Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

LadyBird、天道虫の歌

2018-07-01 | 
疲れが残った。金曜日は殆ど仕事にならなかった。初日のメモを見乍ら忘れないうちに早目に纏めておきたいが、録音があることで安心して仕舞っている。それ以上に少しパンク状態かも知れない。最近のペトレンコ指揮の演奏は、あまりにも新機軸が多過ぎて、それを聴衆が消化するのに時間が掛かる傾向がある。四月のフランツ・シュミットの四番然り、オペラ上演然りで、こちらが咀嚼して想いを新たにする頃にはご本人は先を行っている。その意味からベルリンのフィルハーモニカーで二つの目のプログラムを時間をおいて繰り返すのは聴衆にとってだけでなく、演奏者にとってもとても教育効果が高い。週末に纏めたい。でないとストリーミングの次放送が近づいてしまう。

ストリーミングまでにPCの容量を開けるべく外付けのHDDを発注した。なんと3TBである。最初に買ったのが750MGぐらいで、二つ目からは東芝の1TB、2TBと増えて行った。価格も90ユーロほどまで落ちていたので買い時だ。古いデーターは何重にも記録されているので安全で、そこに新しい分も二重に記録すると、PCのDディレクトリーのここ一年半ほどのものをばっさりと消去可能だ。

英国からお知らせメールが入っていて、サマーセ-ル商品を発注した。来年はもう税金が掛かるかもしれないので、そろそろ買い溜めしておかないと行けないかもしれない。昨年はピンクを購入したので、三割引きで淡いブルーのシャツを発注した。先に欲しかったのはあんちょこバタフライで、上手くシャツなどが合えば二週間後にミュンヘンで使いたい。テントウムシの意匠である。暑くなる可能性が高いから棒タイよりは幾らか涼しい。送料を15ポンド取られるので、小さなものだけでは勘定が合わない。

その時に座る劇場のロージュの舞台脇のところを見ていたら、許可を受けないと入れないようになっていた。反対側は楽屋に通じているから当然なのかもしれないが、舞台の向こう側とこっち側の中間なのだなと改めて思う。音響に関しては決して良くは無いことは今回も分かった。見通しもそれほど良くないだろうが、今回の価格とは大分違うので、どうだろう。指揮に関しては今回も足元まで見えて、それは更に前から見る形で近くなる。

オペルンフェストの初日は初めてだったが、可成りいい席がぽつぽつと空いていた。平常の初日にはないことで、やはりフェスト期間中は企業の招待や世界からの訪問者などが多いのだろう。かなりもったいない。

ゴルダ・シュルツ出演のBRクラシックの番組はとても良かった。ゲストがお気に入りの録音を持ち込むという番組だ。その一時間足らずの番組構成で、インタヴューアのノイホッフ氏がいい感じでシュルツ嬢に絡んでいた。先ず一曲目の「フィガロの結婚」の序曲から始まって、その一日の始まりの素晴らしさの表現を、お勧めのネゼセガン指揮で流す。仕事をしてみたい指揮者という事で、今後のメトでの仕事の時には当然だろう。そのキャラクターも確かに合いそうで、彼女のプロフィールの話しとなる。ジャーナリスト志望の秘書職への道を歩んでいたことは知っていたが、父親は数学の教授で母親も看護師で、理論と実践の家庭だったという。そして子供は芸術家。なるほどと思ったが、楽器を片っ端から習っていて、父親の助言もあって楽士さんへの道は諦めていたらしい。ジャーナリスト志望とは文化波のBRのようなところでの仕事のことだったようだ。

現在はアウグスブルクへと引っ越したという事で、内向的な沈思黙考の生活がしたいという事で笑わせるが、とても嬉しい路上で声を掛けられるミュンヘンの街中の生活だけでは無くてという事らしい。正直には家賃が安くてという理由を明かす。

声楽も20歳からで28歳になってオペラを始めるのは女性では遅過ぎで、その声の形成からキャリア的に厳しいとされたが、ジュリアード終了時にロンドン等で面接で落ちて、三度目に初めてバハラー支配人に採用されたという。

三年先の計画を立ててレパートリーを確立していく世界だが、実際には月々の請求書を払う生活という。そもそもヴァークナーは遅咲きには難しいようだが、叫び続けなくてもよいので「黄昏」のフローラなどは容易で好きな役で、今回の華の娘も合うという。そして目を瞑らないでカウフマンとの絡みもしっかり眼を開いて観て呉れと、演出の不評を覆すかのような話をする。

途中、大人になってから知ったマーラーの作曲とそのアバド指揮の涙が毀れる二番などに挟まれて、二曲ほどポップスが流されて、マイルス・デーヴィスが何であんなにトラムペットが上手いのだろうと発言。最後に自身の歌うスザンナの夜の歌をメスト指揮で締める。素晴らしく構成された放送だった。



参照:
Golda Schultz@SchultzGolda
大蝦米とは何のこと? 2018-06-05 | 雑感
Crazy soprano!!! 2018-01-13 | 女
コメント
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