜日のフランクフルトのコンサートも行けたのだ。フランクフルトに滞在するのもネックだったのはバーデンバーデンでの抗原検査の危険性を考えたからだ。二日分のオペラコンサートを一回の検査で済ます手筈も整えていた。しかしバーデンバーデンがあったから断念したのだった。

プログラムからバーデンバーデンの為の練習にフェスティヴァルホールでの演奏会からの中継がBBCであった。前半はユリアフィッシャーではなく曲もショスタコーヴィッチで、一曲新曲も入っていた。メインのラフマニノフも流れた。印象からするとやはり独特な音響で演奏されていて、指揮者のユロウスキーらしさが出ていたかもしれない。やはり昔のクレムペラー指揮とかに似ているデモーニッシュなところがある。

これで年内は納かと思ったのだが、既に言及したようにミュンヘン行きの可能性も出てきた。席の問題や天候の問題など不明なところは多いのだが、先ずは地元で検査のアポイントメントだけは入れておいた。先ずは前夜の最終が17時55分だったので、そこに並んで18時過ぎにやってもらうようにお願いするという方法だ。それによって翌日の開園時刻18時の24時間以内に収まる。終演時刻、車庫出し21時半ならば何とか無事に帰れる筈だ。

トラムプ家の村のパン屋での二回目の買い出しをした。今回はナッツ入りパンを見つけたのでそれを購入、更に幾つかちょこちょこと選んで7ユーロを超えた。なによりもよかったのはカード支払い機があったことで、今後とも現金の有無に関わらず購入可能なことが分かった。更に時間帯によれば車も上手く停められることも分かった。週一ぐらいで購入したい。

今回は洗濯屋に寄ったのでそこからスーパーの間で一キロほど余分に走っただけで、往復走行距離は変わらなかった。問題は朝食用のブロッツェンでは無く通常のブロートを夕方に購入というところだろうか。それでも二三日は楽しめる。

クルミ入りのブロートは前のパン屋には無かったので、とても贅沢感があってよいが、ケーキも種類が揃っている。しかし先日の時点では待降節用には余り出していなかった。もう少し通ってみなければいけないが、少なくとも私が求めている手作りのパンであることは間違いなく、少し材料にも投資しているので、こちらの満足感も大きい。恐らく地理的にもベストの選択だろう。



参照:
歌劇場が分かるように 2021-12-03 | 文化一般
千秋楽のフィナーレ 2021-12-08 | 音
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近づいて来る週末へ

2021-09-30 | 料理
概ね定まった。日曜日のディナーは、折から安売りになっている煮物缶詰1.11ユーロを、チェックアウト前に温めて、広口ポットに入れて持っていき、高原のどこかでゆっくりとブランチとする。

日曜日に開いているパン屋の情報も掴んだ。二件とも界隈でチェーン化していて、支店では精々焼いているだけだ。片方は直線距離で十軒ほどの距離だが、周って歩くと七分、もう片方は八分。車を動かすならば遠い方が品質への拘りを感じさせた。七時から始まっているどちらかでパンや甘いものを購入するので、上の缶詰で夜までもつ筈だ。

前夜は早く就寝したいので、こちらから早朝に鶏飯でも炊いて、何か付け合わせをと思う。キンピラ牛蒡とかそういったものがいい。コーヒーはあるので、バターも持っていこう。気になるのは日曜日に終わってからの帰りの道中で何を口に入れて眠気を覚ますかである。これならば皿も要らずポットの蓋を使える。スプーンだけは持って行かないと駄目だ。二泊の部屋はキャンセルでもキッチンを十二分に利用する。

さて肝心のマーラーだが、最後に聴いたのがハイティンクが生涯最後にマーラーを振った演奏だった。未だにどうしても楽曲の流れが今一つ頭に入っていない。バーンスタインのそれに比較して全くその為には得ることのなかった指揮だったからで、今回のペトレンコ指揮でそのシェーマがはっきりと見えてくるのかどうか。

参考音源として選択がもはや殆ど無くなってきている。バーンスタイン指揮のベルリンでの演奏二種類ぐらいだろうか。日本でのイスラエルフィルと今回のフォアアールベルクの楽団の力量はそんなに変わらない。ただしペトレンコの指揮でそのコンセプトは明白になる筈だ。愈々、バーンスタインのマーラーを乗り越えることが可能となるのか?

前日に捻った腰が痛くて夜中に寝返りが打ち難かった。熟睡とならないのは仕方がない。運動ができるようになったが生憎お湿りが来たので、もう一日空けようかと思う。あまり無理をする必要はない。今週末からは旅行があるので、どうせノルマ通りにはいかない。睡眠が邪魔されるのがよくない。



参照:
沸々と、ああ諸行無常 2019-05-25 | 音
静かな熱狂の意味 2019-05-19 | 雑感
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COOPでのお買い物

2021-09-08 | 料理
承前)二日目は余裕をもってルツェルンに向かった。国境ではスイス側で二人連れの一人が手を左に振ったので止まりかけたら、其の侭行けと指された。大抵はこういう時は内側に引き込まれるのだが、明らかに平素よりも検問が薄い。そして渋滞も避けてオルテン経由で向かった。逆コースになるので渋滞が無かった。スイスの場合は、チュッリッヒ・バーゼル・ベルン・ジュネーヴの大都市をどのようにアウトバーンが結んでいて、どのような流れが何時ごろ起るかさえ把握すれば、その他のトンネルや行楽を除けばそれ程厄介ではない。

18時に車庫入れの心算で途中で休んだりして向かったが、最終のルツェルン街中で遠回りしたので、18時14分に入れた。会場は18時50分なので買い物の時間は充分である。先ずはバッハマンを見たが列を避けるために一部構内で売っていて列は無かったが、昨年よりものが無かった。もはやただのコンディトライで購入するものもなかった。

そこでコープに行くと、チーズの安売りがあったので購入。更にビュンドナーフライシュとスイス名物の干し肉である。結構高価なものなのだが、地元で喰ってもどこで喰っても悪くはない。7フランケン弱で、夜食、朝食、家に持ち帰ってと一人で三回は食せた。シュヴァルツヴァルターなどに比較すると薄く切ってあって、味付けも繊細で、如何にもグラウビュンデンの高山の薄く透明な空気を感じる。コープの安売り製品で、恐らくエンガルディンの谷で作っているとは思わないのだが、ここまで楽しんでもらえば生産者冥利に尽きるだろう。

それを抱えていて、ワインコーナーに行くとこれまたティチーノのメルローが眼に入る。三本程良さそうなのがあったが、エティケットの実直さで購入した。2018年ものが11フランケンだったので損はない。調べてみるとチアッソ近郊のバレルナの醸造所で、安売りになって9フランケンだった。これでティチーノのメルロー深みがあれば大儲けである。ボルドーで7ユーロほどでまともなメルローは入手不可能だ。あるのはロールスロイスと呼ばれるポメロールだけである。

コープのレジはセルフサーヴィスだが親切でかわいいお姉さんが手伝ってくれて、本当に人件費削減になっているのだろうかと思った。何処のレジであそこまで親切にはしてくれない。慣れていないのは外国人だけかもしれないが。

出車後の復路も無事進み、国境も全く誰も居らずだった。結局宿でも要求されず陰性証明は誰にも見せることがなかった。

アパートメントでは、取り敢えず自宅から持ってきて冷してあったヴァイツェンでGermany標のグラスに注ぎ喉を潤す。ビュンドナーフライシュでやり始めて、朝とって来た薪窯焼きのパンで皿を拭う。本当は前菜かも知れないツヴィ―ベルクーヘンを電子レンジにかける。流石に早く中までほっかほっかになる。リースリングを開けるために後ろに追いやったのだが、それも空になり、冷蔵庫に入っていた歓迎ハイネケンも持ち帰ることにした。

雨戸を光が通るぐらいに下ろして、前夜は寝不足気味だったので、ぐっすりと眠り込む。朝食もパンもチーズもあるので全く困らない。チェックイン10時の出かける支度までゆっくりと過ごせる。

しかし夜明けも遅くなるとウロウロしていると始動が8時過ぎになって、最後のコーヒーも沸かして、皿やらをざっと流して片付けていると、出発は10時になった。当晩には一週間ただ券のデジタルコンサートホールの期限が切れるので、それまでに自宅に戻って、新たにアーカイヴになったベルリンでの初日の中継をハイレゾで聴いておきたい。よって、早めに戻りたかった。

途中で、赤ワインで有名なワイン醸造所フーバーの街で下りて燃料を入れるが154と大分高かった。更に次にはバーデンバーデンで下りると貨物などの車列があったので再びアウトバーンに戻りカールツルーヘを目指した。案の定工事渋滞で20分以上巻き込まれた。それを知っていたからフランスへと流れていたのだが、更に検問などをされると予定が立たないと思った。結局帰宅は14時頃だった。(終わり)



参照:
蕎麦きし麺と蕎麦ポレンタ 2007-09-01 | 料理
涙の出るようなケーキ 2005-10-02 | 生活
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アパートメント泊りの準備

2021-08-30 | 料理
ルツェルン行きの準備である。食事をどうしようかと考える。今回は本当は早く終わるので食事処もあったのだが、宿をドイツ内にして、極力感染危険を抑えることで、二日目も滞りなく聴くというのが最大の目標となった。だからアパートメントで自炊をして、一泊余分に取った部屋で、翌日も午後までごろごろする。

つまり初日引けて21時過ぎにガレージを出て、再入国からアパート着予定、夜食となると早くとも22時30分以降となる。やはり作り置きで持ち込んだワインを開けてとなる。一番手間が掛からないのはジャガイモサラダ持ち込みだろうが、多めに作っておかなければいけない。野菜は洗って持って行っても良い。肉類か何かをどうするかだ。

翌日の朝食は五時から開いている木焼き窯のパン屋が2.4㎞先にあるので車で一っ走りすればよい。歩くと往復一時間掛かる。ケーキ類もありそうなのでたっぷり買える。

二日目の朝食と晩は、ルツェルンの駅のお店で前回はチキンを購入したが、コンフィセリバッハマンはあまり割が良くない。なによりも夕刻は列をなしていたので買い物がし難かった。ミグロス百貨店も大したスーパーではなさそうで暖かいものがるのかどうか。ネットで見ても中々デリカテッセンの店は歩いて行けるところには見付からない。ピザやドーナのテイクアウトより良ければという程度である。パンは残っている筈なので、ソースものがあるとそれで事足りる。

日曜日の晩は最後の可能性で木曜に続いて同じ道程を今度は頂上攻撃をした。閉鎖してあったところも開いていて、もう引き返す言い訳が無かった。最初からコブラ返しのようになっていた左足は調子悪かったのだが、気温18度ほどの雨上がりの道を往復した。68分も掛かりながら、運動量は流石に多く827キロカロリー相当と出ていて、体重も71.9kg迄落ちてきた。もう少しで理想の運動体重になる。膝がおかしかったのでどうなるかと思ったが、無事下りて来て快調になったが、足が疲れた。

本当に好きなのは毛の生えている白桃では無くてこちらの黄色い方のネクタリンなのである。時間が経ってもより皮が締まっていてそれが美味いのである。確かに酸味がちであるのだが、こりこり感が堪らない。大きなネクタリンはしばしば柔らか過ぎて食気をが薄らぐのだがこの平らな奴は硬くて美味い。

月曜日中にスーク作曲「夏のメルヘン」資料調べをしようと思ったら、CPOでのペトレンコ指揮のCDを持っていたと気がついた。殆ど聴いていなかったので改めて見ると解説文が確りついている。それどころか例のクラスティング氏とスークのお孫さんの手紙まで紹介されていて興味深い。改めて彼が遅くともコーミッシェオパーの時からキリル・ペトレンコの片腕だったことが分かる。これは眼を通しておかないと駄目でしょう。

あとは二日間の衣裳や荷物類である。気温は残暑らしくなりそうなので七月よりも若干厚着で良さそうだ。下着やタイを分厚くすれば、それで足りる。二日間はそれであとは普段着となる。夜間は冷えるようになったのでパジャマも長袖にした。出かける時にそれを持参すればよい。



参照:
照らし出されるその髭 2021-08-07 | 雑感
ルツェルンの最初の夜 2019-08-27 | 暦
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持続的ライフスタイル

2021-08-10 | 料理
来週の抗原検査の予約をしておいた。バーデンバーデンの劇場上ではやっているのかどうか分からない。直前に連絡があるのかもしれないが何もない場合に備えて出かける前に近所で予約を入れておいた。トリフォノフのリサイタルである。

祝祭劇場のホームページには秋の公演の需要に応えられていないことが書かれていて、四分の一の収容なので数が足りない事と、プログラム冊子の発送が遅れたことで、時差を以って需要が膨らんだとある。

具体的にはトリフォノフなのででまだまだ遠めの席は余っている。流石にベルリナーフィルハーモニカーの二回のコンサートはウェイティングルームが開かれているが、料金も高めの「マゼッパ」コンサートは同じように売れ残っている。

そこで気が付くのは、価格もあるが「マゼッパ」のオペラ公演を購入していた人も必ずしも購入していないということで、如何にオペラ公演というのが通常の音楽会の聴衆層とは異なるところが大きいかというのがよく分かる。

実際には友の会などには先行予約があって、また情報をリサーチしている層にはそれ程遅れは無かった筈だ。個人的にはトリフォノフリサイタルは早めに見つけられた訳だが、パトロン以外では最初に購入したぐらいで、少々遅くとも充分に好みの席が買えた。

ミュンヘンの最終日「トリスタン」楽日は17時始まりだった。既に前日にテストを終えていたので、ゆったりと定宿から出かければよかった。それを見越して前日金曜日にはダルマイヤーでお惣菜を調達しておいた。劇場内のレストランでもトリスタンメニューがあったのだが結構しっかりした肉があって、現実的に三幕長丁場をこなすにはしっかり食事をしておきたかった。トリスタンの牧童が捌いてくれた羊である。

選んだのは羊のラグーでこってり似てあって、そこに野菜の若干中華風の付け合わせを、そして家から持って行ったスペッツレとした。逆にヌードルにソース物が欲しかったのだが、それで完璧だった。惜しむらくは昼食時なのでアルコールを入れる余裕はなかった。19時始まりならばひと眠りできたかもしれない。

初めてそこでお惣菜類を購入したが、アルミの容れ物に入れてくれるので其の侭鍋で温められた。ヌードルも問題は無かったが笊が無かったので水切りは蓋で押さえてやるしかなかった。自宅からサラダ洗い機を容器代わりに持って行くのも良かったかもしれない。二種類購入しただけで12ユーロしていたので結構なディナーであるが、勿論これだけに質と量をそこで食せば25ユーロは優に超える。

またしても安くはないと思いながらこれもまた大満足のお味だった。ご近所にこの程度のお総菜屋さんがあったなら頻繁に買ってしまうだろうと思う。矢張り大都会である。こういうのを来られて温めて出されて、それに合せていい赤ワインを頻繁に出しているようでは幾ら夫婦共稼ぎで稼いでいても家庭の予算は膨らむばかりである。幾らでも消費のしどころがあるのも大都会だ。やはりひっそりと郊外に住むのが持続的で一番良い。



参照:
ビアーガルテンの規則 2021-08-09 | 料理
引力場での音楽表現 2021-08-02 | 音
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ビアーガルテンの規則

2021-08-09 | 料理
9月に入るとワインの試飲会が開かれる。昨年は全て流れたが、今年はやるようだ。結構危ないと思うが、試してみるつもりだ。その後にテストを受けるような機会は10月中旬辺りまでないので別に感染しても問題はない。但し濃厚接触者になるのは嫌である。どのように行うかに依るだろう。それも見てみたい。

そのこともあって、その前のルツェルン行きの旅程も考えてみた。最終日9月2日は既に売り切れているツアーの第二プロでスークの曲が演奏される。19時30分始まりで休憩が無いから21時過ぎには終り21時30分には帰宅の途についている。つまりチューリッヒ往復と変わらない。むしろ殆ど片道だけなので、往復より楽に帰宅可能だ。最長二泊で用を足す。

それで一日短くして部屋を探すとむしろ高価になっていて割が合わない。それならば三泊して最後の午後まで寝ていて、ルツェルン往復後に直接帰宅しても午前一時過ぎには帰宅可能となる。走行距離も往復するよりも短いので楽である。更に昼まで寝ていられるのが良い。帰宅すればぐっすり眠れるのでその週末が一杯一杯使える。

なによりも三回のドイツ入国時に宿泊住所が国境沿いにあると停車させられて抜き打ち検問されても日帰り旅行を説得しやすい。恐らく、小さな検問所なので、車の番号から停止させられるだろうが。

土曜日の夕刻二週間ぶりに頂上まで往復した。夕方寒いぐらいだったが、雨も止んで陽が出たために若干気温が上昇、特に谷から上部に出ると夕日がまだ射していて汗を掻いた。24度近くまで上がった。いつもよりは一時間以上早い時刻だったが、完走出来ただけ良しとしよう。心肺数も久しぶりに171まで上がったのでトレーニング効果はあった。

時計とタブレットのメニューを何とか元に戻したのでバイエルンでバッテリー切れで途中までしか計測出来なかった分も分析可能となった。それによると距離も3キロも走っているかどうかで、精々20分ぐらい走って汗を流した様だった。但し想定外は現地の標高でこちらで頂上領域の海抜560メートルを越えたところを走っていた。やはりオーヴァーバイエルンは標高が高い。しかし気温は28度もあったようだ。

宿に戻って汗を流して食事に出かけたのだが、結局探した挙句街の中の路地を入ったようなところのビアーガルテンで食事も出来た。サラダにカツのサクサクの筋切りが乗っていて、衣が本当にサクサクに上手に揚がっていた。

ビアーガルテンで雰囲気がいいところは沢山あるのだが、食事が美味いところはやはりビアホールのやっている中庭などが多い。ここはどうも違うようで、形態が分からなかった。それでも如何にも近所の人が突っ掛け履きの娘さん二人連れでも来ていたので、馴染みがあるところなのだろう。

最初に入った時にマスクをしていなかったので店のお兄さんに「忘れたい気持ちは分かるけど駄目なんだよ。」と言われた。こちらはバイエルンのビアーガルテンの規則までは知らない。

ヘレスやらヴァイツェンやらを充分に楽しんだ。少々に飲み喰いしても安いのがなんといってもいい。翌日に最後の抗原検査が控えていたので慎重に慎重を重ねた木曜日の一日だったのだ。ザルツブルクの券を捨てても安全性を選択したのだった。



参照:
意味ある大喝采の意味 2014-08-06 | 文化一般
昨今の世の流れの状況 2021-07-04 | 生活

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大衆食では無いおつまみ

2021-07-25 | 料理
土曜日に夕刻に帰宅した。18時からのミュンヘンのプリンツゲンテンテアターからの新制作「イドメネオ」中継を観る為だ。そして日曜日はバイロイトからの史上初の初日完全中継がある。

金曜日の夜正確には午前様で駐車場に向かった。地下に入るとなんと入り口が閉まっていた。何一つ持ち歩かずに飲み歩いていたからだ。やらかしたと思って、電話するにも叶わない。持っているのは車の鍵とカメラと財布だけである。今し方別れた人を探して街を走るが見つからなかった。仕方が無いのでインターフォンで連絡でもしようかと泣き顔で戻ると、先ほど隣に座っていたようなオレンジ色の服の親仁がいた。明らかにお互い様酔い心地である。親仁もカードを持っていてもおかしい開かないとインターフォン越しでうだっている。明らかに締め出された二人組である。しかし親仁は駐車カードを持っているだけましだ。

それで諭されて親仁がもう一度試みると開いた。透かさずくっついて中に入った。日本からかとか言い出して、姪が選手で出ていて、開会式に感動したとか、酔っ払いの意気が上がる。こちらは、それはどうでも良いから、なんとかしたいのである。それで、車にはアプローチ出来るが、親仁が本当に出れるのかどうか心配になって、自分も駐車カードを取りに行った戻りにすれ違う素面の人に聞いてみた。大丈夫だということで安心して、支払い機に戻ると親仁がカードを入れている。親仁と一緒にガタガタとして支払い終了して別れる。あとは本当に柵が開いて出れるかどうか?公式には夜中は出車不可ところというのはフランクフルトのアルテオパーなどでもあって心配なのだ。そして現実的には何時もの柵では無くドアが開閉するようになっていることを知った。

ホテルは近かったのだが、それでも酔っぱらって電話しているうちに乗り越して戻ってきて、陰性証明無しでは出来なかった未明のチェックインを済ます。幸い車での酒気帯び運転の問題無く、ホテル地下駐車場に入車、部屋に入ってネットログインも果たせずに就寝。何かまるで現在闘病中の大衆食の大家エンテツさんの日記のようになってしまった。

実は、その前に大衆食ならずデリカテッセンをつまみに呑んでいただけで終わらずに、梯子に勢いがついてしまったのだった。それでも悪い酒は入っていなかった様でチャンポンになっていても酔い心地はあくる日まで良かった。

しかし何といってもおつまみの二皿が美味かった。白身魚と牛タタールだが、先ずタタールは想定外の価値があった。普通は卵とかでそれほど腕を振るうものではないと思っていたが、タイのアスパラガスだけでなく、またユズソースだけでなく、ごま油と味噌味が薄く隠し味にあり、それがまた白ワインを崩さない上品な味なのだ。これならばリースリングにも行けるかと思ったぐらいである。勿論選んだダルマイヤー特売のフランケンの醸造所シュタールというVDPでもない所の2018年産ジルファ―ナーが全く悪くはなかった。(続く)



参照:
MAY I HAVE A KNIFE? 2007-07-13 | 料理
夏バテ時のためのサラダ 2007-06-13 | 料理
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シイタケ味のフラムペ

2021-06-19 | 料理
バーデンバーデンの祝祭劇場が徐々に動き出した。7月初めにはまだ500人制限が付いているがそれでも250人から倍増になった。その一週間後には800人になる。その間にネゼセガン指揮のベートーヴェン交響曲ツィクルスが演奏される。元々はメトの楽団が歌手を連れて来てヴァークナーとかをコンサートで演奏する予定だった。バイロイトで予定されたネルソンズ指揮のものと双璧だったろうか。

しかしコロナで全てはキャンセルとなって、欧州室内合奏団が演奏する。第九の歌手も大物ではないのでどうしても話題性は下がる。しかし実現するジョイス・ディドナートが歌う「冬の旅」は、録音もされているようだが、「ティテュスの寛容」の上演の後でブレンナーホテルのバーで始まったプロジェクトだったようで、一年後に合わせるだけにディドナートがバーデンバーデンにやって来て、カンザスで初演となったようだ。

勿論その券を15ユーロで購入しておいたのだが、ミュンヘンに滞在していると行けそうにもない。何よりもテストの前提が無くならなければ馬鹿らしい。行けなくて、完売していれば電話して当日売りに寄付する心算である。500席の一席は大きい。

デルタ変異株は既に三倍の6%へと拡大していて、秋には置き換わるだろうと予想されている。問題は接種が進んでいて感染を広げないことで、デルタが見つかれば虱潰しにする必要がある。現在のところ新陽性者の減少は止まっておらず、ドイツ全域で一桁台9.3になった。もう一息で日本の8、韓国7、台湾5に到達する。逆転するようならデルタ変異株撲滅も可能ではなかろうか。

暑い日が数日続いたが土曜日では高度のある谷沿いでは凌ぎやすくまた日曜日は蒸し暑くなるものの来週は温度が下がる。月曜日も朝一番で出かけるつもりだが、朝日を浴びると十二分に汗を掻いた。

金曜日も暑かったのだが20時過ぎになって漸くバルコンで過ごせる様になった。塩鮭とアスパラガスとジャガイモをオーヴンに掛けた。2015年産リースリングも良かったので冷凍庫のフラムクーヘンのシイタケ入りを食してみた。中々いい味が出ていてワインには決して悪くなかった。何よりもオーヴンの熱を有効利用できたので良かった。翌日早朝の峠攻めがあるので直ぐに床に就いたが決して眠りは悪くなかったのだ。



参照:
仏ピッザ・フラムクーヘン 2005-09-27 | 料理
雨脚が強く朝寝 2019-04-05 | 雑感
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文化を底支えする武闘派

2021-06-13 | 料理
朝一番で出かけた。10時からミュンヘンのオペルンフェストシュピーレの発券があったからだ。だから7時前にパンを買って、過ぎには走る準備をした。陽が昇ると暑くなるので早い方がいいが、心臓が付いて行かない。

砂利道に苦しみながら大汗を掻いて無事下りてきた。マウンテンバイクの親仁たちがそれを見て走るのもいい運動だと言っていたが、結構堪える。道が閉鎖されたりしていたが、肉屋に寄って、何とか9時前にはコーヒーも湧かして臨戦態勢。

既に注文の籤で売り切れている新制作など以外の再演などが一挙に発売された。二種類のIPナムバーを駆使して、直前に自動的に割り与えられる待ち番号のましな方が1850番ぐらいだった。初めて貰う大きい番号だったので、半ば諦めながらも、目指す再演「サロメ」が売り切れないのを確認していた。通常は開始後30分過ぎにはもうあまり買えなくなるのだが、今回は「サロメ」だけでも二日間公演があったので50分ほど経過して入室すると、まだ残っていた。バルコン等の最前列を二種類二枚購入した。一枚は交換用の素材として購入することにした。本命の新制作の席を入手する為にはそれなりの材料が欲しかったからだ。購入しようとしたらカードの番号が間違って違う席を選ぶことになった。幸い同価格帯で場所は悪くなったが何とか購入出来た。残念ながら金券が使えなかったので、月曜日にでも劇場に電話して苦情しようと思っている。

これで7月28日からミュンヘン近郊に滞在して、29日にはザルツブルクへと出かける日程が、徐々に定まってきた。恐らくその前に二度ほどミュンヘンに出かけると思う。肝心の入券はまだ決まらないが、有り得る入場者増員がなされた時には直ぐに対応しなければいけない。先ずは楽劇「トリスタン」をお勉強しておきたい。何はともあれ、一つでも確定したので気持ちも定まった。

最初からの戦略通りである。兎に角ミュンヘンには何晩も掛けて入場券を買うような人が300人以上はいて、今年はそういう武闘派がコロナ禍の為に並んで購入する機会を失ったので、その人達が考えることは皆同じである。早速交換に「サロメ」二枚組が出ていた。そういう人たちを救済することはとても大切であり、政治家がやるべきことなのだ。劇場を、ミュンヘンの文化を底支えている人達であるからだ。

八百屋内の別会計で買い難かった白アスパラガスを購入した。屑を3ユーロ弱購入した。冷蔵庫に入れて古くなってきたので一挙に青椒肉絲のピーマンの代わりに炒めた。ソースを検討したが白ワインと塩コショウとバター炒めして、ホースラディシュソースとした。思い付きのレシピ―としては上手く行った。反省点は思ったよりもバターで味が付くことと、それに比してホースラディシュは大分量を入れないと味が薄いことだ。次回は白ワインに合わせて繊細な味筋に出来ると思う。



参照:
アスパラガスも終わり 2019-06-04 | 料理
破壊された壁画への観照 2019-07-13 | 文学・思想
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これからの動機付け

2021-03-27 | 料理
新しいスポーツ時計を購入していくらか動機づけになった。最もなのは走行速度が高く記録されるようになったことだ。理由はGPS感度がよくなったので短区間の最高記録が出やすくなった。以前の時計では時速14㎞が中々出なく、15㎞が到底目標にならなかった。しかし14㎞どころかGPSが狂ったか20㎞まで出した。少なくとも時速15㎞は山道でも出ることが分かった。

それを裏付けそうなのが内蔵している歩行ピッチ測定である。どうも心拍数と同じぐらい出ていることが分かった。毎分180歩つまりメトロノームでいう所の「プレスト」では走れそうなのだ。これは結構な自信になる。勿論それで中距離を走れるわけではないが、最後のスパートだけでも出来れば嬉しい。ゼイゼイになる。

逆に言うと、心拍数を毎分160以下に抑えておけば、長めに走れるのはこの数年の習慣から身に付いた。山道であるからその速度は上がらないのだが1キロ5分で走れば5㎞を25分で完走できる。30分ならば6分で良い。それでも山道なら充分に早い。中々アップダウンがあって克服できないでいるがスピードからすると充分に可能性がある。

バイエルン州の政府機関紙に先日取り上げたマルコ・フライが投稿している。文教相ジブラーのパイロットプロジェクトや復活祭後の劇場再開などに係るもので、それを後押しする形で論述している。それによると既に科学的な結果は出ていて、空調の整ったミュンヘンの劇場やガスタイク、ニュルムベルクのマイスタージンガーハーレなどでは500人収容は安全で、場合によればそれ以上でも問題が無いと主張。だから飛行機や長距離の公共交通機関などよりも安全で、更に歌や音楽をやっている協会などよりも安全なのが催し物で、あとは政治の意志だけの問題だと投げかけている。

しかしそのジブラ―文教相は、自らの50歳の誕生日会で500ユーロの罰金を取られたと言い、既に二回目という事でその指導力が問われて、パイロットプロジェクトすらも危なくなってきた。



参照:
24時間の最初の計測 2021-03-12 | 生活
オフロード最高時速に挑戦 2016-09-02 | アウトドーア・環境


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コロナ禍は夏までに終息

2021-03-07 | 料理
朝は大変冷えた。既にアーモンドの花は咲き始めていたが、周りには霜が降りているようだった。外気温は零度前後だった。パン屋では勝ち合った子供がぐずぐずしていたので外に並ばずに入れた。日の出過ぎだったが、寒いので人が少ない。そこから山道に入ると外気温は零下三度まで下がっていた。陽射しは気持ちよかったが流石に裸にはならずに持ってきた手袋で暖を取った。もしかすると現行の腕時計で走るのは最後かと思ったが、結局注文の配達を月曜日まで待つことになった。いつもとは異なってフランス国境のザールブルッケンからこちらへ動けなかったようだ。二時間近くかかるので配達は大変だと思う。

ジャガイモなどが切れていたので、下りて来てから八百屋にも向かった。コロナ以前は夏時間中は日曜日もパン屋が開いていたことから、土曜日に八百屋に向かったのだが、走って来てからその足で出かけることは少ない。ステーキでも食しようと思ったのでどうしても付け合わせが欲しかったのだ。

ベルリンの首相官邸の話しによると、ドイツにおけるコロナ禍は夏に終了して、新学期からは完全平常化するとあった。その前提条件は、約束通りワクチンが配送されることと、どのワクチンも効かなくなるような変異が現れない事としている。何種類ものワクチンを重ねて発注しているのでどれかは効くだろう。

といういう事で、あと四ヶ月ほどでコロナ禍は終わる。それまでは徐々にではあるだろうが、少しづつ平常化へと向かっていくのだろう。但し夏の休暇の海外旅行などは先方の国の状況があるので難しいとされている。

18時からミュンヘンよりの中継を観た。第一部はムジカヴィーヴァの新曲などの演奏でチェコのアダメックと言う人の声楽付きの作品が演奏された。指揮のラトルの奥さんが歌っていたが、直ぐにこの選曲は夫婦のものだと思った。なにも夫婦が協演をする機会を増やすのは悪い事ではないが、その作品が酷かった。可成り頭の悪そうな作曲家だと思っていたら、会場で聞いていてインタヴューに出てきた。

サイモン・ラトルは、このシリーズでもベルリンに続いてアダムスを取り上げていて、現代曲の古典に関しては得意としていても、新曲に関しては全くセンスが無い人だと、ルツェルンでアブラハムセンの曲を振る時にも分かった。その時はメシアンも準備不足の様で客を舐めたような指揮をしていたが、少なくとも今回は楽譜を調べていない範囲では良かったと思う。

しかしそれにしてもムジカヴィーヴァは、SWFのドナウエッシンゲン音楽祭までは至らなくとも、ドイツ有数の大管弦楽による新曲発表の場である。やはり話しを聞くと奥さんのコジェーナの関係で引っ張って来て旦那に紹介してロンドンからも依頼されていたのである。サイモン・ラトルがそうした音楽監督業をするとやはり楽団の芸術的価値が下がる。BRの価値まで下がってしまう。前任者のヤンソンス指揮に於いて限度を見せてしまう事になっていたのだが、ラトル体制になると以前にはなかった安物臭さが加わる。やはり奥さんが漏れなく付いてくるのがガンである。ミュンヘンの聴衆があれで満足するのだろうか。(続く



参照:
先を見通す下調べ 2021-03-06 | 雑感
指数50から100の狭間 2021-03-04 | 歴史・時事

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ロックダウンの先行き

2021-02-08 | 料理
先日血のソーセージを食した。嘗ては血生臭い感じもあってそれほど好きではなかったが、最近は身体が冷えた時などにも食する。地元料理には胡椒と血で煮込む料理もあるのだが、それに比較するとマイルドである。ジャガイモも豊富に食べれるのだが、なぜか中世料理にもなっていて、大航海前の話しではない筈だ。

ここ暫くは例年以上に野菜が高価になっていて温室を使いにくいなどのコロナ物価もあるのかもしれない。暖かくなると楽になるだろうと思うが、週明けは本格的に冷えそうである。

週明けは水曜日に今後のロックダウンへの対処が決まる。既に目標としている新陽性者数値は指数50を達成できそうであるが、それを期にロック団を終了学校等の再開で、再び感染が広がりロックダウンへとなるとされていて、特に変異株の比率拡大によればとても早い速度で進行するとされている。実際にワイン街道でも各地域で英国株が確認されている。現在は指数下降傾向にあるのはその比率が小さいからだとされていて、今後が警戒されている。

これだけの情報が渡されると国民の64%が更なるロックダウン延長を望んでいるとなる。数理の専門家グループは二週間から四週間の延長で、コロナ零に成る地域も出て来て、それらをグリーン地域として、上昇する地域をレッド地域として制限を変えていくことで競争から結果がよくなるとされている。赤の地域は閉鎖することになる。しかし昨秋必要な時にベルリンを閉鎖できなかったのはどう考えているのだろうか。期待は全く出来ない。

各州と連邦政府の文化省当局では既に開放への下書きが出来ているようで、先ず音楽教室などの教育も学校が再開すると同時に、また公立の劇場とか公的な文化施設などは少なくとも小売店が再開される時には再開されるとなっているようである。

さて、ロックダウン延長が上手く復活祭前に終って、催し物も再開となればなによりもである。バーデンバーデン自体は長く指数50以下の34.4であり、バーデンヴュルテムベルク州も連邦共和国のトップである64.1と週が明ければ50へと下がる。学校再開をもう少し諦めることで、昨秋9月並みの状況へと戻すことが可能である。新株の感染拡大を阻止することで得られる果実は大きい。



参照:
ロックダウンの延長 2021-01-05 | 生活
よい物をよい時に食べる 2006-04-06 | 料理


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慎まやかな祝祭の夜

2020-12-27 | 料理
目論み通り頂上コースを走った。朝八時半頃に出かけて、50分で走っていたところを一時間以上かけて走った。気温は摂氏1度ぐらいで寒くは無かったが、頂上帯は霜柱だけでなく雪が残っていた。海抜600mに近ければ当然かもしれない。

調べてみると前回は8月16日ころの暑い頃だったので、それよりは大分楽だったかもしれない。パン屋が休みに入るので、その間に二度ぐらい走れるかどうか。

ヴィデオで摘み観たラインラントヴェストファーレンでのアドフェントコンツェルトのラディオ放送を聴いた。ソプラノのゴルダ・シュルツが良く歌っていた。かわり番こにクラウス・フローリアンフォークトと渡り合っていた。いつもの歌の癖はあったが音程も安定していたと思う。シャローン・カムのクラリネットも自由自在だった。

管弦楽団はポップスなどもやっているような第二楽団だと思うが、それなりに効かせ所も作っていたのは指揮者のオクサーナ・リニヴの功績だと思う。番組のインタヴューで、シュルツとはミュンヘンで仕事をしてよく知っていて共演を喜んだとしていたが、フォークトとは初共演だったらしい。

いつものように英語の歌となると俄然自由度が増して、楽団も慣れているのかリニヴの指揮でとても気の利いた音楽をやっていた。ベルリナーフィルハーモニカーがどこまで出来るかは分からないが、リニヴとシュルツで素晴らしいヴァルトビューネが出来ると思った。再来年ぐらいはこの二人ではないのか?

クリスマスの食事は例年通り栗入りのザウマーゲンだ。マッシュポテトを付けないで野菜のヴィルシングに専念したところいつもよりも素晴らしく出来上った。先ず八百屋で大きさよりも捨てるところない小振りのものを選んだのが正解だった。瑞々しく甘みもあり、調理もサクッと色が変わらない内に柔らかく食せた。それだけでも開けた2009年産のグローセスゲヴェックスが楽しめた。

ザウマーゲンの栗は若干もそもそしていたが、栗を拾った時からその傾向があったのだと思う。ある意味実の熟成が進んでいたのだろう。甘みはあったが、若干口に残る感じもあった。こりこりの方がやはり美味いだろう。

ワインに関しては最後の一滴まで飲み干してから書きたいが、選択は2009年のふっくらしたリースリングという事で、食事には最高に相性が良かった。

食事に関しては不満は全くなかったが、なにか例年と異なるのはその勢いというか意気込みで、コロナ禍で悩まされてからは皆そのような気持ちでここまでやってきているので、まさしく慎まやかな祝祭となった。

それで決して不満も無く寧ろ様々な意味での満足感や充実感もあった。それでも平時以上にカロリーを取ったことでもあり頂上コースで汗を流して、日曜日に備えるのである。



参照:
暗黒に射す一条の光が 2020-12-23 | 暦
表情のヴィヴラート 2020-08-16 | 女


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冬籠りへの準備計画

2020-10-17 | 料理
聖マルティンの日にはまだ遠い。10月には軽くカモの胸肉の燻製を食した。今年は11月の寒い11日になる。子供たちの提灯行列に参加したのは一度しかないが、今年は限定されるだろう。この週末は夏時間最後の日曜日で来週の日曜日は冬時間になる。結局今年は日曜日はパン屋は開かず仕舞いで日曜日の運動は限られた。

冬時間までは頑張りたいが、冬籠りの準備を来週から始める。ノートブックも新規出来ていないが、まだ処理速度が遅いと感じることはない。ドッキングステーションの威力が大きいだろう。寧ろストレージに使っているNASの容量をどのように都合付けて行くかを計画しなければいけない。

あと心配なのはヒーターが充分に機能するかどうかで、ボイラー交換前に壊れられると堪らない。安定しないだけで寒い夜を過ごすことになる。昨晩は上掛けを被って就寝したがやはり明け方は寒かった。もう少しカヴァーを重くなっても厚めのものにして保温性を高めよう。

来週後半あたりが乾燥しそうなので窓掃除の最後の効果的な週になるだろうか。上手く終わると室内も明るくなり、新年を気持ちよく迎えるようになる。年内の陽射し効果は限定的であるが年明けからが全く変わる。

録音していた幾つかを聴いた。先ずベルリナーフィルハーモニカーの定期をヤノスキーが振ったもので、ブルッフとブラームスが演奏されていた。指揮者が何が出来るのか出来ないのかは昔からその録音等を聴いている人は知っていて、最近のバイロイト音楽祭デビューでの指揮も一発芸を身につけたぐらいでしかなかった。しかし失望させて呉れたのはコンツェルトマイスターのアンコールで、ああした客演指揮者の軽い演奏会と言ってもまるで学芸会のようにバッハを弾く意識にはたじろいだ。やはりどんな一流のコンツェルトマイスターでも結局頭が悪い連中だなと思うだけだった。

週末は、ベートーヴェンの変ロ長調弦楽四重奏曲大フーガ付きの勉強である。今のこの難しい時期にこうした機会を五月に続いて迎えられるだけでもよしとしたい。さてどこまで分析的にお勉強できることだろうか。五月の演奏を思い起こすと一筋縄では到底いかない。



参照:
篭り部屋での最初の夜 2016-10-15 | 生活
アラテデスコの響き 2020-06-25 | 音
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