Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

拡充するレパートリー

2023-11-05 | ワイン
バーデンバーデンに二日通うと疲れる。朝の晴れ間に走っておいたので猶更だ。往復94km程なのだが、二日目が二時間早く始まるとなると余裕がなくなる。初日にフランスで買い物を済ませておいた理由である。今回は一週間後にもう一度機会があるので最低の物しか買わなかった。それでもブルゴーニュ二本を購入して、チーズやキシュなどを購入すると60ユーロを越えていた。一本は二十年ほど寝かせろうというワインだが、2018年産でなくて2017年産だったので、金曜日に2018年産の先日飲んだものがあれば買い足す。

通常はスーパーが特別買い付けしているようなブルゴーニュのピノノワールの中から所謂ネゴシアンによって外国市場に高く売りつけられているような著名地所の近くのヴィラージュとか地域指定ものを選ぶ。価格では出来るだけ30ユーロを越えないようにである。価値判断は、30ユーロを優に超えるとドイツでもグラン、プリミエクリュとして当然の品質のリースリングになり、要するにお買い得品ではなくなる。それならばスーパーが買い付けした意味合いが無くなる。

「地元」スーパーでの物色はこうした裾野を研究することで、地域的な網羅も出来るようになると思っている。だから今回当夜に開けるブルゴーニュとして購入した13ユーロのピノノワールは、ボーヌよりも南のシャロネーズの物は買わないのだが、例外的に2018年のルリーの名前で購入した。ブルゴーニュと相似のプファルツで当て嵌めるディジョンから南でボーヌから北に相当するハールトと南ワイン街道の相違となる。

調べてみるとやはり早飲み系なのだが、あの地域にありがちな色の薄さもあまりなく、酸味も適当でベリーの味覚も香りもあって悪くはない。コッコヴァンにとか書いてあるが、価格以上に勿体無いなと思わせる。

確かにリースリングでも13ユーロならば日常楽しめる高品質ワインは現時点では探せるので、当たるも八卦である。これは当った。ピノワールファンならばこれで十二分に満足できる筈。やはり2018年産は良くて愉しい。

来夏のルツェルンの音楽祭のプログラムが出た。ブルックナー五番をユース管弦楽団に序ベルリナーフィルハーモニカーのシーズン初日にかける。指揮者キリル・ペトレンコは、ブルックナーツィクルスをフォアアールベルクで希望していたので、コロナ前のシューベルト交響曲に続いて当然のこととしてブルックナーを指揮することは分かっていた。五番から始めるのも対位法のシェーンベルクなどに続いてありうるべき選択だったであろう。恐らく九番も続くと思う。

オーストリアの指揮者としてブルックナーをフォアアールベルクで振ろうとしていたがシェフ指揮者が計画していたので駄目になって、ショスタコーヴィッチになった。来年は時間があるのかどうかは分からないので、ベルリンで既に振った三曲以上にやるのは大分先になるということだ。

早速、ルツェルンの宿を予約しておいた。前回のところが値上がりしていたが、少し大きな部屋な感じのようで、先ずは保険に取っておいた。より安く快適なところを探したいが中々難しいと思う。地下ガレージが広めでよかったので、もし新車が入っていても気持ちがいい。



参照:
よく分からない価値判断 2023-10-27 | ワイン
旅絵日記一時帰宅編 2023-09-02 | 雑感
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