大阪を皮切りにして、来年の3月まで、なんと全国5か所を駆け巡る壮大なスケールのプロジェクトだ。赤星マサノリと坂口修一による二人芝居の3作目。今回はピースビットの末満健一のオリジナルに挑む。でも、この台本はハードルが高い。こういうファンタジーを気取って演じるのは彼らの得意ではないはずだ。だからこそ、こういうありえないようなものに挑戦する。末満さんもわざとこういう設定を選んだのだろう。とてもいじわるだ . . . 本文を読む
どれだけお金をかけてもこの映画は作れない。そういうタイプの映画なのだ。12年間という時間がテーマである。6歳の少年が主人公。彼の12年間を描く。そのためには12年という歳月が必要になる。ドキュメンタリーではない。ちゃんとした劇映画だ。だから、主人公である少年は、最初は子役で、やがてはティーンエイジャーになる。同じ役者を使ってリアルタイムで主人公たちの人生を描く。だから、少年だけではない。まわりの . . . 本文を読む
アトム・エゴヤンの新作である。もうそれだけで最優先する。まるで情報なしでまず見に行く。だが、今回は彼の映画で初めて乗れない。最初は緊張感があって、ドキドキさせられた。だが、そのドキドキは後半急に減速する。本当ならそこから加速するところなのに。
3人の8歳の少年たちが行方不明になった。捜索するがなかなか見つからない。やがて、彼らは水死体となり発見される。警察は容疑者として、3人の高校生を逮捕する。 . . . 本文を読む