不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

トウモロコシはまだか

2020-08-08 | 生活
ザルツブルクから帰宅した。充分にスポーティーに動けたと思う。空咳は出たが、まあ、調子が悪くなることはないと思う。この週末から危険地区帰りの旅行者にはPCR検査が義務化される。アウトバーンの国境でも場所によれば停止が命じられるだろう。

少なくともフライシングの小さな国境ではザルツブルク入りの時は無かったが、反対方向つまりドイツ側は警察が陣取っていた。帰宅はビールを引っ掛けての深夜のホテルへの帰還となったが、誰もいなかった。

ミュンヘンザルツブルク間のアウトバーンは通常に近いサマーヴァ―ケ―ションの渋滞があった。それでも往路は、9時半前に出て、宿に16時前の六時間程で到着した。一部山道で迂回などがあったがそれほど遅くはならなかった。

二十数年ぶりのザルツブルクで小ホールの周りは建て替えられていたが、その他は殆ど変わった感じはなかった。ミュンヘンからの距離感はやはりそれほどないのだがこの時期は渋滞することも忘れていた。だから帰りには新しく出来たキムゼーの北側を走るアウトバーンを使ってみた。金曜日の午後は反対方向はそれなりの交通量があったが逆方向は誰も走っていなかった。ザルツブルク周辺からのアウトバーンへのアクセスだけであるが、今回のようなホテルを使うならば距離的には殆ど差が無いので混雑が予想される場合は使えると思った。

しかし今回は将来のことも考えて最短距離の郊外の道を走った。湖もあったりしたが、基本はバイエルンの耕作地帯で、特にエンゲルスベルクというではトウモロコシ畑に向日葵がよく似合っていた。途中トイレ休憩など若干の寄り道を数回したのだが、走行距離は490㎞台でナヴィよりも10㎞も余分に走っていなかった。これでボヘミヤの森を除いてバイエルン州は一通り走ったことになる。

往路のキムゼーに下りて行く坂道も印象的で、その直前のアルプスの峰もどうしても写真を撮りたくなった。如何にも観光アウトバーンという感じだ。また通常はミュンヘンの北部環状を走るのだが、南部も完成に近づいていて、そちら側に導かれて市内の環状道路にまで入った。博覧会場方面から反対側の東側に出る最短距離だろう。復路は北から入ってくるので其の侭で渋滞も無くミュンヘンを通り過ぎた。

矢張り時間を争うならば嘗ての様に夜中に飛ばして戻るのが早いだろうが、少なくとも自動運転で無ければ当時とは断然厳しくなった違反を避け得れない。

よく考えてみると今の車でザルツブルクへ行くのは初めてだった。廃車にしようかという時に使ったことになる。また国境のこちら側から劇場へは通行税が必要ないことを確認したのでこれだけでも駐車場代の足しになった。旧市街駐車場のコンティBに停めて、雨に濡れずに各劇場に入れることも昔はなぜか考えなかったが、出るには使っていた。今回も表に出たので開演前に開けられたかどうかは知らないが、帰りも一杯引っ掛けたので、そちらには出なかった。特別料金の窓口が無かったので結局18ユーロも払った。ミュンヘンと変わらない。

プログラムもミュンヘンよりは高く10ユーロもした。官で無いから仕方が無いかもしれない。印刷は良くないが、写真も十枚ほど入っているので良しとしよう。同時にザルツブルク音楽祭の工房で作っているマスクも売っていた。現金も無く、再訪も無いので購入しなかったが、20ユーロ近く取ったと思われる。今年の百周年特製だけに希少価値はある。しかしこれから起きるザルツブルク音楽祭騒動を考えると負の遺産でしかない。

シュトュットガルトの劇場の支配人は初日にザルツブルクを訪問したらしく、そこから習う事としてドイツの劇場としては不可能な距離感を批判している。そして昨日からザルツブルク音楽祭は扇子の使用を禁じた。つまりアエロゾール感染を恐れた。音楽祭は二席に一人の詰込みの非合理性を自ら認めたことになる。収益率しか考えていないことも認めたことになる。シュトッツガルトの支配人ヘンドリクスは前記発言だけで充分に解任に値するだろうか。



参照:
アルコール無しの特効薬 2020-08-06 | 雑感
百周年ザルツブルク祭計画 2020-07-09 | 雑感
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする