2007年制作の独第二放送、BBC、ノルウェイ放送局のドキュメンタリーフィルムを垣間見る。2003年にノルウェー海軍によって発見された、キールから日本へと向かった独海軍潜水艦U-864の話である。
原爆開発への重水素の搬送と同様、戦争末期の1944年12月5日に最新式の世界最速の潜水艦は、最新式のジェットエンジンやミサイルなどの部品を日本へと運ぶ作戦名「カエサル」の名の下に日本の研究者を載せて、途中ベルゲンに寄港する。
経験の無い船長による腹擦り事故のために、思いがけない1945年1月5日の上陸となった機関士の一人はプファルツの許婚に、最期の手紙を送る。
改めて希望岬へと向かうが、間も無くディーゼルエンジンの故障によって帰港を余儀なくされる。暗号解読機エニグマを使う英王室海軍は、この動きを逸早く追って、北海のフェディエ島付近で撃沈する。
そして乗組員72名と共に、輸送していた無機水銀が海の底150メートルに眠る事となる。引き上げ調査をすると70トンの水銀の積み荷が発覚して、容器の酸化状態から汚染の危険性が高いとして、即刻周辺海域での漁業はノルウェー当局によって禁止された。
引上げ作業は困難として、コンクリートで固めて二つに破壊された潜水艦ごと、シールドしようとしている。
共同制作だけあって、英国海軍の海の仲間としての同情や当時の島の水柱の目撃者、そして八十二歳になる許婚の悲哀を通して描かれる。
結局重水素の輸送も失敗に終わり、Junkers, Walter, BMW, ME262の部品が揃っていても、大日本帝国は一体何が出来たのだろうか?
失われたかけがえの無い人々は、初めから無駄死にであったに違いない。例え、恩給などが支払われていようとも、どうしても美化などは出来ない。
原爆開発への重水素の搬送と同様、戦争末期の1944年12月5日に最新式の世界最速の潜水艦は、最新式のジェットエンジンやミサイルなどの部品を日本へと運ぶ作戦名「カエサル」の名の下に日本の研究者を載せて、途中ベルゲンに寄港する。
経験の無い船長による腹擦り事故のために、思いがけない1945年1月5日の上陸となった機関士の一人はプファルツの許婚に、最期の手紙を送る。
改めて希望岬へと向かうが、間も無くディーゼルエンジンの故障によって帰港を余儀なくされる。暗号解読機エニグマを使う英王室海軍は、この動きを逸早く追って、北海のフェディエ島付近で撃沈する。
そして乗組員72名と共に、輸送していた無機水銀が海の底150メートルに眠る事となる。引き上げ調査をすると70トンの水銀の積み荷が発覚して、容器の酸化状態から汚染の危険性が高いとして、即刻周辺海域での漁業はノルウェー当局によって禁止された。
引上げ作業は困難として、コンクリートで固めて二つに破壊された潜水艦ごと、シールドしようとしている。
共同制作だけあって、英国海軍の海の仲間としての同情や当時の島の水柱の目撃者、そして八十二歳になる許婚の悲哀を通して描かれる。
結局重水素の輸送も失敗に終わり、Junkers, Walter, BMW, ME262の部品が揃っていても、大日本帝国は一体何が出来たのだろうか?
失われたかけがえの無い人々は、初めから無駄死にであったに違いない。例え、恩給などが支払われていようとも、どうしても美化などは出来ない。