46分のアニメーション映画がそれだけで劇場公開される。しかも、全国東宝系一斉ロードショー公開である。未だかつてそんなことはなかった。これはそれだけで、快挙である。しかも、この英断を下して、興行的にも成功する。さらには、公開直後1カ月でDVD販売がなされるのだ。さらにはその約3週間後には、(同時ではない!)レンタル開始する。このすさまじいスピード。だが、これはセルのためのイベント上映ではない。(今 . . . 本文を読む
またも祇園祭を舞台にして、またまた森見がやってくれた。これは待ちに待った彼の新作長編だ。新聞連載時から、楽しみにしていたのに、なかなか単行本にならないから、どうしたものか、と心配していたら、なんと全面改稿していたようだ。何が気に入らなかったのか、よくわからないけど、彼の誠実さゆえの処置だろう。謹んでお受けしよう。
でも、こんないいかげんな小説を毎日新聞で(連載したのは朝日新聞だが)少しずつ読 . . . 本文を読む
テレンス・マリックはもう普通の劇映画を撮らないのか? 前作(『ツリー・オブ・ライフ』)に続き今回もお話ではなく、映像詩。断片の数々を順番もバラバラで見せられる。意識の流れに沿っているのかもしれないけど、こんなの独りよがり。美しい映像を見せられて、それだけで堪能するのなら、いいけど、普通それだけで映画だ、と言われたら、なんか退く。無理。退屈。途中で帰る人もいた。何人も。ふつうない。お金出してわざわ . . . 本文を読む