Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

残るは最後の一枚

2023-11-26 | 文化一般
ペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの日本ツアーも日曜日で終わる。最後にブラームスの表プログラムとBePhilと呼ばれる日本のアマチュア―演奏家の演奏会で終了する。天覧が予定されているようで、BePhilも欠かせないだろうと思うが、どうなるのか。

既に裏プログラムのレーガーとリヒャルト・シュトラウスもそして前日の表プログラムもNHKによって収録されたようだ。特に前者は決定的な演奏となっている筈なのでとても楽しみである。

今朝は走りに出かけた8時半頃でも摂氏2度だった。そして風があるので冬真っただ中となった。そして今でもワイン地所に黄色い葉が付いている。秋がなかった、それは確かだ。異常気象が葡萄にどのような影響を与えるのか。走っているとごそごそとバムビが前を横切った。この辺りは狼でなくてよかったと思う。

走りながら考えていたことは、諸般の事情があってペトレンコ自身が「ソロは楽団が決める」と免責を断りながらも、最後までダイシンのソロで決めたことだ。ペトレンコはヴィーンの大学時代に斎藤門下の故湯浅氏に指揮の特別メソッドを吸収した。それが後の職人的な技量に結びついている一方、指揮者コンクールなどで日本人指揮者には勝てないなど、最初から日本のそれの問題を熟知していた。

そして最終日には教育プログラムとして音楽愛好家を指揮する。ダイシンのソロは日本の音楽家が持っている良い面と悪い面の両方を示していることは明らかで、それを批判的に聴く玄人には反面教師となる。

日本にはジャーナリズムが存在しないので、経済的な興味無しには批判をしない。だから一般の愛好家には何ら批判眼が育たない。それを音楽愛好家によって少しでも覚醒して貰おうという意志がある。

そもそもレーガーの曲は書法的にブラームスのそれを継いでシェーンベルクの書法となっている。今まであまり気が付かなかったのは調性の枠組みがあったことで、まさしくこれが一月末に演奏されるオラトリオ「ヤコブの梯子」が未完に終った原点にあった。

そしてこの曲は先月ペトレンコ指揮でミュンヘンで演奏されたマーラーの交響曲八番「千人の交響曲」に影響された創作であったのだ。そしてそれが調性の枠を離れる事でのオペラ「モーゼとアロン」の未完成へと繋がっていく。

その様なことを考えていくと、2025年の復活祭で「モーゼとアロン」が上演されると、千人の交響曲もベルリンに続いて再演されるのではないだろうか。裏情報を持っている訳ではないので分からないのだが、先ずは一月に交響曲への発想があった「ヤコブの梯子」と室内交響曲を体験する為に、徐々にお勉強していく必要を感じている。

室内交響曲一番はそれほど課題のある作品だとは思っていなかったのだが、ただ無駄にシェーンベルクの作品を並べただけではないというのは分かった。

夜中に長袖シャツを発注。今使っているフォアールベルクのブランドのものを索引するとアマゾンに出てきた。Lサイズが安売りになっていて、22ユーロで在庫最後一枚を購入。



参照:
タイヤ交換の予約完了 2023-11-25 | 生活
拍手喝采する意義 2023-11-22 | 文化一般
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする