この7月から9月にかけて読んだ小説の中で、ベストワンがこの小説だ。(3か月で45冊の本を読んでいる。本ばかり読んでいる。)図書館で予約していたけど、なかなか順番が回ってこなくて、ようやく読むことができた。ターミナルケアを描く心優しい小説で、読みながら、何度となく涙ぐんだ。今はこういう小説がいい。胸に痛い。弱くなった心にぐっと沁みてくる。いたたたた、という感じ。後半、少しテンポが悪くなるけど、それで . . . 本文を読む
東京での生活を清算して、故郷に戻ってきた男。祖父の仕事を手伝い、面倒を見るために。でも、実は自分のため。今までの暮らしに見切りをつけた。30歳を区切りにした。そんな彼のもとに、同じように東京での暮らしから逃げ出してきた大学の後輩がやってくる。そんなふたりが工房を開き、椅子作りをする。
自分の人生とどう向き合うかが描かれる。何のために生きているのか。何がしたいのか。夢はあるか。挫折を通して、自分を . . . 本文を読む