Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

殺されかけた夜の夢話

2009-10-19 | 雑感
殺されかける夢を見た。はじめてのことである。潜在的な死への恐怖が夢の主題となることは多いが、大抵はそこで魘されて眼が醒めていた筈だ。

自室で一人就寝していると、トラブルに巻き込まれたのである。具体的な事例であるから詳細は省くが、その原因や成り行きは理解可能で尚且つ殺意が自分に向けられるのも理不尽ながらもなんとなく理解出来るのである。

その危害の掛け方が独特で、今まで見たり聞いたりしたことが殆どない。しかしなんらかの幼少の体験に基づいているようだ。

加害者は、此方が横になって怒ってなにかを訴えている口元を目指して鋭く重量のあるナイフを鉛直方向に落下させる。そしてそれを避ける術も無く、痛さも苦痛も無く鋭い刃先が口中の舌の右裏側へと刺さる。まるでダーツのように突き刺さるのである。出血も考えずに思わずそれを抜いて、ナイフを弾き飛ばす。

此方はベットから飛び上がり、飛ばされたナイフをドアの下に見つけ拾おうとする。一瞬それを加害者の胸に突き刺そうかとも思うが押し留まり、ナイフを足で蹴り飛ばす。仕返しとされたり、正当防衛で争そう可能性を防ぎたかったからである。

そして組んで解れずを繰り返しながらも、助けと救急を求めに人の居るべき方へと流れ込む。口中には血が溢れ出し、その出血量で意識が薄れるのを感じながら眼が覚めた。時計を見ると夜中の三時であった。

ユングの夢判断の世界のようでいて、ベルイマンの映画も想像させる。そのような夜であった。
コメント (4)
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