夕刻になってからも気温は上昇した。21時になってようやく冷えてきた。30度超えていたが、比較的乾燥していてTシャツを脱ぎ捨てることも無かった。それ程快適だ。だから夕食も毎週決まっている牛肉のロール巻とジャガイモをオーヴンで調理した。それでも全く暑く感じないのが嬉しい。
ワインは久しぶりに2015年産を開けた。瓶詰め二年で瓶熟成が始まったところのレープホルツ醸造所「雑食砂岩」である。三本以上あったので先ずは一本目である。開けたてはまだまだがっしりしていて、あの暑い夏をしっかりと記録している。二日目以降も楽しみだ。
ここのリースリングとしては骨格が良過ぎるぐらいなので、飲み頃を考える。寝かす用には間違いない年度であるが、武骨な感じで終わってしまうワインも少なくは無いだろう。如何に繊細さが開いてくるように醸造されているかだ。
ミュンヘンのオペラフェストシュピーレ「ヴァルキューレ」の残券取得を早くも断念した。そもそも前夜祭の「ラインの黄金」でさえ出なかったので、スターテノールカウフマンの登場で誰もこの機会を捨てる人は居ないと思ったが、日曜日の10時まで試してみるつもりでいた。しかし火曜日の「ジークフリート」と二回通うには片方は列車移動しかないと思った。それで調べてみると直前に購入したのでは往復で115ユーロに駐車料金が必要なのが分った。欲しい券の価格が213ユーロでそれだけで引っ越し日本公演並みになってしまう。今回は違反通告がまだ来ていないので、安全を期して車の日は一泊する予定なのだが、火曜日を列車移動にすると水曜日の午前様で75ユーロほどで収まる。しかしその場合土曜日中に予約している50ユーロの部屋をキャンセルしないといけない。
そもそも冬の寒いところを並んでも購入しなかったのは、まさかカウフマンの「パルシファル」の出来が想定以上とは思いもしなかったからで、あれを経験するとカムペとカウフマンのそれは一聴に値すると考えるようになった。そして二月はキリル・ペトレンコにとっては鬼門だった「ヴァルキューレ」を見届けるのが「指輪」訪問の狙いだったのだ。先週まではあのロージェを体験していなかったので、そこから少し目的が変わった。するとカウフマンのジークムントにどこまで価値を見出すかという事になる。コッホのデアヴァンダラーよりは価値があるかもしれないが、コッホのヴォータンを足してもどこまで万難を排してとなるとあまり自信が無くなった。
そこで改めて二月の実況中継を流してみると記憶通りとんでもなくドライに管弦楽を鳴らしていて、ショルティどころではないのだ。あれだけ徹底させる意志には驚愕で、如何にその演奏実践に苦心したかが知れる。それが緩むことは今回も絶対無い筈だが音響的には室温も高いので若干ソフトかもしれない。まあ、私のような人間には「ジークフリート」再訪で充分か。あのキャスティングは勿体無い。
実はもう一つの可能性として、日曜日から火曜日まで滞在する方法もあったが、月曜日に高い山にでも上がるとこれはこれで疲れてしまって、火曜日には帰れなくなってしまう。夏の暑い時には山に登るしかないので、これもどうも欲張り過ぎて、本末転倒になりかねなかった。
そのような事情で火曜日の宿を予約しておいた。市内から20分ほどの小さな湖の町で、50ユーロで大変評判が良かった。土曜日までにキャンセルすれば返金してくれるが、遅れると全額取られる。行掛けに立ち寄れるので無駄が無い。市内で一杯引っ掛けてから戻れるかどうかの道路事情も確認しなければいけない。深夜町に戻ると殆ど何もないと思うからだ。寧ろそれよりもお土産を断念しないと無理かもしれない。冷蔵庫が使えるかどうかチェクイン時に確認しよう。朝食7ユーロも結局払うだろうか。
ミュンヘンのホテルを探して、冬に宿泊した39ユーロの部屋が260ユーロに高騰していたのはオクトバーフェスト期間だと理解した。尋常ではない需要過剰なのだろう。現在は平日は69ユーロで泊まれるようだが、既に塞がっていた。序にその高速沿いを見るとフェスト期間にも63ユーロで宿泊可能な宿が見つかった。空港より北の55ユーロを予約していたが、こちらに乗り換えた。実際に使うかどうかは分からないが、計画に重要だ。
先日ロージェで一緒になった夫婦が話していた。何処から来たという話しになって、九月の末はいつもワイン街道のバートデュルクハイムに行くということだった。オクトバーフェスト難民なのだと分かった。我々が逃げるのと同じように大都市ミュンヘンでも逃げたくなるのだろう。九月末のマイスタージンガーは大丈夫だろうか心配になってきた。
参照:
宮廷歌手アニヤ・カムペ 2018-01-22 | 女
山場を越えた安堵感 2018-02-13 | 雑感
ワインは久しぶりに2015年産を開けた。瓶詰め二年で瓶熟成が始まったところのレープホルツ醸造所「雑食砂岩」である。三本以上あったので先ずは一本目である。開けたてはまだまだがっしりしていて、あの暑い夏をしっかりと記録している。二日目以降も楽しみだ。
ここのリースリングとしては骨格が良過ぎるぐらいなので、飲み頃を考える。寝かす用には間違いない年度であるが、武骨な感じで終わってしまうワインも少なくは無いだろう。如何に繊細さが開いてくるように醸造されているかだ。
ミュンヘンのオペラフェストシュピーレ「ヴァルキューレ」の残券取得を早くも断念した。そもそも前夜祭の「ラインの黄金」でさえ出なかったので、スターテノールカウフマンの登場で誰もこの機会を捨てる人は居ないと思ったが、日曜日の10時まで試してみるつもりでいた。しかし火曜日の「ジークフリート」と二回通うには片方は列車移動しかないと思った。それで調べてみると直前に購入したのでは往復で115ユーロに駐車料金が必要なのが分った。欲しい券の価格が213ユーロでそれだけで引っ越し日本公演並みになってしまう。今回は違反通告がまだ来ていないので、安全を期して車の日は一泊する予定なのだが、火曜日を列車移動にすると水曜日の午前様で75ユーロほどで収まる。しかしその場合土曜日中に予約している50ユーロの部屋をキャンセルしないといけない。
そもそも冬の寒いところを並んでも購入しなかったのは、まさかカウフマンの「パルシファル」の出来が想定以上とは思いもしなかったからで、あれを経験するとカムペとカウフマンのそれは一聴に値すると考えるようになった。そして二月はキリル・ペトレンコにとっては鬼門だった「ヴァルキューレ」を見届けるのが「指輪」訪問の狙いだったのだ。先週まではあのロージェを体験していなかったので、そこから少し目的が変わった。するとカウフマンのジークムントにどこまで価値を見出すかという事になる。コッホのデアヴァンダラーよりは価値があるかもしれないが、コッホのヴォータンを足してもどこまで万難を排してとなるとあまり自信が無くなった。
そこで改めて二月の実況中継を流してみると記憶通りとんでもなくドライに管弦楽を鳴らしていて、ショルティどころではないのだ。あれだけ徹底させる意志には驚愕で、如何にその演奏実践に苦心したかが知れる。それが緩むことは今回も絶対無い筈だが音響的には室温も高いので若干ソフトかもしれない。まあ、私のような人間には「ジークフリート」再訪で充分か。あのキャスティングは勿体無い。
実はもう一つの可能性として、日曜日から火曜日まで滞在する方法もあったが、月曜日に高い山にでも上がるとこれはこれで疲れてしまって、火曜日には帰れなくなってしまう。夏の暑い時には山に登るしかないので、これもどうも欲張り過ぎて、本末転倒になりかねなかった。
そのような事情で火曜日の宿を予約しておいた。市内から20分ほどの小さな湖の町で、50ユーロで大変評判が良かった。土曜日までにキャンセルすれば返金してくれるが、遅れると全額取られる。行掛けに立ち寄れるので無駄が無い。市内で一杯引っ掛けてから戻れるかどうかの道路事情も確認しなければいけない。深夜町に戻ると殆ど何もないと思うからだ。寧ろそれよりもお土産を断念しないと無理かもしれない。冷蔵庫が使えるかどうかチェクイン時に確認しよう。朝食7ユーロも結局払うだろうか。
ミュンヘンのホテルを探して、冬に宿泊した39ユーロの部屋が260ユーロに高騰していたのはオクトバーフェスト期間だと理解した。尋常ではない需要過剰なのだろう。現在は平日は69ユーロで泊まれるようだが、既に塞がっていた。序にその高速沿いを見るとフェスト期間にも63ユーロで宿泊可能な宿が見つかった。空港より北の55ユーロを予約していたが、こちらに乗り換えた。実際に使うかどうかは分からないが、計画に重要だ。
先日ロージェで一緒になった夫婦が話していた。何処から来たという話しになって、九月の末はいつもワイン街道のバートデュルクハイムに行くということだった。オクトバーフェスト難民なのだと分かった。我々が逃げるのと同じように大都市ミュンヘンでも逃げたくなるのだろう。九月末のマイスタージンガーは大丈夫だろうか心配になってきた。
参照:
宮廷歌手アニヤ・カムペ 2018-01-22 | 女
山場を越えた安堵感 2018-02-13 | 雑感