Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

文化には感じない先端恐怖

2010-08-03 | 雑感
先日包丁の柄がとれた。最近主に使っていたもので、ハイデルベルクに日本から留学していた医師が置き土産にして呉れたものである。大げさに言うと彼の置き土産で今生きているようなものである。その中にはブルゴーニュの家電グループSEBのコーヒーメーカーのように自分では買わなかったであろう優れものもあったが月並みなスーパー商品も少なくなかった。

その月並みな包丁が壊れたのである。それでも長く切れ味も保っており最近は鈍らになっていたので力を掛けることが多くて壊れやすくなったに違いない。十年近くもてば文句は言えない。そこで包丁を、壊れたサラダ洗い器と同時に注文した。WMFの商品もあったが、使い慣れているツヴィリンクのサントクを見つけた。玄人や外国ではそのように呼ばれるが所謂日本では文化包丁と呼ばれるものである。

面白いのは、ゾーリンゲンの多くがそうであるように小振りに出来ていて、刃渡りが十四センチしかないので購入者の女性はネットで「私には柄が短すぎるけど、満足」と表現している。要するに形状は三徳なのだが、まな板に頼らなくても細かに使い易いのではないかと想像している。我々家庭の台所では解体に使うような大振りのそれを使うような場合は殆どない。逆にそうした作業に日頃の包丁を使ってしまうと直ぐに鈍らになってしまう。幸い流しの下にはプロの柳刃が砥石と一緒に隠してあるのでいざというときにはそれを使えば宜しい。

叔父さんと呼ばれる、ヒットラーユーゲントに陶酔したような、最近自分が同じ年齢になって記憶のある父親以上に現在の自分に親近性を感じる人が、街中で日本刀を振り回した沙汰の聞き伝えを思い起こすと、どうしても刃物には慎重になる。世界中で起きている通り魔的な暴発に因んで、拳銃所持などの問題は最近もラジオで討論の話題となっていたが、武器の所持は一方においてはやはり何処まで行っても厄介である。速度制限と同じで規制すれば良いと言うものでなくて、規制がなければないでそれだけ自らを律することを要求することになるのは、まさに社会権力一般に共通している「見識の必要性」に他ならない。

そうした先端恐怖症に訴えることなく気軽に購入出来るのが、やはり十年以上使用していて加水分解でぱりぱりの割れてきて買い替えの必要に迫られたイタリア製のサラダ洗い器である。今回注文したのは糸引きで加速するタイプで、なにもそのような高度なシステムは必要なかったのだが、価格とその大きさと評判から選んだ。これは実際に使ってみないとどれほど使い易いか分からないのだが、現在の手回しタイプに比べると回転が一定になるようで、葉が飛び散り、部分的に野菜を痛ませる可能性が少なくなるのではないかと期待している。
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バルコンでPCで寛いだ午後

2010-08-02 | アウトドーア・環境
今日は朝の内に一日の最大のイヴェントを終えてしまったのであとは精々寛いだ。お待ちかねのステーキには赤ワインを開けた。2003年産のピノノワールである。ドイツではピノノワール元年のような貴重な暑い夏の年だったので大事においておいた一本である。16ユーロほどのものであるが、決して良くはなっていなかった。酸味が感じられなくなった分、最初に苦味なども感じて開くのに時間が掛かった。なるほど2003年産ドイツのピノノワールがブルゴーニュのそれにはじめてまともに挑戦出来る年であったが、やはり暑さだけでは駄目である。白檀香などの最初に感じていたものは健在であったが、感動するまでのものではなかった。上のクラスのものならばまだ楽しめるだろが、その次に躍進を見せた2005年産のピノノワールの方が時間が経てば素晴らしいかも知れない。既に一本注文してある2005年産の40ユーロのものも秋には試飲出来るだろう。そんなことを言いながらプファルツ風の玉葱と一緒に焼いたステーキと夕食のバジルのペストで一本を空けて仕舞った。

無線LANの使い心地は完璧であるが、ノートブックを無線で使うようになると今度は電源コードが邪魔になり、充電池の弱さや将来性が気になってきた。調べて見ると、純正品は高価である。しかしそれなら必要ない。なぜならば、その純正品の使用時間の公称四時間は一度も使えた例がない。精々二時間までが限度で、現状であると一時間ぐらいしか使えないような感じである。また、安いものでは四十ユーロから六十ユーロで使えそうなものが出ている。ものによっては消耗品であるから半年の商品保障などと書いてあるものもあって、最初は使えても直ぐに駄目になりそうなものもある。中には三年補償というものもあってそれには驚いたが、メ-カー名を明記してあり放電充電の十分な回数に堪えられると特記してある。まだ慌てる必要はないが、いづれついでに購入する必要があるのでお買物リストに入れておく。

パソコンで寛ぎながら、YouTubeでのダウンロード速度テストを引き続きやっている。ハリウッドのB/C級映画の完全ダウンロードが出来ることを知らなかった。なによりも良いのは英語の字幕無しのものが観れることだろうか。ドイツではなかなか二ヶ国語放送になるものしか原語トラックでは映画を観れないからである。なにか日本にいる時に語学の勉強と称して熱心に二ヶ国語放送を観ていた時以来でなんか懐かしい。そう言えば英語圏に住んでいなくても当時色々と使っている内に英語も分かるようになるだろうと予想はしていたのだが、その時想像していたように何時の間に時間が経って仕舞っていたのである。もちろんその他にも懐かしの内容はまだまだあるのだが、それは週が開けて回線のスピードが本格的に早くなってからでも良いだろう。

それにしても、米国映画を観ていると、サスペンス・ホラーでは車で追いかけられるようなシーンが多い。あれだけ広いところではその恐怖は分かるが、同じようにトヨタ車が牙を剥くというシナリオは出来過ぎというか、殆どこうした米国人の神経症に通じるように思える。
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インターヴァル晩夏代謝訓練

2010-08-01 | 生活
スプリッターが届いた。注文書に記載があったので不明であったのだが、本当に届くとは思ってもいなかった。準備をしていないのでパジャマで小包みを受け取ることになった。兎に角、涼しくなって夏の間の分を貯まって良く眠れる。

箱を開けて見ると小さくて、本線から直接繋ぎ難いので放って置いたら、小さな紙を見つけた。「以前に使っていたスプリッターと新しいのを絶対交換してください」と、さもなくば十分な性能が発揮出来ないとあるのだ。その技術的な相違は、ISDNテレフォンとDLSとの分配の法則が異なるのだろうとしか想像出来ないが、そこまで断定的に言われると交換しないわけにはいかなかった。

配船を繋いだりしなければいけなかったので、試行錯誤しながら少なくとも実質小一時間は掛かった。その成果はなんとも言えないのだが、六倍ぐらいには早くなっただろうか。これで本格的な速度アップへの準備は整った。音楽YouTubeはまだ駄目であるが、一寸したVIDEOは可也早くダウンロードできるようになった。

夏が終わって急に代謝量が落ちた。典型的なのは飲み物で、暑いときには四リッターを作って一人で飲んでいたが、今はコーヒーと日本茶を一リットル越え、あとはワインぐらいである。急激な落ち方は体調にそのまま表れていて、動から静へと運動量が急激に落ちた。しかし昨日ステーキ肉を購入したこともあり、夏のつかれもとれた感じなので朝から走りに出かけた。

前々から狙っていた八キロコールでインタヴァルトレーニングをした。悔しくも最初のランニングの歩幅が全く伸びずに、最後の百五十メートルほどを歩いてしまった。最後ははじめて走る場所なのでゆっくりした登りになっているとは何度も歩いていて気が付かなかった。息遣いが荒くなるかと思えば、足が重くなって先に出なくなった。最初のゴールまでもう一息だったので次ぎは間違いなく走りぬけるだろう。そこまでが約十五分千四百歩ぐらいで、そこから三百メートルほどの高度差を息を整えながらじっくりと歩く。

最高到達点から走る可能性もあるのだが、平行した林道は兎も角、山道を走れば足の疲れももあり間違いなく転倒だろう。林道をいづれ走るべきかどうかは判断すべきである。しかしそのあとに下りを一気に走り下りる必要もあるので、先ずは休憩をそこに入れるのが充当ではないだろうか。

走り下りる場所まで来ると、五十分経過していた。そこからいつものように十二分ほどを走り降り、六十三分で七千五百歩ほどで約八キロ行程を終えた。内訳は、走り二回二十分、山登り二十五分強、歩き十五分である。気温は気持ち良いぐらいで丁度良かったが、久しぶりに汗をびっしょり掻いた。久しぶりに平地を走って、肩腹にい輪感を感じたのと、それどころか登り気味になると急に脚が重くなった点が今後の研究材料である。八月中にはまだ二三回は同じコースでトレーニングしたいと思うので、その目的を明確にさせたい。汗を掻いて気持ちが大分晴れやかになったことも確かである。
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