地元割引のワインを購入した。2005年産の高級リースリングを購入する最期の時期である。その中で、割引になるワインと言っても、数年後が愉しみなプリミエー・クリュ級のリースリングである。
危惧していたように、割引対象品は既に売りきれてしまっていたが、暫定処置としてそれよりも高名な畑の辛口リースリングが、2006年度が登場する三月までは割引対象となっていた。もちろん早速、その夜の分に一本を取得してリュックザックに入れて持ち帰る。
満足出来るワインであるが、どこか弱さがあるなと思いながら、2005年産の潜在力をじっくりと吟味する。まだ充分に開いていないのに拘らず、当然ながら既に瓶詰め時の香りは落ちているからである。翌々日には、車で乗り付け、先ずは半ダースを購入する。
その中から一本を開けると、健康でありながらも若いコルク臭があり、十分に愉しめなかった。故意に不良品を提供している筈はないのだが、これをご進物として新たに追加購入しようと思うと大変気になる傷である。
ワイン自体は、今後数年に渡って成熟していくのであるが、若いうちにはそうしたバラつきはなかなか外からは感知できない。複数本をご進物にするならばそれで良いが、その問題のある一本だけが人手に渡るかと思うとどうしても不安である。
嗜好品をプレゼントするというのは、何よりも自分が満足して、それを受け取り手にも愉しんで欲しいという願いからに他ならない。つまり、自らが価格を知っていても満足出来るもので無ければいけない。価格のはるものを呉れとけば、それで済むというならば、商品をプレゼントなどしないほうが良い。現金の方が喜ばれるに決まっている。
自らが購入して自らが気楽に愉しめるようなものでなければ、それは身分不相応といっても良いだろう。何よりも、喜びを分かち合うものでなければいけない。だからプレゼント出来るワインに出会うのは、なかなか難しいのである。
危惧していたように、割引対象品は既に売りきれてしまっていたが、暫定処置としてそれよりも高名な畑の辛口リースリングが、2006年度が登場する三月までは割引対象となっていた。もちろん早速、その夜の分に一本を取得してリュックザックに入れて持ち帰る。
満足出来るワインであるが、どこか弱さがあるなと思いながら、2005年産の潜在力をじっくりと吟味する。まだ充分に開いていないのに拘らず、当然ながら既に瓶詰め時の香りは落ちているからである。翌々日には、車で乗り付け、先ずは半ダースを購入する。
その中から一本を開けると、健康でありながらも若いコルク臭があり、十分に愉しめなかった。故意に不良品を提供している筈はないのだが、これをご進物として新たに追加購入しようと思うと大変気になる傷である。
ワイン自体は、今後数年に渡って成熟していくのであるが、若いうちにはそうしたバラつきはなかなか外からは感知できない。複数本をご進物にするならばそれで良いが、その問題のある一本だけが人手に渡るかと思うとどうしても不安である。
嗜好品をプレゼントするというのは、何よりも自分が満足して、それを受け取り手にも愉しんで欲しいという願いからに他ならない。つまり、自らが価格を知っていても満足出来るもので無ければいけない。価格のはるものを呉れとけば、それで済むというならば、商品をプレゼントなどしないほうが良い。現金の方が喜ばれるに決まっている。
自らが購入して自らが気楽に愉しめるようなものでなければ、それは身分不相応といっても良いだろう。何よりも、喜びを分かち合うものでなければいけない。だからプレゼント出来るワインに出会うのは、なかなか難しいのである。