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なんとなく、すきなこと

久しぶりにすい臓くんのこと

2011-01-22 09:55:31 | 慢性すい炎な私
フツーの人は、膵臓という臓器がどこで何をやっているか、たぶん知らないと思う。
ちょっと前まで「膵臓がちょっと弱いので」って言っても、ピンとこない人が99%。
そんなマイナー臓器がここのところちょっと有名になってきてますね。
今なら高確率で「最近お笑い芸人さんが立て続けに入院してるよね。あれってすい臓の病気でしょ」って返ってくるかな。

というわけで、最近有名になった「急性膵炎/慢性膵炎」という病気、一口に「膵炎」って言っても様々で、代表的な原因はアルコールの多量摂取とか食の欧米化とかストレスとか不摂生とか言われてるけど、結構原因不明でなる人も多いとか。
もともと膵臓が大活躍しなくてもOKな食生活を相当長いこと続けてきた日本人にはへなちょこ膵臓なひとが多いから、急に膵臓フル稼働の生活習慣を取り入れた結果、そりゃ音を上げるわね・・・ってことなんだわな。

私の場合は遺伝的にも体感的にも消化器系が強くない自覚があったにもかかわらず、大飯食いだったりコッテリ系も好きだったりした上に、ある時期、たまたまお酒を飲む機会が増え、加えてストレスと残業(夜遅い時間に○将のから揚げ弁当みたいな危険な食事をとることも日常茶飯)と冷えとが重なって、あまりにも治らない慢性的な胃の痛みに医者を訪れたら「慢性膵炎だね」って言われ、そのときから自分のすい臓くんのご機嫌取りが始まったわけです。
実は「慢性膵炎」までは行ってなかったんですけどね。
聞いたこともない病名を言われてキョトンとした後、ネットで調べて「本来食べ物を消化するための酵素を出す器官なのに、何らかの原因でメカニズムが狂い、自らを消化し、徐々に繊維化してしまう病気」であるというのを読んじゃったもんで、しばし凹みましたよ。

すい炎患者にとって危険なものはストレスとアルコールと食べすぎ、高脂質のもの、消化しにくいもの。
推奨は100年前の日本人の食生活。

って言われても、今の日本に溢れるのは100年前の日本人が腰を抜かすような食べ物ばかり。
食べたいものが食べられないストレスを常に抱えつつ、徐々に学習しながら、何ならOKで何がNGかを理解するのに何年もかかったけど、でも、あの時脅されて良かったと思います。
医者によっては単なる胃炎で片付けていただろうから、不摂生を積み重ね、もっと酷くなっていたかもしれないし。

ちなみに、急性膵炎というのは気絶するぐらいとんでもない激痛だそうです。
沈黙の臓器が激痛を発するんだから相当危険な状態ってことだけど、でも、これは完治する人も割といるみたい。
(アルコール性なのに断酒できない人は、かなりの確率で慢性膵炎に移行)

慢性膵炎でよく言われるのはみぞおち痛や左側の肩甲骨の下あたりの痛みだったり不快感だったり、あと、倦怠感とか・・・かな。
で、慢性膵炎の人の発作は急性増悪(きゅうせいぞうあく)って言うんだそうです。
これも急性膵炎と同じく、悶絶級の痛みだそうです。
慢性膵炎というのは一生治らない。
今のところ。
どんどん悪くなるか現状維持かの二つに一つ。

で、私はどこに属するかというと「時々膵臓が炎症を起こす人」としか言えないらしい。
西洋医学的にはまだ「慢性膵炎」ではないけれど、ただの「膵臓が弱い人」の枠は越えてしまったみたいです。
膵臓そのものが痛みを発することは滅多にないけど、膵臓がどこらへんにあるかを自覚できるってことは、やっぱり明らかに一般人じゃないなって思う。
いわゆる「爆弾を抱えてる」状態ってところでしょうか。
慢性胃炎というのは確定らしいから、ほんとにもう、食に関してはひたすら穏やかに生きていくしかありません。

そんなわけで、色々と制約は多いけど、でも、無茶しなければ程々に色んなものが食べられるし、試行錯誤の結果、昔からこういう嗜好だったと思えなくもないぐらいに慣れてきました。

チョコの塊とかカレーとか古い油を使った揚げ物とかバターとかは、気がつくと食べたくても食べられないというよりは限りなくキライな食べ物になってしまっているし、いつの間にかステーキがご馳走だと思えなくなった不思議。

自分の体が本来求めているものが判るというのは考えようによっては素晴らしいことなので、ある意味、特別な能力を手に入れたんだと思うことにします。
超前向きなこと言ってるけど、どうせなら、前向きに生きなきゃね。
コメント (2)
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