実はこの映画、7月の終わりに見ている。その時は、ショックで何も書く気がしなかった。どうして、こんなにも、当たり障りのない映画なのだろうか、と思った。今更だけど、思いつくことをつらつら書いてみよう。
これは佐藤信介監督が『いぬやしき』に続いて放ったSF大作なのだが、興行成績もいまいちだったし、映画もいまいち。というか、この2本、どちらもなんかよく似ていて区別がつかない。ルックスが似 . . . 本文を読む
ミヒャエル・ハネケの新作はこのなんとも皮肉なタイトルに象徴されるような痛烈な作品。自殺したい大富豪(認知症で、もう十分生きた85歳)が同じように自殺志願の孫娘(人生に悲観している13歳)との交流を通して彼女の助けを借りて無事に死ぬまでのお話。金持ちで何不自由なく暮らしているはずの老人の憂鬱。母親を亡くして身寄りもなく、再婚した父親の引き取られた少女の孤独。ある家族のお話で、じいちゃんと孫娘のお話な . . . 本文を読む