現代版「藪の中」・・・火器管制レーダー照射問題

　


防衛省公開映像より



今回の韓国軍の火器管制レーダー照射問題。「レーダー」と「レーザー」を区別できずに「攻撃された」と勘違いされている方も多いのでは・・・？

自衛隊が公開した映像を観て、オタク脳はこう翻訳しました・・・・。


＜自衛隊　哨戒機＞


機長　　　　　韓国海軍の通告通りフリゲート艦の救難活動を確認した

司令　　　　　接近して活動内容を記録してくれ

機長　　　　　了解、これより左舷より接近する


機長　　　　　左舷にもっと寄って艦番号を確認してくれ。記録写真を忘れるな。

操縦士　　　　これより左舷より接近します。

機長　　　　　もっと高度を落として、しっかり写る様にしろよ

操縦士　　　　了解




＜韓国海軍　駆逐艦＞



艦員　　　　　艦長、日本の自衛隊の哨戒機が接近しています

艦長　　　　　わざわざ、ご苦労な事だな。救助の方はどうだ？

艦員　　　　　今、ゴムボートで救出作業中です

艦長　　　　　事故の無い様に注意しろよ

艦員　　　　　了解



艦員　　　　　艦長、自衛隊の哨戒艇がさらに接近して来ます

艦長　　　　　まったく、こっちは忙しいんだよ。TPOってのが分からないのかね・・・

艦員　　　　　左舷低空よりさらに接近

艦長　　　　　見世物じゃないんだから、いい加減にして欲しいものだ

艦員　　　　　自衛隊機、離れて行きます

艦長　　　　　やれやれ、これで救助活動に集中できる



艦員　　　　　艦長、今度は右舷から自衛隊機が再接近して来ます

艦長　　　　　いい加減にしてくれよ。こっちだって遊びじゃないんだから。

艦員　　　　　艦長、自衛隊機がさらに接近

艦長　　　　　火器管制室を呼び出せ



管制室　　　　艦長、いかがしました？

艦長　　　　　自衛隊機が煩くてたまらん。レーダーをおみまいしてやれ

管制室　　　　分かりました。火器管制レーダーを照射します




＜自衛隊機　哨戒機＞


機搭乗員　　　機長、火器管制レーダーの照射が有りました

機長　　　　　確認しろ

搭乗員　　　　確認取れました。韓国艦の火器管制レーダーで間違いありません。

機長　　　　　とっとと離れろって訳か。まあ、見世物じゃないからな・・・

操縦士　　　　回避行動を取りますか

機長　　　　　いや、距離を取るだけでイイ。どうせ撃っては来ないんだから。

操縦士　　　　了解

機長　　　　　韓国艦に火器管制レーダーの照射意図を照会しろ

通信士　　　　こちら日本の海上自衛隊。火器管制レーダー照射の意図を伝えられたし！





＜韓国軍　駆逐艦＞


通信士　　　　自衛隊から入電。火器管制レーダーの照射意図を聞いて来ています

艦長　　　　　無視だ！

通信士　　　　は？

艦長　　　　　無視だ。
　　　　　　　わが艦は火器管制レーダーを照射していないし、
　　　　　　　自衛隊の通信も受信していない！！


通信士　　　　自衛隊機、チャンネルを変えて、さらに問いかけを続けています。

艦長　　　　　バカめ！

通信士　　　　は？

艦長　　　　　「バカめ」と返信してやれ

通信士　　　　「ばかめ」ですか？

艦長　　　　　そうだ、「ばかめ」だ。何だ、お前『ヤマト』を知らないのか？

通信士　　　　「ヤマト」・・・ですか？

艦長　　　　　　時代は変わったな。
　　　　　　　　俺たちの世代は『宇宙戦艦ヤマト』を観て海軍に入ったのに・・・・

通信士　　　　「ばかめ」、送りました



＜自衛隊　哨戒機＞


通信士　　　　　韓国艦から入電。「バカめ」です！！

機長　　　　　　ハハハ、これはイイ！！

通信士　　　　　え、バカにされたているのでは無いのですか？

機長　　　　　　お前らには分からないさ。あちらの艦長はシャレの分かるヤツらしい

通信士　　　　　返信どうしますか？

機長　　　　　　これ以上は無用だ。基地に戻るぞ。






＜防衛省　大臣室＞


事務官　　　　大臣、先日自衛隊の哨戒機が韓国海軍から火器管制レーダーを照射されました

大臣　　　　　それは大問題なのか？

事務官　　　　いえ、単なるイヤガラセかと・・・

大臣　　　　　危険じゃないのか？

事務官　　　　自衛隊でも、地対空ミサイル部隊や、艦艇がたまに民間機に訓練で照射します

大臣　　　　　韓国艦も訓練なのか？

事務官　　　　いえ、イヤガラセでは無いかと・・・

大臣　　　　　向こうは何か言って来ているのか？

事務官　　　　「バカめ」と入電しています

大臣　　　　　これは明らかな挑発行為じゃないか。首相に報告する・・・

事務官　　　 ・・・いえ、シャレだと思いますが・・・

大臣　　　　「ばかめ」のどこがシャレなんだ！！

事務官　　　（ああ、大臣はヤマトを観てないな・・・やっかいだな・・）




＜総理大臣　執務室＞


大臣　　　　　総理、先日、自衛隊機が韓国海軍に火器管制レダーを照射されました。

首相　　　　　それは危険なんですか？

大臣　　　　　いえ、危険では無いのですが、「ばかめ」という通信がありました。

首相　　　　　「ばかめ」だと、あのチョ〇どもが！！「バカ」はどっちだ！！

大臣　　　　　如何いたしましょう？

首相　　　　　韓国に厳重に抗議です！！　直ぐに、直ぐに抗議してください！！



＜防衛省　大臣室＞


大臣　　　　　首相も「ばかめ」には非常にご立腹だ

事務官　　　　それで如何しろと

大臣　　　　　厳重に抗議しろと。映像も公開しろとの指示だ！！

事務官　　　　「バカめ」をですか？　それでは大騒ぎになりますが（オタク達が・・）

長官　　　　　問題になりそうな所は音声を消せばいいだろう

事務官　　　　では、「バカめ」は消させて頂きます

大臣　　　　　まあ、その方がイイだろう。



＜財務省　大臣室＞

大臣　　　　　ところで、今回首相はどうしてあんあに怒ってるんだ？

事務官　　　　どうやら韓国軍の通信内容に問題があった様です

大臣　　　　　で、何と？

事務官　　　　「ばかめ」だそうです。

大臣　　　　　そりゃイイや。しゃれが効いてる。

事務官　　　　「ばかめ」がですか？

大臣　　　　　お前たちは勉強ばかりで知らんだろう。「ヤマト」だよ。沖田艦長だ。

事務官　　　　はあ・・・・？

大臣　　　　　それにしても、マンガしか読んでない様な首相が知らんとはな・・・。　　　　





とまあ、オタク脳が暴走してしまう事件でした。




田母神元空幕が発言していますが、自衛隊の地対空ミサイル部隊や、海上自衛隊の艦艇は、火器管制レーダーを自衛隊機や米軍機、さらには民間航空機にも訓練で照射しているらしいですね。さすがに軍用機には事前通告は有るとは思いますが・・・。

今回の韓国海軍の照射は、明らかにイヤガラセでしょうが、救援活動中に自衛隊機が低空で何度旋回して来たら、韓国軍とてイラっとするでしょう。自衛隊機は明らかに情報収集していますし。

本来は「今後、この様な事故は起きない様に」と互いに申し入れて手仕舞いの事件ですが、どこぞの誰かさんが国際問題にしてしまった。韓国国内の事情を考えれば、韓国側が謝罪するのは難しのは誰にでも分かる。


言った言わない、やった、やらないの水掛論になっていますが、小学生のケンカの様で情けないですね。この国のトップには大人の度量というものが無いらしい。

GPIFの運用を客観的に評価する

　

■　2018年　10-12月期で１４兆円の損失を出したGPIF ■

日刊ゲンダイがGPIFが２０１８年の１０～１２月期で１４兆円の損失を出す見込みだと報じています。世界中で株価が下落した影響です。

GPIFは2014年１０月末に株式の運用比率を増やしています。


　　　　　　　2014年10月発表　6月末時点の比率　　　これまでの割合
国内債券　　　　　　35%　　　　　51.91%　　　　　　　　60%
国内株式　　　　　　25%　　　　　16.79%　　　　　　　　12%
外国株式　　　　　　25%　　　　　15.54%　　　　　　　　12%
外国債券　　　　　　15%　　　　　10.76%　　　　　　　　11%


GPIFの株式運用は国内外ともにトピックスに準じる様なので、収益は平均株価にほのリンクしている様です。


■　国債一辺倒では収益が出せなくなったGPIF ■

株価などが下落してGPIFが損失を出すと、必ず日刊ゲンダイなどが否定的な記事を出しますが、日本国債の金利がほぼゼロに張り付く中で、GPIFが収益を上げるにはリスク運用の比率を増やすしか有りません。

結果的にGPIFの収益が増えた事は、下の運用実績（手数料を引く前）からも分かります。



GPIFの収益推移（兆円）　・・・　人力作成

収益が大きく落ち込んでいるのはリーマンショックと、FRBの利上げによって株式市場が混乱した２０１５年です。

単年度の収益推移のグラフからは、GPIFが儲かっているのかどうか、イマイチ分からないので、累計のグラフにしてみました。




GPIFの収益累計（兆円）　・・・　人力作成

GPIFはリーマンショック以降運用実績を伸ばして来ました。しかし、それは世界的な資産バブルによって生み出されていたとも言えます。

仮に２０１９年に株価が大幅に下落したらどうなるか、勝手にグラフに追加してみました。

２０１８年の収益を０、２０１９年の収益をマイナス３０兆円にしています。２０１８年の１０－１２月期で１４兆円の損失を出したならば、２０１９年にさらなる株価下落が発生したら３０兆円程度の損失が出るであろうと想定しています。

■　GPIFのリスク運用が悪いのでは無く、TOPIXに連動する運用が悪い　■

日本国内のみならず、GPIFの存在は米株式市場でも拡大しています。GPIFは海外株式運用分２５％の半分の１２．５％を米株で運用しています。残りはイギリス市場で６％程度、その他アジアなどに分散しています。

米国ではGPIFのアップル株の保有割合がゴールドマンサックスやJPモルガンを凌いでいるとブルムバーグが報じていますが、彼らは日本国内の株式の運用比率を下げて海外の比率を増やすべきだとも主張しています。（まさにカモ扱い）

GPIFの運用はTOPIXに準じている様なので、個別株の運用比率がTOPIXの構成と似ているのでしょう。だから、アップルなどの比率が高くなる。これ、実は日本同様にアメリカの株高を演出して来た影の立役者だという事です。

そして、日本同様に米株でもGPIFは株価が下がると、株式の運用比率が下がるので株式を買い増して、市場を底支えしているハズ。

これは非常に危険で、株を高値掴みしているので、株価が崩れると損失が雪ダルマ式に膨れ上がります。

本来、年金資金の株式運用は長期運用をベースに、インフラ企業など安定した企業に投資すべきですが、現在のGPIFは国民の年金を鉄火場の燃料にしてしまっているのです。


■　年金資金のリスク運用は仕方無いが、今のままでは「カモ」　■

安全資産と言われる国債の金利が下がり切ってしまった以上、年金の積み立て金を増やす為にはリスク運用もやむを得ません。

しかし、運用を証券会社やゴールドマンサックスなどに頼っていたのでは、年金の資金は彼らにとって格好の「カモ」となってしまいます。

今後、仮に市場が大幅に下落した場合、GPIFが巨額な損失を出す事は必至ですが、根本的な運用問題は論議されずに、GPIFの幹部の責任だけが追及されるでしょう。そうなると彼らは「市場の動向を読み切れなかった」とか「リーマンレベルの市場の崩壊が起きたので仕方が無かった」と言い訳するハズです。まあ、辞任して責任の所在を曖昧にすると思いますが・・・。

国民としては、最終的に積立金の運用がマイナスにならなければ日本国債でゼロ金利運用した事と同じな訳で、結果的には「株高の演出にGPIF資金が利用され、誰かが大儲けした」だけの事なのですが・・・。


■　「池のクジラ」となったGPIFと日銀は逃げられない　■

現在、GPIFと日銀は日本株市場で「池のクジラ」となっています。GPIFも日銀も、株価が大幅に下落しても、市場の崩壊の引き金を引くわけにはいかないので、株を売る事が出来ません。逆に買い支えて損失を拡大させます。

一方でGPIFは株価の回復局面で、底値で買い支えた株を、安値で放出せざるを得ません。何故ならば、株価上昇によって運用比率が拡大してしまうからです。

短期的には弾力的に運用されていますが、運用比率のシステムをもっと柔軟にするだけで、GPIFの収益は、もう少しリスクに強くなるのですが・・・誰かここら辺の改革をする人材は居ないのでしょうか？