ヒットメーカー山崎貴監督がまた、やってくれた。向かうところ敵なしの勢いで特大ヒットを飛ばし続ける彼が、次に挑むのはスケールの大きなSF作品だ。それを今はやりの2部作スタイルとして制作する。2本撮りは制作費を抑えるために、世界中で(というか、アメリカと日本くらいか)大人気なのだが、そんなTV会社の誘惑に乗せられても、彼はそれを自分の映画として成立させる。ただの娯楽大作にとどまらない。ちゃんとメジャー . . . 本文を読む
深川栄洋監督の最新作なのだが、今回の彼はダメだった。ここまでは器用になんでもこなしてきたのに、しかもこれは彼にとってはきっと得意のジャンルだったはずなのに、そこをハズしてしまった。どうしてこういうことになったのだろうか。不思議だ。
この場合は、ファンタジーというジャンルを逆手にとって、リアルで見せるほうがよかったはずなのに、そうはしなかった。コミカルは苦手なはずなのに、敢えてそこで勝負をかけた。 . . . 本文を読む
高校野球を題材にした作品である。『バッテリー』のあさのあつこが、今回は高校生と甲子園を描くのだが、彼女のことだから、わざと王道は行かない。甲子園には行けなかった子供たちの高校3年の夏を描く。のだ、と思った。だが、そこにはとどまらない。
地区大会優勝チームの辞退(よくある部員の不祥事である)により、たなぼたで、繰り上がり出場が決まった。そこから起こる出来事を勝者の視点ではなく、敗者の側から描いてい . . . 本文を読む