早起きして、頂上へと往復した。前日に続き涼しいことは分っていたので、この機を逃せないと思った。駐車場で17.5度だった。だから前日からジャガイモを食して翌日に備えた。早朝に目が醒めてそこそこの寝起きだったので頑張って出かけた。前回はもしかするとパン屋の冬休みの時かもしれない。兎に角、久しぶりで、ゆっくりと走った。不思議なことに今まで経験したことが無いほどに心拍数を上げずに走れた。幾ら調整しても急坂部とか同じ核心部で急上昇するのだがなぜか比較的落ち着いていた。印象からすると160超えていないと思う。もしかすると数年目にしてようやく坂道の走り方が身に付いて来たのか?運動不足で体重増加が怖くて走りに来たようなものなので ― 最近小さめのTシャツが更に胸廻りが狭く感じるようになった、筋肉強化していないのになぜだろうか ―、心肺機能が強化されたとは信じられないからだ。その証拠に以前は50分で往復した道程を70分掛けていて、上りも34分が46分掛かっている。とんでもなく鈍いのだが、嘗てはこれが出来なかったのだ、理由は分からないが走る技術の違いなのだろう。ジョギングの方法が数年かけて漸く分って来たのか。兎に角下りも、北の方を見ると朝日に幾重にも重なる山並みの頂上周辺が照らされて美しい。なによりもここのところの朝晩の冷え込みのお陰で、森の中の空気がヒヤッとして、薄い朝陽と共に何とも気持ちがいいのだ。
何処を走っているのか分らなくなるほど、完全に違うことを考え乍ら走っていた。一つは前夜のケルンのフィルハーモニーからの生中継放送だ。パウが新曲を地元の座付き管弦楽団を振るロート氏と共演して初演していたことだ。後半のフランスのトリコールを着て出て来るシーンはこちらがサッカー中継を観ていたのでしらないが、パウのフラッターの連続を聞いていて、本当にこの人は違うなと思って唖然としていた。技術でしかないのだろうが、それにしてもこんなに安定して思う様にフルートを吹く人は知らない。昔からガッゼローニとかニコレとか名人はいたが、この人のような人は知らない。そしてこの人か未だに大管弦楽団で吹いているのが信じられない。変化に富む演奏活動をしたいのかもしれないが、他の管楽器奏者との差が甚だしく、調和がとれない。最後に指揮者もフルートを吹いて合わせるというショーピースにもなっていた。管弦楽団がギュルツェニッヒとか大層な名前がついているが、音出し早々に座付きだと分かった。ゲヴァントハウスとは全然違う。指揮者が悪い訳ではないだろうが、コンサートホールで弾いていても思っていたよりも下手である。やはり所属する歌劇場の水準に反しない。
パウ氏もロート氏も楽団の司会者のインタヴューに丁寧に答えていたが、その楽屋前の実況中継が面白かった。なによりも気が付いたのはやはり劇場とは違って、コンサートホールの控室周辺は磨かれていて綺麗だという事だ。古いコンサートホールになると控室も埃(誇り)臭いが、あのような近代的な劇場は掃除もしやすいのだろう。その環境を考えただけで仕事ぶりが音楽表現が変わりそうだと感じる。少なくともライフスタイルは変わるだろう。
その埃臭い様子を二年前に制作された映画「ガンツグローセオパー」が描いている。映画自体は観る機会を活かせなかったが、こちらが興味あると思われるシーンはYouTubeで出ていたので、それ以上には期待していなかった。そもそもARTEの放送が日曜日のネット中継の後で、同時に流れていたフィラデルフィアの「トスカ」すら忘れていたので、疲れて床に就いていた若しくは興奮状態で録画したものなどを整理していた。それが再放送分のオンデマンドだけでなく、音楽業界誌のサイトにもリンクが引かれていた。急いでDLして、中身を観ると、丁度映画館で観る時にしばしば感じるのと同じで、こちらが思っていたものを少し裏切ってくれた。
GANZ GROSSE OPER Trailer German Deutsch (2017)
GANZ GROSSE OPER | Clip 7 | Deutsch HD German
未視聴カットが多数あった。この制作が「マイスタージンガー」初日公演と並行して最初の三分の一ほどはそれに纏わるドキュメンタリーにもなっているが、ゲネプロのトレイラーなどにも使われた撮影箇所以外の合唱のプローベやピアノ舞台プローベやカウフマンのヴァルターの歌をも含めて、ストリーミングで流された本番での指揮風景も、未公開映像が上手く編集されている。今まで公開されていた2分間はごく一部で、「マイスタージンガー」関連だけで18分間ほどあって観甲斐がある。MP4で期間限定オンデマンド化されているので50分の本編全体をDL可能だ。
参照:
自身もその中の一人でしかない 2017-06-07 | 生活
再びマイスタージンガー 2018-06-22 | 生活
何処を走っているのか分らなくなるほど、完全に違うことを考え乍ら走っていた。一つは前夜のケルンのフィルハーモニーからの生中継放送だ。パウが新曲を地元の座付き管弦楽団を振るロート氏と共演して初演していたことだ。後半のフランスのトリコールを着て出て来るシーンはこちらがサッカー中継を観ていたのでしらないが、パウのフラッターの連続を聞いていて、本当にこの人は違うなと思って唖然としていた。技術でしかないのだろうが、それにしてもこんなに安定して思う様にフルートを吹く人は知らない。昔からガッゼローニとかニコレとか名人はいたが、この人のような人は知らない。そしてこの人か未だに大管弦楽団で吹いているのが信じられない。変化に富む演奏活動をしたいのかもしれないが、他の管楽器奏者との差が甚だしく、調和がとれない。最後に指揮者もフルートを吹いて合わせるというショーピースにもなっていた。管弦楽団がギュルツェニッヒとか大層な名前がついているが、音出し早々に座付きだと分かった。ゲヴァントハウスとは全然違う。指揮者が悪い訳ではないだろうが、コンサートホールで弾いていても思っていたよりも下手である。やはり所属する歌劇場の水準に反しない。
パウ氏もロート氏も楽団の司会者のインタヴューに丁寧に答えていたが、その楽屋前の実況中継が面白かった。なによりも気が付いたのはやはり劇場とは違って、コンサートホールの控室周辺は磨かれていて綺麗だという事だ。古いコンサートホールになると控室も埃(誇り)臭いが、あのような近代的な劇場は掃除もしやすいのだろう。その環境を考えただけで仕事ぶりが音楽表現が変わりそうだと感じる。少なくともライフスタイルは変わるだろう。
その埃臭い様子を二年前に制作された映画「ガンツグローセオパー」が描いている。映画自体は観る機会を活かせなかったが、こちらが興味あると思われるシーンはYouTubeで出ていたので、それ以上には期待していなかった。そもそもARTEの放送が日曜日のネット中継の後で、同時に流れていたフィラデルフィアの「トスカ」すら忘れていたので、疲れて床に就いていた若しくは興奮状態で録画したものなどを整理していた。それが再放送分のオンデマンドだけでなく、音楽業界誌のサイトにもリンクが引かれていた。急いでDLして、中身を観ると、丁度映画館で観る時にしばしば感じるのと同じで、こちらが思っていたものを少し裏切ってくれた。
GANZ GROSSE OPER Trailer German Deutsch (2017)
GANZ GROSSE OPER | Clip 7 | Deutsch HD German
未視聴カットが多数あった。この制作が「マイスタージンガー」初日公演と並行して最初の三分の一ほどはそれに纏わるドキュメンタリーにもなっているが、ゲネプロのトレイラーなどにも使われた撮影箇所以外の合唱のプローベやピアノ舞台プローベやカウフマンのヴァルターの歌をも含めて、ストリーミングで流された本番での指揮風景も、未公開映像が上手く編集されている。今まで公開されていた2分間はごく一部で、「マイスタージンガー」関連だけで18分間ほどあって観甲斐がある。MP4で期間限定オンデマンド化されているので50分の本編全体をDL可能だ。
参照:
自身もその中の一人でしかない 2017-06-07 | 生活
再びマイスタージンガー 2018-06-22 | 生活