こういう歴史大作をアメリカ映画が作るなんて驚きだ。地味な映画だ。でも、かなりの製作費がなければ作れない。終戦後の東京をニュージーランドにオープンセットを建てて再現した。これだけのリスクを追いながら、アメリカ人が(監督はイギリス人だが)この素材を扱い、日本の戦後を描くのはなぜだろうか? 娯楽大作ではない。でも、アート映画ではない。どこに興味を持ったのか。天皇をテーマに取り上げ、戦犯として、天皇を捌 . . . 本文を読む
これでシリーズ第7作となる。こうなると、もうどこまでも書き続けて欲しい。でも、マンネリになることはない。これは確信犯だからだ。寅さんみたいなものだ。
でも、友達の輪はどんどんつながり、この先どうなるのやら。やがては収集がつかなくなるのではないかと、そこは心配。小路幸也の才能とアイデアが枯れることなく続くことを祈るしかない。実はもう第8作も発売されている。ということは、これは昨年刊行されていた . . . 本文を読む
こんな怪獣映画が登場するなんて、驚きだ。というか、何よりも今「怪獣映画」が作られる。しかも、これだけの大予算(製作費200億円とか)で、ハリウッドが本気で作るのだ。もちろん、もっと驚かなくてはならないことは、これが「ガンダムの実写版」でもあることだが、それは事前に散々予告されていたことだから、あまり驚かない。巨大人型ロボットにパイロットが搭乗して、動かす。しかも、ロボットの中でパイロットが戦う。 . . . 本文を読む
石井岳龍監督の新作。『生きているものはいないのか』に続く本作も実に静かな映画だ。昔の彼の作品をよく知っている人たちは驚くだろうが、今の彼の作風はこんな感じ。『水の中の八月』くらいから、こういう作品を志向し始めたが、今回もどこまでも内向する。話は広がらない。自閉していく。
狭い世界の話だ。主人公の男女の恋愛のはずなのだが、石井監督は恋愛には興味はない。自分の体に花を咲かすという不思議な体質の女 . . . 本文を読む