Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

決して悪くないコンディション

2014-06-27 | アウトドーア・環境
久しぶりにボールダーに向かった。アルプスから帰宅後、肩の痛みで目が覚めることがなくなったが、違和感は強く、肘が痛むので無理をするつもりはない。更に、車を降りると、クライミング用の古い眼鏡ではなく、新しいものを懸けていたのに気が付いて、余計に無理が効かないことになった。

そこで、前回達成できなかった容易なロコモティヴと呼ばれるボールダーの座って始める部分を試す。問題は上部を逃げずに真っ直ぐ登りきることで、前回の挑戦では最後の手掛かりが深くて、解決策が見つからなかった。手が滑ると背中から落ちる可能性もあり厳しいことになるので、途方に暮れていたのである。

今回は先ずは立ち位置から始めて、両手を並べて揃えるとしっかりと手が係った。そこから奥には手が届かないので、思い切って右足を棚に上げて、押してみると奥に手が係った。まずは成功である。腕の長さ等で厳しいかと思っていたが、数学の解と同じように、解かれるものなのである。

そこで今度は座った位置から始めて登り切った。また一つ課題を解決した。次に上部の右側に指が係る穴があったので、それを使って足を上げずに試すと左手が滑りそうになるので、断念した。明らかに足を上げる方法よりも一スカラー分難しい課題となる。三回の挑戦で十分に心臓に堪えたが、気を良くして、更なる未解決の課題に向かった。

次に小さな屋根をマントルピースに登りこむようなマントル課題を試す。冬場は苔むしていて全く誰も興味を示さないものだが、あまり試されていないようなので上部を綺麗に掃き清める。手掛かりは縁ぐらいなので、登り方は限られるのを確認。座った形で両手でぶら下がって、右足を懸けて、そこから下肢を上に載せ、身体を引き付けたところで太ももまで上に載せる。すると腰から上も縁で回転させるようにして乗り切る。意外に肘や手の押しつけなどの必要のない容易なマントル課題であった。

次に既に二つの課題を解消しているホーヘプラッテの上辺をトラヴァースする課題である。左上に登っていく形になるので、高くなると怖くて出来ていないのだ。そこで、上部の手掛かりを掃除しながらチェックする。十分に二段に亘ってあることを確認して、更に足場になる部分を確認して試す。予め核心部になる部分の奥の手掛かりを使うことでまずは試してみる。さすがにその部分は左右の手を架け替えるなどの必要はあったが登り切った。やはり落ちると怖い場所である。時間があったので、そこの最後の課題を検討するが、かなり時間が必要そうな難しさである。

帰宅して調べてみると三つとも同じ程度の難易度であった。決して難しいものではないが、この難易度は結構苦労しているものなのだ。それが一か所は初見で、そしてもう一つは二回目の挑戦で達成してしまった。実力がついてきたのだろう。それ以上に嬉しいのは、アルプスで変化が出てきた肩の調子が良くなってきていて、こうして登った後でも熟睡できるようになったことである。そろそろ全快へと近づいてくるのかもしれない。若干気になっているのは、時々感じられる胸の真ん中辺が押さえられるような圧迫感で、悪くないコンディションでもこれは別の問題である。



参照:
暑い聖霊降臨祭の夜 2014-06-11 | 暦
やったと思う体の浮揚感 2014-06-05 | アウトドーア・環境
コメント
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