Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2007年11月

2007-11-30 | Weblog-Index


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桜は咲いたか未だかいな

2007-11-30 | 試飲百景
初物を幾つも賞味した。地元2007年産プフェルツァー・ヴァインは、少なくとも初夏からは熱心に葡萄の成長と共に過ごす時間が多かったので、そのワインは格別である。まるでワイン農家のように一喜一憂したのである。

先ずは、バッサーマン・ヨルダン醸造所に立ち寄り、買えるものなどの情報を小耳に挟み、後程と辞去する。そして裏山のパラディースガルテンの畑の中に車を停め、靴を履き替えた。

先日から見晴らしの利く、地所の上部つまり森との境を歩くことを楽しんでいたので、未だ歩いていない上部を目指しミュールタールへと少し入りパラディースガルテン上部へと戻る。そこは、「騾馬の道」と呼ばれて18世紀にプファルツ候が関所を作ったことから近隣への搬送の抜け道となった歴史的な道なのである。

そこから次の谷であるゼンセンタールの方へと、名うてのグランクリュ地所ライタープファード、パラディースガルテン下部、ランゲンモルゲン、グラインヒューゲル、ラインヘーレ、ホーヘンモルゲン、カルクオッフェン、キーセルベルクの盆地状を右手に眼下に眺めながら行く。

写真などを撮り、谷からキーセルベルク、ラインヘーレ、パラディースガルテン下部を通って、車のところへ戻ると50分ほど経過していた。そこから真っ直ぐに下りダイデスハイムの町の中へと戻り、旧街道に出て、フォン・ブール醸造所に車を乗り入れる。門が自宅より狭いぐらいでいつも気を使うのである。

予定していたようにリッターワインの他、既にQBAリースリングフォンブールが売りに出ていて、軽く口を湿らしてからこの二種類を購入する。来週より売りに出るフォン・ブール・キャビネットを改めて試すこととする。

その足でバッサーマンの方に戻ると、なんと予想外のライター・プファードがヘゴットザッカーに並んで売りに出されているではないか。しかし、日常消費用のリッターヴァインは年明けからの売り出しとなる。今は未だ2006年度の棚卸である。

若いワインは、未だ少し酵母臭が残っているが、本格的には買いそびれた2006年産ライター・プファードに変わって、2007年産が飲める喜びと、やはり新鮮さの冴えるヘアゴットザッカーの風味が嬉しい。先ずは、ライター・プファードを中心にヘアゴットザッカーを自宅で吟味のため購入しようと考えていると、居合わせた若いお客さんがグランクリュワインについて尋ねる。予約していて買取されなかったイエーズイテンガルテンがあると言うのだ。それも試飲が出来るとは、願ってもない幸運である。

このイエーズイテンガルテンも二月前に購入したホーヘンモルゲンと同じく硬い蕾のように閉じたままであるが、ペトロの石油系の味の広がりに明らかに土壌の複雑さが異なると満悦する。いずれ果実や花畑の香りが広がることは分かっているので直ぐに手をつけた。こうなれば、隣の客に買い〆られては適わない。そのように言うと、隣の客も負けじと二本を購入した。売には桜が必要なのである。親父さんのためにも日常消費のワインを三ダースほど購入したその男には、少なくとも二年待ちなさいと言っておいた。

結局、グランクリュ一本とキャビネットを五本、先のフォン・ブールのものを入れて計十本、百ユーロ弱の散財であった。
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