Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

カヴァティーナまで

2020-08-26 | 歴史・時事
10月の公演を審査する。ミュンヘンでは次期音楽監督ユロスキーが一月間活動する。表面上はアカデミーコンサート二回とルツェルンへのツアー、更に「ヴォツェック」再演を四回指揮する。近い所に居れば行くのだが、裏ではバリーコスキー演出「ばらの騎士」の舞台準備がある筈だ。ベルリンやロンドンでの日程は知らないが、来年の準備に時間を割くのだろう。

あとは幾つか9月、10月で出かけたいところがある。座席削減でどれもこれも入手が難しいかもしれない。先ずは定期会員向けに配って、余ったものが一般売りに出る。定期会員も辞退者は少なくないだろうが、四分の一とかの入れ方であると中々余らない。さあどうなるだろう。

ザルツブルクからの中継録音を聴いている。映像流れているものでも耳で聴きたいというものも少なくない。ベルチャ四重奏団の中継がそれでプログラムも良くは知らなかった。ラズモフスキーのハ長とへ長の間を作品番号無しのヴェーベルンで繋げている。休憩が無いという事でこうした構造も有り得るだろう。

最初の紹介のアナウンスが明らかにチェロとヴィオラを間違えていて、クリストフ・コルチャフスキーをチェロで創立メムンバーとして東欧風としていたが、一体何が言いたかったのか分からなかった。可成りミスリードで、私でさえどうしても四重奏の響きにボロディン四重奏団のそれなどを聴いてしまう。何よりも収録のマイクロフォン設置も音楽的に洗練していなかった。あまり分からない人たちが収録にも集まったという事だろうか。そもそも今まで聴いて、この新装された中ホールの音響があまり良くない。この設置ならばエベーヌ四重奏向きではないか。

録音したものを聴き返すとアンコールの「カヴァティーナ」までそれはそれなりに聴かしていた。中々楽器間の絡みとその音響を正確に伝えるのは一回の本番を録音しただけでは難しい。この四重奏団の合奏芸術の妙が愉しめないとそれは矢張り惜しい。

愈々ザルツブルクの感染状況が他のオーストリア都市と同じように指数で50を超える水準に至っている。ヴィーンは100を目指している。国全体で21とロシアを追っている。つまり16のスェーデンを軽く追い越した。そのやっていることをその管弦楽団の扱い方だけでも見れば明らか。インスブルックなどが落ちてきているのが何よりもの朗報だ。フォアアールベルクは11とかで安定している。やはり市民がどこまで横着な人間かがよく分かる。やはり気質の違いが大きく出ていると思う。それにしてもフランスが何時の間にか43と上がりルクセムブルクの52の後ろが見えてきている。フランスも50を超えると危険国に指定される可能性がある。パリでやっているように街の中でのマスク義務などで効果が出るとはにわかに信じ難い。



参照:
マスクを素早く着脱 2020-07-11 | 文化一般
アラテデスコの響き 2020-06-25 | 音
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする