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「やり過ぎ」のハマスとイスラエル・・・その目的を妄想する

2023-11-07 04:30:40 | 時事/金融危機

共同通信 より

■ ハマスもイスラエルも不自然にやり過ぎじゃねぇ? ■

ハマスのイスラエル攻撃に端を発した、イスラエル軍のガザ侵攻ですが、地上部隊も投入され、「皆殺し」や「民族浄化」の状況になっています。アラブ各国を始め、西側を除く多くの国がイスラエルを非難し、西側でも一般市民からは批判が高まっています。

陰謀論的には、「イスラエルが影で操るハマスが大規模な先制攻撃を仕掛け、その仕返しにイスラエルがガザに進行して、ガザ地区を制圧する」といのが一般的?な見方となっています。イスラエルの目的は海底ガス田(油田)と運河とも言われています。

しかし、今回の大規模攻撃の応酬は、不自然さが付きまといます。ハマスはこれまでもイスラエルに散発的にロケット弾を撃ち込むなど、イヤガラセを繰り返していましたが、ロケット弾を大量に一気に発射して迎撃システムを無効化する様な飽和攻撃を避ける事で、イスラエル側の被害を最小限に抑えていました。いわば、攻撃はパフォーマンスだった。イスラエルが、空爆などで10倍返しをして紛争は一段落していた。

ところが、今回ハマスは、大量のロケット弾の飽和攻撃で、確実にイスラエル人の被害を狙い、且つ、壁を越えイスラエル領内に直接攻撃、多くの人質を取りました。これは明らかに「やり過ぎ」で「自滅的」な行為です。

一方で、イスラエルの反撃も「やり過ぎ感」が強い。地上部隊の投入は予測されていた事とは言え、女性や子供達が多数残っている状況で、ビルを破壊しまくり、犠牲者を不必要に増やしています。名目は「ハマスの拠点を叩く」事としていますが、明らかに殲滅戦を仕掛けています。当然、民間人の犠牲者が増えれば、周辺のアラブ諸国を不必要に刺激し、国際世論も敵に回します。「空気を読まない事で有名」なイスラエルですから、目的の為に手段を選ばないと言えばそれまでですが、その目的が「油田利権の確保」だとしたら、もっと平和的な方法でも達成可能で、不必要に周辺アラブ諸国を煽る必要はありません。あきらかに目的を持ってやり過ぎている・・・。

 

■ 中東戦争、或いは第三次世界大戦のトリガー役を演じるハマスとイスラエル ■

世間的にはハマスの攻撃に対するイスラエルの報復という図式ですが、ハマスは元々、パレスチナの主流派だったアラファト議長率いるファハタに対抗する為にイスラエルが支援して作った組織と言われています。今回のハマスの攻撃で使用されたロケット弾はアメリカ製で、ウクライナに送られた物が闇ルートでハマスに流されたと噂されています。

又、世界最高の情報網を持ち、ハマスにも浸透するイスラエルの情報機関(モサド)が、大規模攻撃を事前に察知していない訳がありません。エジプト政府もアメリカ政府も、ハマスの大規模攻撃の可能性をイスラエル政府に伝えていましたが、イスラエル政府はこれを無視します。

ハマスが壁を越えてイスラエル領内に入り、攻撃を初めてから、イスラエル軍が到着するまでの時間も不自然に長い。壁を壊してハマスがイスラエルに侵入した時点で、イスラエル軍は航空部隊を出動させ初期の対応に当たるべきですが、これを行っていません。要は、ハマスの攻撃時間をイスラエル軍はあえて与えていた。

イスラエルの目的としては、ガザ侵攻の大義名分の為に、敢えてイスラエル国民の被害を拡大したとも思えますが、ガザへの大規模侵攻は周辺アラブ諸国を刺激して、中東戦争に発展するリスクが高い。アメリカが空母機動部隊を地中海に入れて、イランやその他の国を牽制していますが、仮にイランがイスラエルを攻撃して、これに対してアメリカがイランに直接攻撃を加えたら、ロシアと中国がイランに加勢せざるを得なくなります。これを見逃すと、ロシアや中国は中東利権の橋頭保を失うからです。

陰謀脳の私からは、今回のハマスとイスラエルの一連の軍事行動は、イスラエルがイランを始めとした中東諸国を挑発している様にしか見えません。一方で、イランもサウジアラビアもトルコも、この挑発に安易に乗りません。口喧嘩レベルで留めています。イスラエルがイランやサウジアラビアに直接ミサイルを撃ち込まない限り、中東戦争に発展する事は無さそうですが、イスラエルの行動は予測不能です。

■ 中東の不安定化の為に作られた国家 ■

そもそもイスラエルという国家自体が、欧米諸国が中東利権を維持する為に建設した国家です。

表向きの目的ははユダヤの地の奪還(シオニズム)ですが、ロスチャイルドなどがこれを利用して、中東地域の火種としてイスラエルを利用している事は、イスラエル建国からの中東情勢を見ていれば明らかです。

ロスチャイルドはイギリス政府に戦費を貸す代わりに、イスラエル建国の約束を取り付けますが、国土だけあっても国民が居なければ国家は成立しません。そこで、ヒットラーがユダヤ人を弾圧して、ヨーロッパで豊に暮らしていた彼らの財産を奪い、収容所に連れ去って、ユダヤ人のヨーロッパでも生活基盤を破壊します。戦後、ユダヤ人の多くが、イスラエルに移住せざるを得なかった。ちなみにナチスドイツの資金援助をしていたのはアメリカの銀行です。

■ いつまでアラブ諸国は我慢できるのか? ■

エルドアンの演説の動画がネットに上っていますが、アラブ諸国の首脳達は、口ではイスラエルを非難しますが、今の所、積極的にイスラエルに戦闘を挑む気配は有りません。むしろ、政権の指示向上の為に、イスラエルを「口撃」している様に見える。

しかし、彼らとて国民の非難が自分達に向かえば、行動をせざるを得なくなります。今はイスラエルを非難している群衆が、弱腰の政府を批判する様になると、アラブ諸国も何等かの攻撃をイスラエルに加える可能性がある。これにイスラエルが10倍返しで反撃したら、中東戦争は避けられない。

■ 中東戦争になれば、イスラエルが地図から消え、アメリカが中東から撤退する ■

キッシンジャーは2012年頃に、「10年後頃にはイスラエルが地図から消える」と周囲に話していたそうですが、まさに今の状況がそのイベントなのかも知れません。

ハマスの攻撃に端を発する、非常に不自然な今回の紛争ですが、「計画されていたもの」ならば、今後の展開は、中東戦争へと進むでしょう。アメリカ軍が、アラブ諸国に攻撃を加えたら、BRICS諸国がアメリカ国債に攻撃を掛けるでしょう。同時に中東有事で原油価格が爆上げすれば、世界のインフレ率は爆上げで、コロナバブルが大崩壊します。

事、そうなれば、アメリカは戦争継続が不可能になります。中東からアメリカ軍が尻尾を巻いて撤退する日が来るかも知れません。そうなると、イスラエルが地図から消える可能性も無くは無い。そうならない為に、イスラエルはサウジアラビアと関係改善をは図っていましたが、今回のガザ侵攻で、イスラエルとアラブ諸国の共存は難しくなった。

はたして、世界の経営者は、中東をどうしたいのか?アメリカをどうしたいのか・・・・・