今晩は三回目の「コシファンテュッテ」の放送である。録画録音もしてあるのだが、高品質MP3で聴いてみようと思っている。粗探しのようなつもりで始めるのだが、いつもそうした技術的なことを忘れて終わりまで進んでいる。劇場上演としては、最初は行くつもりでいて断念したように、現場で聴いていても満たされないものもあったかもしれない。昨年の12月に指揮者ヨアンナ・マルヴィッツの醸し出す劇場の雰囲気は分かっている。ザルツブルクの客が直ぐにスタンディングになっているのも今回の放送の幾つかで共通している。要するに批判的に劇や音楽を吟味できる人はそんなに多くは無い。
嘗てザルツブルクに通っていた頃は、まさしく地元のマンハイムなどでは到底高度な芸術には触れることが無いので手っ取り早くザルツブルクへとオペラ勉強に出かけていた。オペラ劇場などなかった日本からだったので何らかの教育的な方法を選択するのは仕方が無かった。確かにその質は高かったのだが、今回久しぶりに行くとやはりミュンヘンの劇場の客層などとは全く異なることも確認できたのだ。
新聞にはルツェルンから音楽祭の報告が載っている。鐘のインストレションやオープニングコンサートなどについて報告している。二日目の93歳のデビューの走り出すと止まらない快速振りとそれに動じず急ブレーキを掛けるアルゲリッチに振り回された様子が書かれている。寧ろここでは協奏曲では何も出来なかったブロムシュテットがベートーヴェンのエロイカを振ったことが評価されている。ザルツブルクでのデュオリサイタルの批評と共にとても評価の視座が異なっていてとても興味深い。やはりブロムシュテット指揮の音楽を知っている玄人がとても少ないのが分かる。
ヘフリガー支配人が、半分売りに出した入りがとても良いとしていて、例年のように僅か五パーセントを占めるアメリカや日本からの訪問者がいないが、国内や北イタリアやオーストリアやドイツからの訪問者で埋まっているとされている。音楽祭のヴィデオを見ると入り口で特製マスクが配られていてマスク着用のお詫び代わりになっている。しかしそのようなもので騙されて言い訳が無い。又夏季セミナーは四週間を十日に短縮してヴォルフガンク・リームが予定通りに入っているようだ。
朝の車中のニュースはベルギーのブルッセルが危険地域に指定されて、EUの本部の所在地は必要が無ければ出入りが出来なくなった。根拠としてはベルリンの外務省は新感染者指数十万人50人を超えたからと一種の都市封鎖でもある。先日解除されたルクセムブルクなどは可成りの数値だったが国境沿いなので通勤者などもいて特別処置をとっていた。ブルッセルの方は遠いの外相会議とかが支障になるだけのようだ。大抵の企業のロビーグループもEU連絡事務所などがあってあまり関係ないのではなかろうか。外交官同様にPCR検査などが必要になるのだろう。
ドイツのPCR検査数が旅行帰りなどから急増したことでその処理能力を超えた。この16日までの一週間分の中17,142件が未処理で残った。41件の検査所で875,000件がこなしきれなかった。その前の週の578,000を大きく上回り、4月26日までの一週間の364,000を倍以上の総数となっている。これを見ると人口比で、大阪府などは四月ごろのドイツの検査数の半分も行っていないことが分かる。
参照:
折り返し点での喧騒 2020-08-18 | 文化一般
まるで夏の打ち上げ花火 2020-08-15 | 文化一般
嘗てザルツブルクに通っていた頃は、まさしく地元のマンハイムなどでは到底高度な芸術には触れることが無いので手っ取り早くザルツブルクへとオペラ勉強に出かけていた。オペラ劇場などなかった日本からだったので何らかの教育的な方法を選択するのは仕方が無かった。確かにその質は高かったのだが、今回久しぶりに行くとやはりミュンヘンの劇場の客層などとは全く異なることも確認できたのだ。
新聞にはルツェルンから音楽祭の報告が載っている。鐘のインストレションやオープニングコンサートなどについて報告している。二日目の93歳のデビューの走り出すと止まらない快速振りとそれに動じず急ブレーキを掛けるアルゲリッチに振り回された様子が書かれている。寧ろここでは協奏曲では何も出来なかったブロムシュテットがベートーヴェンのエロイカを振ったことが評価されている。ザルツブルクでのデュオリサイタルの批評と共にとても評価の視座が異なっていてとても興味深い。やはりブロムシュテット指揮の音楽を知っている玄人がとても少ないのが分かる。
ヘフリガー支配人が、半分売りに出した入りがとても良いとしていて、例年のように僅か五パーセントを占めるアメリカや日本からの訪問者がいないが、国内や北イタリアやオーストリアやドイツからの訪問者で埋まっているとされている。音楽祭のヴィデオを見ると入り口で特製マスクが配られていてマスク着用のお詫び代わりになっている。しかしそのようなもので騙されて言い訳が無い。又夏季セミナーは四週間を十日に短縮してヴォルフガンク・リームが予定通りに入っているようだ。
朝の車中のニュースはベルギーのブルッセルが危険地域に指定されて、EUの本部の所在地は必要が無ければ出入りが出来なくなった。根拠としてはベルリンの外務省は新感染者指数十万人50人を超えたからと一種の都市封鎖でもある。先日解除されたルクセムブルクなどは可成りの数値だったが国境沿いなので通勤者などもいて特別処置をとっていた。ブルッセルの方は遠いの外相会議とかが支障になるだけのようだ。大抵の企業のロビーグループもEU連絡事務所などがあってあまり関係ないのではなかろうか。外交官同様にPCR検査などが必要になるのだろう。
ドイツのPCR検査数が旅行帰りなどから急増したことでその処理能力を超えた。この16日までの一週間分の中17,142件が未処理で残った。41件の検査所で875,000件がこなしきれなかった。その前の週の578,000を大きく上回り、4月26日までの一週間の364,000を倍以上の総数となっている。これを見ると人口比で、大阪府などは四月ごろのドイツの検査数の半分も行っていないことが分かる。
参照:
折り返し点での喧騒 2020-08-18 | 文化一般
まるで夏の打ち上げ花火 2020-08-15 | 文化一般